1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「身の丈に合う物件見つかった?」私を笑う同級生…私「1億のタワマン買ったけど?」後日、彼女が私に泣きついてきたワケとは

「身の丈に合う物件見つかった?」私を笑う同級生…私「1億のタワマン買ったけど?」後日、彼女が私に泣きついてきたワケとは

  • 2026.4.4

「ちょっと、あなたがこんなところで何してるのよ! 明らかに場違いでしょ」
都心にあるタワマン専門の不動産会社。案内された完全個室の商談ブースで私を待っていたのは、事前に電話で丁寧に対応してくれた担当者ではなく、中学時代の同級生だったのです。
冷ややかな視線で私の持ち物を頭からつま先まで値踏みして、鼻で笑った彼女。その態度は中学時代と何も変わっていませんでした。
会社の新しいオフィス探しが、まさかこんな理不尽な事態を引き起こすなんて……。

私は現在、従業員30名ほどの会社を経営しています。夫と子どもがいる生活と両立しながら、ここまで会社を育ててきました。

業績が安定したこともあり、手狭になったオフィスの移転先として、事務所利用が可能な都心のタワーマンションの一室を探していました。


夫とも相談し、子どもの急なお迎えにも対応しやすいよう、自宅からアクセスの良い都心の物件を優先して検討していたのです。

その不動産会社に事前に電話で問い合わせた際、応対してくれた新人スタッフは非常に誠実で、希望条件を細かくヒアリングしてくれました。扱う金額が大きい案件でもあったため、私は当日の商談内容をあとで整理できるよう、スマホにメモを残すつもりで店舗へ向かっていました。しかし、いざ店舗に足を運ぶと、担当はその同級生に替わっていたのです……。

同級生からの値踏みと理不尽な拒絶

「うちの父親、このあたりじゃ結構な地主でしょう? そのツテでここで働いてるの」

同級生は足を組みながら、そう言い放ちました。そういえば昔から、母子家庭で育った私を「貧乏人」と見下していた彼女。十数年ぶりの再会でも、その眼差しは中学生のころと何も変わっていなかったのです。

私が会社の規模を伝えても、彼女はまったく取り合ってくれません。「30名規模でしょ? それで都心のタワマンを事務所に、というのは少し背伸びしすぎじゃない?」と薄く笑い、私の予算を聞こうともしませんでした。

「申し訳ないけど、うちが扱っている物件は、あなたのご希望には合わないと思うの。無理をして見に来ても、お互い時間の無駄じゃない?」

「見栄で無理をすると、あとで苦しくなるだけだと思うけど」

私は客として来店したはずなのに……。明確な拒絶に、私は怒りや悲しみよりも先に驚いてしまいました。
あまりに突然のことで、言い返すより先に、まずその場を離れることしかできませんでした。

「わかった、じゃあ他で買うわ」

私がそう告げると、彼女は吹き出しました。

「どうぞご自由に。買えるところが見つかれば、だけど」

私はそのまま、追い出されてしまったのです。

帰る道すがら、みぞおちのあたりに冷たい鉛が積まれていくような重苦しい感覚に襲われました。

母子家庭で育ち、奨学金を返済しながら必死に会社を立ち上げ、社員を守るために働いてきたのに。これまでの私の努力を、すべて否定されたような気持ちになっていました。

長い人生の中で、ほんの数年間同級生だっただけの彼女の言葉。気にするほどのことではないと頭では理解していたものの、どうしてもあの見下した口調が脳内で再生されてしまいます。

次第に夜眠れなくなり、眠れても明け方に何度も目が覚めるように。日中のデスクワーク中もミスをしそうになるし、社員とのランチミーティングでも食事が喉を通らないほどで、さんざんな状態になっていきました。


そんな私の様子に気づいた夫が、家事や子どもの送迎を代わってくれることもありました。彼女から一方的に投げつけられた悪意は、確実に私の判断力と体力を奪っていったのです。

陰の立役者

事態が動いたのは、それから約3カ月後のこと。私のスマートフォンに、同級生から着信が入りました。営業リストを見て思い出したのか、突然の連絡でした。

「身の丈にあった物件は見つかったかしら?」

彼女は相変わらず、人を小馬鹿にしたような声でした。私は手元のパソコンの画面から目を離さず、淡々と事実だけを告げました。

「無事に都心のタワマンを買えたよ。予算1億5,000万ぴったりで」

彼女はしばらく無言でした。その後、「そんな、嘘でしょ!」「また見栄を張ってるんじゃないの?」と口を開いた彼女の言葉尻には、明らかな焦りが浮かんでいました。

あの出来事から1カ月ほど経ったころ、私のスマホに見覚えのある名前から連絡が入りました。事前の問い合わせの際にやり取りしていた、あの新人スタッフでした。

「先日は、大変失礼いたしました。本来であれば、私が担当する予定だった案件でした」

非礼への謝罪から始まり、本来は自分が担当予定だったことを話してくれた彼。そして、もし差し支えなければ転職後に改めて物件探しの相談にのりたい、という控えめな申し出をしてくれたのです。

もともと私はその不動産会社と正式な契約を結んでいたわけではなかったため、別の会社であらためて相談先を検討することに問題はありませんでした。

転職した彼から連絡をもらい、私たちは正式に専任契約を締結。その後の打ち合わせのなかで、同級生が私の担当を彼から横取りしたこと、そして同級生の私への態度を見て、彼自身もその会社に見切りをつけたことを聞きました。

そして、彼とともに数日かけて複数の物件を内見。そのうちの1件をいたく気に入った私は、十分な自己資金を用意したうえで、その物件の購入を決めたのです。

地に落ちた信頼

「1億5,000万の物件を……本当に?」

彼女の声は明らかに震えていました。

「それから、もうひとつ。あの日は物件条件や契約の話を整理したくて、商談内容を自分用のメモ代わりに録音していたの」

「昨日、うちの顧問弁護士を通じて、録音データの存在を添えたうえで、当日の対応について正式に抗議を入れておいたから。あなたの会社の法務部にも、事実確認をお願いしてある」

彼女は「え……」と言ったきり、黙り込んでしまいました。それでも、彼女の荒い息遣いから、激しい動揺が伝わってきました。

その後――。

同級生から「急に法務部に呼び出されて……父にも知られて、激怒されたの!」「それと、私、今月の営業ノルマ達成できてなくて……もう1回うちに来て、私から物件を買ってくれない? 絶対気に入るのを紹介するから!」と連絡がありました。

もちろん、彼女に頼むつもりはありません。つい先日タワマンの1室を買ったばかりですし、そもそも法人の大事な契約を彼女に任せられるわけがありません。

「私じゃなくて、他の人にお願いしてくれる? 私と違って、あなたにはコネがたくさんあるだろうから」

そう言って、私は通話を切り、彼女の連絡先をブロックしました。

後日、業界内の知人を通じて、彼女が営業の現場から外れたと聞きました。

今回、同級生の一言で私は深く傷つきました。過去のつらい記憶、そして今回の出来事が完全に私の中から消え去ることはないでしょう。中学時代の私は「それでも、友だちだから……」と言い訳して、耐え忍んでいました。

しかし、今は違います。私は理不尽な悪意を押しつけてくる同級生との縁を、自ら断ち切ったのです。それも、感情的にならずに、冷静に対処できた――精神的に大きく成長した自分が誇らしいです。

私が母子家庭育ちであることは変わりません。昔はそれを恥ずかしいとも思っていました。しかし、育った環境で一方的にレッテルを貼られても、私が積み上げてきた信用と実績が揺らぐことはありません。

一生懸命私を育ててくれた母に恥じないような生き方をしたい。


家族を守りながら働く今、その思いはいっそう強くなっています。新しいオフィスでコーヒーを飲んでその気持ちをたしかめてから、私は今日も仕事に励んでいます。

【取材時期:2026年3月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる