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コロチキ・西野創人、筋トレで培った強メンタルに背中を押され舞台初出演 相方・ナダルの意外な反応とは?

  • 2026.4.3
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コロコロチキチキペッパーズ・西野創人 クランクイン! 写真:米玉利朋子(G.P. FLAG inc)

コロコロチキチキペッパーズでツッコミとネタ作りを担当し、フィジークの大会で入賞を果たすほどの筋トレの成果も話題な西野創人。この春、鈴木保奈美主演『汗が目に入っただけ』で初めて演劇の舞台に出演し、また新たな挑戦を果たす。いよいよ本番を迎える西野に、初舞台に臨む心境や相方・ナダルの反応などを語ってもらった。

【写真】上腕の筋肉に目が釘付け! カッコいいのにかわいい!コロチキ・西野、撮りおろしショット

◆初めての舞台出演に、相方・ナダルの反応は?

本作は、死んで霊となった母親と残された家族の通夜直前を描く抱腹絶倒のお葬式コメディ。60歳を前にぽっくり亡くなった主人公を鈴木保奈美が演じ、舞台『逃奔政走』、ドラマ『人事の人見』で鈴木とタッグを組んだ冨坂友が脚本・演出を担当する。西野は、鈴木演じる由美子の長男・匡に扮する。

――意外だったのですが、今回の『汗が目に入っただけ』が初舞台なんですね。

西野:芸人が舞台の脚本を書くという吉本の企画で書く側をやったことはあるんですけど、出るのは初めてです。ドラマもちょい役が何回か、吉本新喜劇でも輩みたいな役をちょっとだけやったくらいで、こんな長尺の作品はまったくの初めて。めっちゃうれしかったですけど、出演するメンバーを聞いて「なんで?」と思いました。コントはやってますけどお芝居のイメージはまったくないだろうし、なんで僕を選んでくれたんやろうって。鈴木保奈美さんという大女優さんがいて、蘭寿とむさんという宝塚のトップスターもいる。足立梨花さん、田中要次さん、小越勇輝さんと演技経験が豊富な皆さんの中に僕がピョンって入ってるのが「なんで?」ですよね。

――冨坂さんにオファーの理由は聞かれましたか?

西野:足立梨花さんが演じる千聖のお兄ちゃんということで、年齢的にも僕がちょうどぴったりというのと、この作品はお葬式コメディだけど、途中からカロリー消費が関わってくるっていうとんでもない設定で(笑)。そのカロリー消費という部分で、僕が最近筋トレをやっているというのが掛け合わさって選んでいただけたみたいな話は聞きました。

――もともと舞台にはご興味が?

西野:興味はありました。南海キャンディーズのしずちゃんさんに「お芝居観に来てよ」と誘われて観させてもらったらめちゃくちゃ面白かったですし。お笑い以外のこういう舞台もいいなとは思っていましたが、自分が出るなんて思ってなかったです。筋トレをしていたらまさか舞台に繋がるっていうのは、ちょっと想像つかなかったですね(笑)。

――ナダルさんの反応が気になってしまうのですが…。

西野:まず「なんで?」っていうのが僕と一緒であったみたいです。僕、舞台ってこんなに長いこと稽古するんや!ってびっくりしたんですけど、芸人始めて一番くらいお笑い以外のことをしていますし、お笑い以外のことにこんなに熱量注いだのって今までなくって。コンビでの劇場や営業、テレビの収録をちょっと抑えてこっちに全力を注ぐことになるのでナダルは怒ってるかなって一瞬思ったんですけど、趣味の釣りにめっちゃ行けるということで結構機嫌よかったです(笑)。ありがたいことにこの10年くらい怒涛のように働かしてもらったんで、今ナダルの中ではのんびりと余生みたいなテンションでいるんですよね。この舞台が終わったらまたM-1とかが始まるので、その切り替えじゃないですけどそれまでの充電期間として、釣りを楽しみながら自分の仕事もこなし、ちょうどいいバランスでできてると言ってました。

――特にジェラシーとかはないようで安心しました(笑)。

西野:ずっと「コロチキ」と言えばナダルで、僕は「じゃない方」みたいな感じやったんで、「よかったな」と言ってくれました。

◆“無邪気な人”鈴木保奈美の初対面での行動に「かわいい!」


――今回の作品は「エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)」とのキャッチフレーズですが…。

西野:「どういう舞台?」って周りに聞かれて説明しても、みんな「どういうこと?」ってなりますね。

台本を読んで最初の印象は「標準語かぁ…」(笑)。ずっと大阪で育って、大阪で芸人やって、上京して周りに標準語の芸人が増えたとしてもやっぱり関西弁が抜けないんですよ。ネタも関西弁だし、奥さんも関西の人なんで家に帰っても関西弁で。これは大変だぞ…というのが一発目の印象でした。

それから自分のセリフをチェックしていったら「初めてってわかってくれてんのかな…?」と思うような多さで。冨坂さんは僕が関西弁だということを忘れていたみたいで、「あ、難しいですね。どうしましょう? ま、いっか」という感じでしたけど(笑)。

――演じられる匡は、冨坂さんのお兄さんがモチーフとのことですが、何かアドバイスはありましたか?

西野:匡はお葬式を仏教式でやりたがっている硬い男で、マジで僕の中にない人格なんです。僕、葬式のこととかで揉めたくないし、争い事も「なんでもいいやん」って言うタイプ。真逆やなっていうところから入ったので、冨坂さんの「こうやってもらってもいいですか?」という演出がすっと入ってくるというか、真逆すぎて完全に自分要素を消せるので、逆に匡という人間にめっちゃ入り込める感じがあります。ただ、匡は「おかしいだろ!」「なんでだよ!」と強く言うタイプの人間なので、先日コンビのラジオで「何言うてんねん!」とナダルへの当たりが強くなっていました。匡が自分を食ってくるじゃないですけど、1ヵ月稽古を重ねてきて、ちょっと支障が出てきています(笑)。

――匡との共通点はどんなところでしょう。

西野:まず、僕、長男なんですよ。で、足立梨花ちゃんが演じる千聖のようなしっかり者の妹がいるんです。よくケンカもしていましたし、そういう関係性も懐かしいなって思うくらい似ていて。

もっとびっくりしたのが、田中要次さんが演じる治が、ダメだな~っていう父親なんですけど、離婚して離れて暮らしているのも一緒。その治さんは沖縄がめっちゃ好きなんですけど、そこもうちの父親と一緒なんですよね。どうしようもない治に「何してんねん」と冷たく言うシーンがあるのですが、すごくやりやすかったです。

――鈴木保奈美さんにはどんな印象をお持ちでしたか?

西野:ちょうどこのお話が来た時に『スキャンダルイブ』というドラマを観ていて、保奈美さんがめっちゃ怖い嫌な役やったんです。「マジか…。めっちゃ怖いねんけど」って思ったんですけど、顔合わせの時に自己紹介させてもらったら、「体、鍛えてるんですよね」ってマッチョポーズを保奈美さんなりに「こんな感じ?」みたいにめっちゃやりはって。「かわいい!」ってなりました(笑)。なんて無邪気な人なんだろうと。

保奈美さんは大女優さんなのに気を遣わない空気を出してくれるというか、雰囲気が柔らかいんですよね。休憩時間にも僕らの雑談に入ってきてくださるし、フラットな感じで接してくれるんです。「あそこ練習してもいいですか?」「匡のあそこの場面、難しいけど上手にできてたね!」と気さくに話かけてくれるのがうれしいです。

――先ほど、長い期間稽古があることにびっくりしたというお話もありましたが、ほかに驚かれたことはありますか?

西野:セットがだんだん本番仕様に近づいていって、「どうぶつの森」じゃないですけど、どんどんアップデートされていくのが自分の家じゃないのにうれしかったです(笑)。「ここに電子レンジ置いてある!」「冷蔵庫の中に水、増えてる!」と本番に近づくにつれて現実味が出てくるというか、ワクワクしてくる感じがあります。

あとどんどんパズルがはまっていく感覚じゃないですけど、「あそこで練習したこれがこうなんねや!」みたいな感じがあって。通し稽古を初めてした時、最後のシーンでちょっと泣いてしまったのが驚きでした。泣ける人だと自分で思ってなかったんです。コントとかでここガチで泣いたらおもろいやろなというところがあっても、やっぱり涙って出ないんですよね。でも最後のシーンでなんかいろんな感情になって、「あんだけ稽古してあんなしんどかったあそこも全部終わって初めて通せた」っていう達成感と物語が全部リンクした瞬間にグワーって涙が出てきて。あんなことは初めてでしたね。

――これからもまた舞台をやってみたいというお気持ちは?

西野:ナダルがどう言うかですね(笑)。「あまりに釣りに行けすぎるのも…。俺、家族もおるしな」みたいなこと言ってましたし。

でも、これをきっかけに確実に僕自身はすごくでかくなったというか、いろんなものを吸収できたので、演じるってやっぱり楽しいなって改めて思いました。

◆筋トレで培った強メンタルが舞台初出演の背中を押してくれた


――西野さんと言えば、筋トレで築き上げられたバッキバキボディも大反響です。

西野:YouTubeの企画で筋トレYouTuberの方とコラボして、「100日間でバキバキになりましょうよ!」と言われ、「やってみるか」とやりだしたのが始まりです。

筋トレは野球部の時に軽くしてましたけど、それ以降は絶対嫌、なんやったら避けてたぐらいの感じだったんです。でも、こんなに変わるんやっていうのが楽しくて。本気でやったら変わるっていうのがわかったので自信がつきましたね。このお芝居も、もしかしたら昔の自分やったら「こんなメンバーの中なんて無理無理!」と断ってたかもしれないです。やっぱり筋トレで培った強メンタルが、俺でもいけるって背中を押してくれたというのがあります。

――先ほどの撮影でも映える写真がいっぱいありましたけど、写真集を出したりというのは…。

西野:このまま鍛えていったら、痩せるし筋肉も増えるしでまあまあ見栄えもよくなるから写真集を出してみようかなって思ったこともあったんですよ。その時にたまたまタロット占いをしてもらう収録があって、「写真集どうですかね?」って聞いたんです。そしたら40何通りのうちで1番悪いとされている「DEATH」っていう死神のカードが出たので、「止めときましょう!」ってなりました(笑)。

――筋トレはこれからも続けられるつもりですか?

西野:9月にボディビルの大会に出ようと思ってるんです。前回大会に出たのは夏だったんですけど、そうなるとこの舞台の5月の山形公演は減量真っ只中で、声も小っちゃくなって何言ってるかわからなくなるから今回はずらしました。

実はすでに今プチ減量にちょっと入っていて、もう甘いもんは全く取らへんみたいな感じなんです。稽古場では「〇〇さんからあんドーナツいただきました!」と甘いものの差し入れがたくさんあるんですけど食べられないのが申し訳なくて、僕だけ下向いてる感じになっています。

――コロチキさんは来年が結成15周年。そこに向けて何か企画されていることはありますか?

西野:今年はナダル、西野の個人の仕事をめっちゃやってる感じで、来年がM-1ラストイヤーなのでそこに向けてコンビとして作り上げていく感じですね。「そんな時期にこんなに舞台の稽古するんかい!」ってナダルは言ってましたけど(笑)。その代わりじゃないですが、以前は劇場の出番の合間に芸人と雑談をしていたのが、今は2人で部屋を取ってずっとネタの打ち合わせをしています。

――最後に作品を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

西野:芸歴16年、数々のコントやお芝居を観てきましたけど、1回も観たことのない設定です。お葬式コメディという軸があって、なぜかカロリーを競い合う。ちょっと言葉では想像できないと思うので、ぜひ観に来てほしいですし、僕だったら2回観ちゃうと思います。

ポスターに映っている6名はもちろん、それ以外の方々の個性もめちゃくちゃ強くて。個人的にはビストロを経営している軽井崎という男に注目してほしいです。僕は初日の本読みでちょっと惚れてしまいました。その衝撃は初めてスリムクラブさんを見た時の衝撃と似ていましたね(笑)。

メンバー全員に色があって、設定がぶっ飛んでいて、まず脚本家が一番ぶっ飛んでいる(笑)。絶対に皆さんの脳みそを刺激する作品になっているので、ぜひ楽しみにしていてください。

(取材・文:近藤ユウヒ 写真:米玉利朋子[G.P.FLAG inc])

舞台『汗が目に入っただけ』は、東京・IMM THEATERにて4月3~19日、広島・上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)にて4月22・23日、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて5月2・3日、富山・砺波市文化会館 大ホールにて5月16・17日、山形・やまぎん県民ホールにて5月23・24日上演。

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