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「母さんの仕事は否定しない。でも」教員志望だった息子が、母の背中を見て下した『決断』と『切実な本音』

  • 2026.3.23

やりがいを持って小学校教員として働く私。小さいころ「お母さんみたいな先生になりたい!」と言っていた息子が、大学生になってあることを宣言。私の働く背中が、まさかの反面教師になった理由とは? 友人が体験談を語ってくれました。

画像: 「母さんの仕事は否定しない。でも」教員志望だった息子が、母の背中を見て下した『決断』と『切実な本音』

「おれも先生になる!」誇りだった息子の言葉

私は小学校の教員をしています。

働き方改革が進みつつあるとはいえ、持ち帰り仕事や保護者対応に追われることが多く忙しい毎日。

それでも、昨日までできなかったことができるようになった瞬間の生徒たちの笑顔や、卒業式で立派に巣立っていく姿を見守れるこの仕事は、私にとって何物にも代えがたい誇りです。

一人息子は、私の働く姿を見て「おれも将来、学校の先生になりたい」と言ってくれていました。

その言葉は私にとって励みの言葉になり、誇りでもあったのです。

突然の「教員にはならない」宣言

しかし、息子が大学生になり、進路を真剣に考える時期になったときのこと。

「おれ、教職はとらない。教員にはならないよ」と、あっさり告げられたのです。

息子の人生は息子のもの。好きな道に進んでほしいと頭ではわかっていながらも、毎日必死に働いてきた私の生き方そのものを否定されたような気がして、その日は落ち込みました。

反面教師から学んだ息子の自立

後日理由を尋ねると、息子は言いました。

「母さんが仕事にやりがいを持ってるのは知ってる。でも、夜遅くまで家で丸付けをして、休みの日も悩んでいるのを見てるとさ。俺は、そこまで身を削る覚悟はないな」

私の働くリアルを一番近くで見て、自分なりの人生の選択をしていたのです。
立派な背中を見せていたつもりが、私の必死すぎる姿は、彼にとって「自分を大切にする働き方」を考えるきっかけ、いわば一つの判断基準になっていたようでした。

まさか自分の姿が、立派な背中なんかではなく、文字通りの反面教師になっていたとは……。トホホ。

でも、親の姿から「自分には何が合っているか」を学び、違う道に進むのも、立派な自立なのだと気づかされた出来事でした。

【体験者:50代・女性公務員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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