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上司「半年で辞める人の引継ぎなんて楽勝でしょ」退職まであと2週間。後任が逆ギレしてきて!?

  • 2026.3.29

これは、知人のA子さんに聞いたお話です。
結婚を機に寿退職が決まったA子さん。しかし、待っていたのは祝福ではなく、地獄のような引継ぎ期間でした。無茶な業務量に絶望する後任のB子さんと、それを見守る冷ややかな周囲……。最悪の結末かと思いきや、最後に起きた「まさかの変化」に心が温まります。

画像: 上司「半年で辞める人の引継ぎなんて楽勝でしょ」退職まであと2週間。後任が逆ギレしてきて!?

「半年で辞める人の仕事なんて余裕」……? 始まった地獄のカウントダウン

大学卒業から実直にキャリアを積み、中堅として部下も持っていたA子さん。しかし、会社からの突然の辞令で生活は一変しました。

異動先は、本来なら数ヶ月の研修を要するほど複雑で膨大なオフィスワークが山積する部署。それをわずか1週間のOJTで引き継ぎ、あとは「走りながら覚えろ」という過酷な環境でした。鳴り止まない電話、訳も分からず怒鳴り込んでくる顧客、そして誰も助けてくれない冷ややかな空気……。

そんな地獄のような日々を必死に支えてきたA子さんでしたが、結婚を機に退職という人生の節目を迎えることになりました。

「最後の日まで、しっかり責任を果たして去りたい」 そう願うA子さんの思いとは裏腹に、デスクには毎日書類の山が築かれます。しかし、ベテラン上司は現場の過酷さを全く理解していませんでした。

「たった半年しかいなかった奴の仕事だろ? 穴埋めなんて簡単だよ」

そんな根拠のない思い込みで後任探しは後回しにされ、ようやく派遣社員のB子さんが現れたのは、なんと退職まで残り2週間という絶望的なタイミングでした。

「楽だって聞いたのに!」逆ギレする後任のB子さんと一触即発の空気

やってきたB子さんは、A子さんより一回り年上の派遣社員。しかし、引継ぎが始まるとすぐに彼女の顔色が変わりました。想像を絶する業務の難しさと量に、早々にキャパオーバーを起こしてしまったのです。

「話が違う! 楽な仕事だって聞いてたのに!」と不機嫌を隠さないB子さん。しまいには「やってられない」と頻繁にタバコ休憩へ逃げ出す始末。山積みのタスクを横目に席を立つ彼女の後ろ姿に、周囲の空気はさらに冷え切っていきました。A子さんも「もう勝手にして……」と匙を投げそうになりましたが、タイムリミットが迫っていたこともあり、彼女は踏みとどまりました。

「私がいなくなった後、困るのはあなた」──。必死の説得が変えた意識

A子さんは自分の業務をこなしながら、必死にB子さんへ歩み寄りました。
「B子さん、1週間後に私がいなくなった後に一番困るのは、あなた自身なんです。少しでも楽になるコツを全部教えるから、一緒に頑張りませんか?」

そのA子さんの真摯な姿と、後に上司から漏れ聞いた「A子がどれほど過酷な環境を一人で支えていたか」という事実を知り、B子さんの心に変化が生まれます。「自分より年下の彼女がここまでやっていたなんて……」と、 自分の認識の甘さを振り返ったB子さんは、そこから人が変わったように猛烈にメモを取り始め、タバコ休憩も返上して仕事に向き合うようになったのです。

「お疲れ様!」涙と笑顔で幕を閉じた、嵐のようなオフィスライフ

ついに迎えた最終日。あんなにピリピリしていた職場には、穏やかな空気が流れていました。「A子さん、私、頑張ります!」と目を輝かせるB子さん。そして、今まで冷たかった周囲の先輩たちからも「本当に助かっていたよ、ありがとう」と温かい言葉が贈られました。

組織の体制に振り回されながらも、最後まで責任を全うした達成感。A子さんは、最高の笑顔で晴れやかな再出発を切ることができたのでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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