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〈和歌山⇔神戸〉世間体は気にしない。自分にとっての心地よい二拠点生活を選べた理由 #暮らしの選択肢

  • 2026.4.3

今回、お話を伺ったのは、神戸にあるひとり暮らしの団地と、夫と暮らす和歌山の自宅を行ったり来たりする二拠点生活を送っているMamiさんです。夫婦別々に暮らす二拠点生活でMamiさんが大切にしていることは、「〇〇でなければならない」という考えを手放すこと。一体どういったことでしょうか。Mamiさんの二拠点生活に迫ります。

〈プロフィール〉 Mami

1973年生。

元くらしの道具店店主の第二の人生、

子育てを終えた50歳からの新しい生活。

ひとり暮らしの古い団地と夫と暮らす自宅、二拠点を行ったり来たり。

You Tube: @na_zu_na

Instagram: @mami_nazuna

都会に出て、視野が広がった

– 神戸で暮らすようになって、何か大きな変化はありましたか?

Mamiさん: はい、あります。和歌山の中でも私の自宅がある場所は、どちらかというと保守的な場所なので、「〇〇であるべき」というような考えを持った人が多いような気がします。私も和歌山にいた頃はそうでしたし、それが悪いとは思いません。ただ、神戸に出てきて、視野が広がったような気がします。

– 確かに「〇〇であるべき」と考えることは、秩序を守ることにも繋がりますし、決して悪いことではありませんよね。ただ、それが自分にフィットしなかった場合、息苦しいと感じることもあるかもしれませんね。

Mamiさん: そうですね。また、田舎特有だとは思うのですが、小さなコミュニティーの中ではみんなが知り合いなんです。そのため、常に見られているという感じがあります。それも、助け合って生きていくアットホームさがあって良いことだとは思うのですが、今振り返ってみると、私にとってはそれを窮屈に感じていたのかもしれません。神戸では、あまり周りに知り合いがいないということもありますが、誰も私のことを気にしないですし、皆さん自分に集中している方が多い印象です。だから、私は私のやりたいことをやっていいんだと励みにもなったんですよね。

– 自分の好きなように、自分らしく暮らせるといったところでしょうか。

Mamiさん: はい。また、そこまで神戸の外に出たいとも思わなくなりました。家にいるだけで満たされるんです。それは私だけでなく、神戸に住んでいる方々も、その傾向が強いのではないかと思います。と言うのも、お店をしていた頃から、色々なお客様の方にいらしていただいてたのですが、この街だけでみなさん満足しているという印象を持ちました。和歌山の人たちは割とアクティブで、頻繁に京都や大阪へ出かける人も多いんですよ。もちろん人によりますが、私も和歌山だけにいた頃は、お休みの度に「どこに行こう?」とばかり思っていました。和歌山の中ではできること、手に入るものも限られてるからというのもあるかもしれません。先程もお話した通り、神戸は便利な街で、できることも手に入るものもコンパクトにまとまっているので。

– 神戸で暮らすようになって、和歌山に対しての価値観に変化はありましたか?

Mamiさん: 価値観の変化というよりかは、再認識したことはあります。それは、自然の豊かさですね。私は小学校の頃から、和歌山に住んでいるので、自然豊かであることが当たり前だと思っていました。神戸も自然豊かな場所ではあるけれど、和歌山の自然は、また違った壮大さがあります。YouTubeの動画作成をする時も、意識的に自然を入れるようにしているのですが、和歌山はそういった意味でも素材がたくさんある、ありがたい環境ということに気づきました(笑)

「〇〇でなければならない」というのは思い込み

– 二拠点生活を始める前にイメージしていたことと、実際体験してみてイメージと違ったことはありますか?

Mamiさん: 思っていた以上に、二拠点生活が良かったということですかね。二拠点生活をはじめて、自分の心がとても安定したと思っています。最初は、行き来があると、忙しくてもっと心がザワザワするものだと思っていたんです。

– 不思議ですね。頻繁に移動があると、なかなか心が休まらないというのも珍しくはないと思うので。

Mamiさん: もしかしたら、子育てが一段落したタイミングで動いたっていうのも大きいのかもしれないですね。もう、自分のことだけに集中すればいいので。

– いいですね。二拠点生活をする上で大切にされていることとか考え方はありますか?

Mamiさん: これまでの話につながると思うのですが、「〇〇でなければならない」という縛りを持つことはしないと決めています。私は今50代になりますが、私たちの世代ですと「夫婦一緒でなければならない」と言った考えを持っている方が多いのではないかと。もっと上の世代だとなおさらですよね。実は、私たちの両親たちは最初は理解に苦しんだようです。ただ、私たち夫婦のことですし、夫は快く応援してくれたので、特に大反対があったということはありませんでした。だから、今でも二拠点生活を続ける上で、意識的に「〇〇でなければならない」というのは実は思い込みであって、そういった視点はしっかり持つようにはしています。

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– ここ最近は、色々な考え方や価値観があるということが広がっているものの、特に日本社会は、「〇〇でなければいけない」というのが強い傾向にありますよね。

Mamiさん: そうなんです。だから、私たちが夫婦別々で二拠点生活をはじめるというのも理解できない方もいるとは思うのです。そういった考え方ももちろんあることを受け入れた上で、私は、本当の自分はどうしたいのかっていうのを常に問いかけることを意識しています。私は、ヨガを10年ほどやっているのですが、ヨガを通して、自分の本心と向き合う練習をしてきました。そのおかげもあって、二拠点生活ができているということもあると思っています。

– 問いかけと言うのは、アーサナ(ヨガのポーズ)の練習や瞑想、ジャーナリングでされているのですか?

Mamiさん: はい。アーサナや瞑想をしたり、心で感じていることを書き出すということは意識的にはしているのですが、長年ヨガをやってきたおかげで今は普段の生活で、自分の頭で考えていることと、本当に心で感じていることの区別が自然とできるようになってきたと思います。頭で考えることと心で感じることって違うんですよね。現代社会を生きている人たちの多くは、ほぼほぼ頭で考えてることで行動を選択すると思います。けれど、心で感じることが本来の自分だと私は感じるんです。

– ヨガを継続的に練習してきたからこそ、世間体にとらわれず、自分にとって心地よい暮らしができているということですね。二拠点生活をはじめて、一番良かったことはどういったことでしょうか?

Mamiさん: 何より自分の居心地のいい場所を見つけて、自分が自分らしくいれることですね。神戸にいるだけで満たされる。何か特別なことをしているわけでも、どこかに行ったり、誰かと関わっていなくても、多幸感があります。

– 理想的です!逆に、二拠点生活している上で大変だと感じていることはありますか?

Mamiさん: 実は、二拠点生活をはじめてこれまで大変だと感じたことはないんです。だけど、これからはどうなるか分かりません。それは、金銭面なのですが、やはり二拠点生活はそれなりにお金がかかってきます。これまでは、ありがたいことに金銭面で苦労はありませんでした。と言いますのも、前半はお店を継続していましたし、さらに和歌山のお店を閉めた後に、新しくお店が入ってくれたんです。そのため、家賃収入もありました。今後はそれに頼らず、You Tube一本でやっていきたいと思っているので、この収益で無理なく回すのが今の目標でもあるんです。

– 新しい目標があると頑張れますね!MamiさんのYouTubeを拝見していると、「心地よさ」というのをとても大切にされているのが伝わってきますし、今日のお話でも改めて、そう感じました。改めて、Mamiさんにとっての「心地よい二拠点生活」とは、何でしょうか?

Mamiさん: 一番は、家族との距離感ということですかね。繰り返しになりますが、夫と離れ離れになる期間ができたからこそ、いい意味で諦めることができたと思いますし、自分らしく生きられるようになったような気がします。

– いいですね。では、これからもしばらく二拠点生活を続けて、ゆくゆくは旦那さんも一緒に神戸に移住するということもあるのでしょうか?

Mamiさん: 私は、そうなったらいいなと思っています。ただ、夫には夫の選択肢があるので、私の意思だけでは決定できないですよね。まだ定年まで時間もありますし、定年を迎えた時にどう思うかは、彼の選択なので。もし、夫が和歌山を選んだとしたら、私はそのまま二拠点生活を続けるかもしれませんね。

– お互いの気持ちに寄り添って尊重しあえる関係が素敵です。

Mamiさん: 最初は勇気のいることもありましたが、一歩踏み出してみたら、世界が変わりましたね。

– 最後に、これからの二拠点生活の展望について教えて下さい。

Mamiさん: 今充分満たされているので、このままの生活が維持できたら一番いいですね。また、今はYouTubeを通して発信をすることに情熱を注いでいるので、二拠点生活で得た気づきや学びをどんどんシェアできたらと思っています。

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。

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