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「おまえの作った料理なんて犬も食わない」と夫に言われた私の料理が、地元テレビの料理コーナーに採用された話

  • 2026.3.27
ハウコレ

「犬も食わない」。結婚して2年目の冬の夜、夫は私の料理をそう言って笑いました。それから10年。その言葉は、食卓のどこかにいつも残り続けていました。けれど、夫が「犬も食わない」と言った私の料理が、地元テレビの料理コーナーで紹介されることになったのです。

食卓に響いた、信じられない一言

夫が初めてそう言ったのは、結婚2年目の冬の夜でした。「おまえの作った料理なんて、犬も食わないよ」笑いながら、はっきりと。まるで当たり前のことを言うような口調でした。

それからというもの、「薄い」「変な味」「外で食べたほうがまし」といった言葉が、食卓では当たり前のようになりました。何度か言い返そうと思ったこともあります。ですが夫の口調には、いつも「これが正しい評価だ」という確信がありました。

それでも私は、翌朝には朝食を作り、お弁当を詰めました。料理をやめる理由が、見つからなかったからです。

SNSへの投稿がきっかけに

友人に「SNSに載せてみたら?」と勧められたのは、去年の春でした。「どうせ誰にも見られないだろう」と思いながら、試しに数品投稿してみました。

すると一週間後、コメントが届いていました。「作りました!家族に大好評でした」「また作りたいです」その画面を見つめながら、私はしばらく動けませんでした。

夫が「犬も食わない」と言った料理を、見知らぬ誰かが「もう一度作りたい」と思ってくれている。それだけで、十分でした。

思いがけない連絡

半年でフォロワーは10万人を超えました。そしてある朝、地元テレビ局から一本の連絡がありました。「料理コーナーにご出演いただけませんか。視聴者の方からのご紹介でご連絡しました」丁寧な口調でそう言われ、私は思わず二度聞き返してしまいました。

その日の夕食を作りながら、私は夫にそのことを何も言いませんでした。

そして...

放送の日、夫はリビングで、偶然テレビを見ていました。画面に私が映ったとき、夫は小さくつぶやきました。「嘘だろ」

私は台所から、落ち着いた声で答えました。「犬は食べなくても、10万人が食べたいって言ってくれていますよ」

夫は何も言い返しませんでしたが、10年分の言葉の重さを、その沈黙がちゃんと教えてくれた気がしました。

(40代女性・専業主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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