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わが子が入学後に成績急落?受験後の“燃え尽き”を防ぐ春休みの過ごし方とは 最初のテストで差がつく“新習慣”

  • 2026.3.28
受験後の燃え尽きを防ぐ春休みの過ごし方とは?(画像はイメージ)
受験後の燃え尽きを防ぐ春休みの過ごし方とは?(画像はイメージ)

3月下旬に入り、高校受験を終えた子どもがいる家庭では、新生活に向けた準備が本格化しています。受験勉強という長丁場を走り抜けた子どもたちにとって、この春休みは思い切り遊びたい時期ではないでしょうか。

しかし、この春休み中にまったく勉強しない生活を送ってしまうと、入学後の授業スピードについていけないリスクも考えられます。せっかくの合格を台無しにしないために、無理なく学習習慣を維持するコツや、受験後の「燃え尽き症候群」を防ぐ方法などについて、個別指導塾を運営するやる気スイッチグループ(東京都中央区) スクールIE 地域運営部 部長代理の宮重航介さんに聞きました。

子どものこれまでの頑張りを認めること

Q.高校受験後の春休みに「全く勉強しない期間」が長く続くと、入学後の学習にどのような影響が出ますか。

宮重さん「一度途切れた学習習慣を元のリズムに戻すのは非常に困難です。高校入学後は授業の難易度が一段と高まり、進度も加速するため、学習習慣がゼロの状態で入学すると、最初の定期テストでつまずくリスクがあります。

高校生活のモチベーション維持には、最初のテストでの成功体験が大きな鍵になります。ここで高得点を取ることができれば、『自分はこの高校で頑張っていける』という自信につながり、前向きな気持ちで高校生活をスタートすることができます。

一方、最初につまずいてしまうと、成績を維持する工夫ではなく、成績を上げるための苦労に追われることになり、学習への負荷も大きくなっていきます。そのため、特に高校入学までの間は、短い時間でも学習に触れ、学習のリズムをつないでおくことが、新しい環境で良いスタートを切るためには大切です」

Q.受験後に「燃え尽き症候群」になりやすい子の特徴や、親が気付くべきサインはありますか。

宮重さん「受験後にいわゆる『燃え尽きたような状態』になる子は少なくありません。特に、真面目で責任感が強く、受験に向けて最後まで頑張り続けてきた子ほど、目標を達成した瞬間に気持ちがふっと緩み、しばらく何もしたくない状態になることがあります。

また、受験という明確なゴールに向かって努力してきた子ほど、終わったあとに『次に何を頑張ればいいのか』が見えず、一時的にモチベーションが下がることもあります。

親が気付くサインとしては、例えば『めんどくさい』『別にいいや』『無理』といった言葉が増えたり、生活リズムが乱れたりするなど、日常の行動の変化として表れることが多いです。

ただ、受験という大きな挑戦を終えたあとに、少し休みたくなるのは自然なことでもあります。親として大切なのは、すぐに『次も頑張りなさい』と背中を押すことよりも、まずは『ここまで本当によく頑張ったね』と努力の過程を認めてあげることです。

また、子どもが『これ面白そう』『やってみたい』と感じていることに親が関心を持ち、一緒にやってみたり、実際に見に行ったりすることも大きなきっかけになります。自分の興味を大人が一緒に大切にしてくれると感じることで、子どもは次の挑戦にも前向きになりやすくなります。

受験後のこの時期は、親が答えを与えるのではなく、子どもが次の目標を見つけていく時間をあたたかく見守りながら、興味を広げる体験や新しい世界に触れる機会をつくっていくことが大切です。

そうした小さなきっかけの積み重ねが、その後の主体的な行動へとつながっていきます」

Q.「春休み中に勉強しなさい」と言うと逆効果になりがちです。合格後のこの時期、親はどのような言葉をかけるのが正解でしょうか。

宮重さん「合格後の春休みは、まずは結果だけでなく、受験に向けて努力してきた過程を、繰り返し言葉にして認めてあげることが大切です。まずは『お疲れさま』『最後までよく頑張ったね』と、挑戦してきたこと自体をねぎらう言葉をかけてあげてください。

その上で『あのとき遅くまで勉強していたね』『模試の後も頑張っていたね』など、具体的な場面を挙げて振り返ることで、子ども自身が自分の成長を実感しやすくなります。また、『あなたが頑張っている姿を見て、私も勇気づけられたよ』といった親としての気持ちや感謝の言葉を添えることで、自分の頑張りが誰かの力になっていると感じられ、自信や次の挑戦への意欲にもつながっていきます。

その上で春休み中の学習については、『勉強しなさい』と指示するのではなく、『困っていることない?』『何か手伝えることがあったら言ってね』といった問いかけを通して、子ども自身が考えて行動できるよう見守ることが大切です。

受験を乗り越えたこの時期だからこそ、親が指示を出すよりも、子どもが自分で考えて動くきっかけをつくる声掛けが、その後の主体的な学びにつながっていきます」

Q.4月から環境が変わることで、期待と不安が入り交じった気持ちの子どもは多いと思います。この時期、親はどのように子どもをサポートすればよいのでしょうか。

宮重さん「親として大切なのは、無理に背中を押すことよりも、子どもが安心できる環境を整えてあげることです。

例えば、これまで通っていた塾や図書館など、本人が安心できる場所や習慣を急にすべて変える必要はありません。慣れ親しんだ場所が残っていることは、子どもにとって大きな心の拠り所になります。そうした安心できる環境があるからこそ、新しいことにも前向きに挑戦しようという気持ちを持ちやすくなります。

また、高校生活を前向きにスタートするためには、小さな成功体験の準備も大切です。高校の学習は最初のテストがその後のモチベーションに大きく影響します。春休みのうちに1日30分でも、数学の計算や英語の基礎など、高校につながる内容に触れておくことで、入学後も安心して高校生活をスタートしやすくなります。

一方で、受験が終わったあとに『終わったら○○しよう』と約束していた旅行や遊びなどがあれば、しっかり実現してあげることも大切です。リフレッシュする時間をつくりながら、『高校ではどんなことを頑張りたい?』『最初のテストではどれくらいを目標にしたい?』『それを達成できたら、どんな気持ちになりそう?』などと問いかけ、子ども自身が考えるきっかけをつくっていくことで、自律した高校生活への一歩につながっていきます」

オトナンサー編集部

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