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【コバユリのキャンプ論】「バエる料理」じゃなくていい。旅の疲れを癒やすローカルスーパー活用のススメ

  • 2026.3.23

道に迷っても転んでも、バイクが一緒なら幸せはいつもこの手の中にある。ありふれた日常から一生モノの大冒険まで、自称万年へなちょこライダー・コバユリが愛と感謝を込めて綴るバイクライフエッセイ。

独り歩きする「コバユリ像」。達人も忘れ物はするし、実はお酒も飲めない!?

知ってる。知ってるよ。みんな私のことを、熟練キャンパーだからいつだって荷造りは完璧で、夜はお酒を片手に、カフェのごはんみたいに素敵なキャンプ料理を楽しんでいると思ってるんでしょ?

まず、ありがたいことに「キャンプの達人」などとメディアに取り上げていただくことの多い私だけれど、そのわりにヘッデンとか、バーナーとか、ワンポールテントのポールとか(!)、わりと重要な道具を未だにちょくちょく忘れるんだよ?

次に、これを言うとなぜか十中八九「意外」と返されるのだが、何を隠そう下戸であります。

そして、いつもカフェごはんみたいなバエるキャンプ料理を食べていそう、という妙なコバユリ像が独り歩きしているらしいと気づいたのは、九年前の小豆島でのことである。愛車のBMWに跨り、当時住んでいた横浜の自宅から六百キロ強の道のりを、本降りの雨の中ひた走って小豆島に渡った。予約していたキャンプ場に着いたときには、さすがの旅女もぐったり。日暮れ前、濡れそぼりテントを張って力尽きた。

今日はもう、思考能力も自炊する余力も残ってないや。最寄りの商店までとぼとぼ歩き、売れ残っていたお弁当と、いちごを1パック買った(なぜかデザートには頭が働く。笑)。

キャンプ場に戻ると、BMWのツアラーにタンデムで到着したカップルがテントを張って寛いでいた。私が自分のテントの前室に落ち着くと、二人がこちらに歩いてきた。

「あの~、コバユリさんですよね?」「あ、はい。こんばんは」
「雑誌で見てます!」
「あら、ありがとうございます」。

すると二人の視線が、テーブルに置かれた私のお弁当に注がれた。

「え? これ、今日の夕食?」
「はい、もう疲れちゃったから、いま買ってきました」
「え~、コバユリなのに…」。

あん?

「自炊しないんだ…」。

そう言って肩を落とす二人を見て驚いた。もしかしてコバユリは、いかなる状況下でも炭火料理など嗜む、デキるキャンパーだと思われてる!?

帰宅後、早速周囲に聞いてみると、かなりの確率で「うん、そうだね。しかもお洒落なごはん作ってそう」との返事。そんな素敵なイメージを抱いていただき大変光栄ではあるのだけど、バイクキャンプのハードルを下げたくて活動をしている身としては、困ったな。食事なんて何でもいいんだよ。そもそも、好きなものを好きなように、好きなだけ食べても誰にも文句を言われないのが、キャンプごはんの醍醐味じゃない!

それ以来、手抜きキャンプ飯の様子も発信するようにしているのだが、未だに人を落胆させることがあるから、イメージって手強い。

しかし、くじけず先日の北軽井沢キャンプでの夕食をここに報告すると、軽井沢の手前、松井田の農産物直売所で見つけた枝付きの枝豆と、軽井沢のスーパー・ツルヤで買ったサラダを前菜に。メインはツルヤの総菜コーナー名物、信州グルメの山賊焼きを、炊きたての白米とともに。デザートには、直売所で買った桃を皮ごとガブリ。枝豆茹でて白米炊いただけ。包丁もまな板も使わないと、後片付けがまあ楽ちん!(どや顔)。

今年初めていただく枝豆の、小粒ながらもしっかりとした甘みにニンマリ。にんにくの効いた山賊焼きと白米の相性はこの上なく。食後の桃のなんと瑞々しいこと。やっぱりね、手間をかける料理ももちろん楽しいけれど、ご当地と旬を感じられるごはんが、キャンプ旅には似合うと思う。そんなとき、ローカルスーパーのお惣菜コーナーは宝の宝庫!

とか言って、またコバユリのイメージが壊れてがっかりする人を見るのが、少しクセになっている気がしないでもない。

北軽井沢でバイクキャンプ!

ツーリングマップルとノマディカのコラボキャンプイベントを、今年は爽やかな初夏の北軽井沢で開催。旅好き、地図好き、アウトドア好きが各地から集まった100人越えの和やかなキャンプ、楽しかった! 来年の開催についてはノマディカのホームページをチェックしてね。

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