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100円玉が溶けていく…?桂浜水族館「恐怖の課金地獄」にハマる人が続出する理由

  • 2026.3.28
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高知県の新名所、桂浜水族館(ハマスイ)。ここで今、来園者たちが「自ら進んで堕ちていく」と言われる場所があります。その名も、「課金地獄」。公式Xでマスコットキャラクターのおとどちゃんが堂々と「財布の中がすっからかんになります!」「地獄にはまりにおいで」と呼びかける、正直すぎるハマスイの中身を覗いてみました。

100円玉が「体験」に変わる、エサやりパラダイス

ハマスイにおける「課金」とは、館内各所に設置された動物たちへの「エサやり体験」のこと。 1回100円。安く感じるかもしれません。しかし、これが「地獄」と呼ばれるのは、そのポイントの多さにあります。

トド、アシカ、カメ、ペンギン…。次々と現れる「エサを欲しがるかわいい瞳」を前に、気づけば財布の中の100円玉が次々と消えていく。ハマスイの公式マスコットキャラクターのおとどちゃんが投稿する公式Xでも、「遊びに来る時は100円玉をいっぱい持ってきてね♡」と、もはや両替を推奨する徹底ぶりです。

2024年8月1日(木)
本日より、リクガメのエサやりイベントを再開します!
1カップ100円でリクガメに子宝草をあげ放題!
灼熱の桂浜、課金エリアがまたひとつ増えました。
激アツの夏ッッッ!!!!!
貢ぎすぎて懐が冷えないよう、お課金は計画的に――。 pic.twitter.com/0crdvCVmcP

— 桂浜水族館 公式 (@katurahama_aq) August 1, 2024

逃げ場なし? 最後に待ち構える「最終課金エリア」

さらにハマスイの「攻め」の姿勢を感じるのが、お土産コーナーであるマリンストアを「最終課金エリア」と呼んでいる点です。 公式Xによれば、ここは「浜側からでも入れる」とのこと。つまり、水族館に入館していない人ですら、お買い物(課金)だけを楽しむことができるというシステムです。

公式Xでしつこいほど繰り返される「お気軽に地獄にはまりにおいでやす」という誘い文句に、恐ろしいと分かっていてもハマってみたいような気持ちさえ湧いてくるから不思議です…。

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桂浜水族館公式Xより

「地獄の沙汰も課金次第」という信頼関係

なぜ、これほどまでに「お金を落として」とストレートに言われて、嫌な気がしないのでしょうか。

実は桂浜水族館、かつては廃業の危機に瀕し、財政難に苦しんでいた時期がありました。そこからの「奇跡の復活」を成し遂げた不屈の歴史を、ファンは知っているのです。 高知の僻地という厳しい立地条件。その中で動物たちを守り、園を存続させていくためには、ファンの定期的な「課金」が、文字通り明日を繋ぐ生命線になります。

「散財をお楽しみください!」

そんな公式Xのおとどちゃんの言葉に、私たちが喜んで応えるのは、それがハマスイという「物語」を一緒に作り上げるための出資だと知っているから。100円玉を握りしめて笑顔で地獄へと足を踏み入れる人々の姿は、かつての危機を救い、今を支える誇り高き「支援者の顔」でもあるのです。

ライターコメント

「課金」というおとどちゃんの言葉選び、この毒々しさこそハマスイの魅力です。同時に、寄付のような重苦しさを消しつつも、ファンには「私たちがこの水族館を支えているんだ」ということにも気づかせてくれます。こうしたおとどちゃんとファンとの信頼関係が、僻地の小さな水族館を日本一熱い場所に変えたのかもしれません。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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