1. トップ
  2. 本場の抹茶を“飲む”旅へ。京都・宇治の老舗で極上の宇治茶を堪能!

本場の抹茶を“飲む”旅へ。京都・宇治の老舗で極上の宇治茶を堪能!

  • 2026.3.31

京都府の南部に位置する宇治市。平等院鳳凰堂をはじめとした重要文化財が点在し、2024年の大河ドラマ『光る君へ』の放送中は、『源氏物語』ゆかりの地としてさらなる注目を浴びた。

京都の観光地として屈指の人気を誇る宇治だが、なかでも「抹茶」を求めて訪れる人が多いのではないだろうか。名産品の「宇治茶」は、いまや国内外の料理やスイーツにも使用され、確かな地位を築いている。

そんな宇治茶をスイーツとして口にすることはあっても、抹茶として飲むことはあまりないかもしれない。今回は、宇治を代表する老舗茶舗「中村藤𠮷本店」と「辻利 宇治本店」の“飲む”抹茶メニューを紹介する。

お茶の“らしさ”を追求する「中村藤𠮷本店」

1854年(安政元年)に宇治に誕生した中村藤𠮷本店。茶がある文化の根底に有する味わい、所作、気品などが生む精神や体験を現代へと融合させ、国内外の来店客に豊かな時間を提供している。店そのものが明治期の茶商屋敷の代表的な建物群として、重要文化的景観に選定されているのもポイントだ。

JR宇治駅から徒歩約3分のところにある「中村藤𠮷本店」
JR宇治駅から徒歩約3分のところにある「中村藤𠮷本店」

併設されているカフェは、明治~大正期の製茶工場の柱や梁をそのまま残し、現代風に改修して2001年にオープン。2021年には約20年ぶりに改装を行い、壁一面に宇治の茶畑をイメージした左官アートを施している。空間全体で茶畑の風景を感じられるよう、繊細に表現したそうだ。

レトロな雰囲気が漂うカフェの内観
レトロな雰囲気が漂うカフェの内観

同店では、それぞれのお茶の“らしさ”を追求。煎茶は煎茶らしく、覆いをしない露地栽培の煎茶で清々しさにあふれたものを。玉露は玉露らしく、しっかりと手間暇をかけた覆下栽培の玉露で、重厚な旨味を持つものを。形や見た目にとらわれず、「飲んでおいしい」と思えるお茶を提供している。

特におすすめしたい抹茶メニューが、「濃茶[初昔]」(2380円)。「薄茶」の倍以上の抹茶を使う、茶道などで出される“本来の抹茶”が体験できる。濃厚な旨味と甘味、「覆い香」(おおいか)と呼ばれる独特の香りなど、「これぞ抹茶」と唸ること間違いなし。

「濃茶[初昔]」(2380円)
「濃茶[初昔]」(2380円)

甘味を求める人は、ぜひ「生茶ゼリイ[抹茶]」(1800円)を。まるでお茶を飲んでいるかのような濃厚な「ゼリイ」で、鮮やかで美しい抹茶の色味や、清々しい香りが魅力。上質な抹茶以外では出せない旨味と苦味を十分に活かしながら、柔らかすぎず硬すぎない、独特の食感に仕上げている。そのほか、「まるとパフェ[抹茶]」(2180円)も人気。

「生茶ゼリイ[抹茶]」(1800円)
「生茶ゼリイ[抹茶]」(1800円)
スプーンが止まらない、クセになる食感の「ゼリイ」
スプーンが止まらない、クセになる食感の「ゼリイ」

店内にあるショップでは、商品の購入も可能。抹茶とミルクが溶け合った新たなスタイルのお茶「ミクスチャ[抹茶とミルク]」(1550円)や、「中村茶ティーバッグ」(1500円)など、手軽にこだわりのお茶を味わえる商品がラインナップする。

ズラリと商品が並ぶショップ。地元民からは進物用や商品の配送を目的としてよく利用されているそうだ
ズラリと商品が並ぶショップ。地元民からは進物用や商品の配送を目的としてよく利用されているそうだ

茶匠による高品質な抹茶が魅力の「辻利 宇治本店」

1860年(萬延元年)に辻利右衛門が創業した「辻利」。長年培った目利き力を持つ茶匠が仕入れと合組(ブレンド)を行い、高品質の抹茶を安定して提供している。“こだわりのお茶づくし”をテーマに、多彩なお茶をそろえているのが特徴だ。入り口にある大きな「辻利」の懸垂幕も必見。

※「辻利」の「辻」は一点しんにょう。

JR宇治駅から徒歩約5分のところにある「辻利 宇治本店」
JR宇治駅から徒歩約5分のところにある「辻利 宇治本店」

伝統とモダンが融合した空間の茶房には、庭を見渡せるテラス席を備えており、四季の移り変わりが楽しめる。藤の花や源平桃など季節ごとに咲く庭の花々は、つい写真を撮りたくなる美しさ。

風情たっぷりのテラス席は10席限定
風情たっぷりのテラス席は10席限定

同店自慢の抹茶をとことん味わいたい人にうってつけなのが、「辻利プレート(お薄つき)」(2178円)。茶匠が厳選した抹茶をふんだんに使った和洋の人気のスイーツと、「薄茶」がセットになった、抹茶好きにはたまらないひと品。初心者でも比較的飲みやすい薄茶とともに、香り高く濃厚な抹茶スイーツを堪能できる。そのほか、「抹茶に染まるパフェ」(1650円)もおすすめ。

「辻利プレート(お薄つき)」(2178円)
「辻利プレート(お薄つき)」(2178円)

ショップでは、一番茶を贅沢に使用したラングドシャクッキー「辻利京らんぐ」(8枚入り/1296円)が気軽なお土産品として、旨味の中に品のいいキレが感じられる薄茶の上級品「抹茶 京昔」(3564円)が自宅用や贈答品として、よく選ばれているのだとか。

初代・辻利右衛門が確立した製法を受け継ぐ「玉露」は、茶房とショップの両方で提供
初代・辻利右衛門が確立した製法を受け継ぐ「玉露」は、茶房とショップの両方で提供

最近は、お茶の産地はもちろん品種にも詳しい外国人観光客の来店が増加中だそうで、宇治茶の老舗として海外からも注目を浴びている。また、同店がある宇治橋通りには多くの茶屋があるので、各店舗の抹茶を買って飲み比べを満喫しよう。

開放的な店内でお茶を味わえば、心の底から安らげそう
開放的な店内でお茶を味わえば、心の底から安らげそう

そろそろゴールデンウイークや夏休みの旅先を決める人も多いはず。本場でしか出合えない抹茶の魅力を再発見しに、宇治に足を運んでみてはいかがだろうか。

※2026年3月時点の情報です。

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

元記事で読む
の記事をもっとみる