1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【ネタバレあり解説】原作のいいとこ、もれなく抽出してます『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

【ネタバレあり解説】原作のいいとこ、もれなく抽出してます『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

  • 2026.3.22

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、ネタバレ上等な私見&本音でおすすめしますよ〜。

よしひろさん、「きのう何観た?」 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

story 目が覚めると宇宙船の中にいたグレース(R・ゴズリング)。彼はぼんやりした記憶をたぐりよせ、自分が人類滅亡の危機を救うため、地球から何光年も離れた場所にいることを知る。そんな彼の前に、未知の生命体が現れ……。
監督:フィル・ロード、クリス・ミラー/原作:アンディ・ウィアー(早川書房)/出演:ライアン・ゴズリング、ザンドラ・ヒュラー ほか/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中

原作のいいとこ、全部抽出してますので

待ってましたよ……本当に。原作を読んだとき、あまりにもおもしろくて、下巻の半分まできてしまったときに「あ、もう終わっちゃう……。やだから下巻最初から読み直しちゃお」とリバースしてまで楽しんだ『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の映画版がついに〜! 予告編が出た瞬間からSNSを中心に「あれはネタバレでは……?」と騒ぎになり、結果、原作者自身が別トレーラーで「あの程度はネタバレじゃないす。安心して!」とコメントを出すという、異例の出来事まで巻き起こったSF超大作。いや、これ、SFではあるけど、思い切りバディもの。故郷を救うために宇宙の果てに飛ばされたボッチのオタク同士が奇跡的に出会って大冒険という物語。ご存じの方はどこまで言っていいか悩みどころでしょう。でも、あたし、知ってるんだ〜……。ここまで言っても全然いけちゃうって。原作のみならず映画版もすでにおかわりしてしまったので、皆さんにも知ってもらいたいのよ〜ん。

主人公グレース。地球では中学の先生でした。

というのもですね、あたし、原作小説を自分で探して読み始めたんじゃないんですね。ある人(というか同業の先輩)からすすめられて読んだの。そのときに、こういうお話、っていうのを聞いたのよ。そのおすすめで興味を持って読んで大正解だったのね。マジで大感謝。LAの小西未来さん、本当にありがとうございました! だからこそ、そのときにうかがったことをそのままお伝えします(完全に受け売り)。
 
まずは条件。
・同じ原作者の『火星の人』(映画タイトルは『オデッセイ』)が好きだったら絶対好き。
・『三体』が好きならマジ楽勝。こっちのほうが簡単。
・時間ないならオーディブルで聞いちゃってもOK。

そして物語のおすすめ。というかざっくり概要。
・目が覚めたら宇宙船。しかもどっか知らん宇宙。乗組員は全員死んでて、記憶がない主人公となんでもAIロボットしかおらん。
・ちょっとずつ記憶を取り戻した主人公。中学の科学の先生。じつは、オタクが過ぎて学会を追放された博士。ちょっとずつ記憶を取り戻す。で、じわじわ回想。
・金星と太陽の間になんかがいて、太陽光が遮られてやばい。このままだと地球滅亡。
・調査してみたら、それ、アメーバ的な宇宙生命体でした(これでもネタバレじゃない)。
・どうやらこの生命体にやられている他の太陽系が山ほどあることが判明。
・で、ひとつだけやられてない健全な太陽系がある。地球から11光年先。
・あれ? 意外と近いかも。ヘイ科学者! そこ行って、サンプルとって、なんなら原因まで追求しちゃってYO。
・世界が力を合わせて「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動。要は片道切符の調査旅行。グレースは学会追放されたときの論文が買われてプロジェクトになんらかの形で参加することになった(この時点ではここまでしか思い出せない)。
・ここまで思い出したところで、ターゲットの星に到着。おや? なんかいる……。
・でっけー宇宙船でした。しかもコンタクトとろうとしてる。知的生命体?
・同じようなミッションで来てた宇宙人でした。名前はロッキー!(予告編で姿形出ちゃった←ネタバレじゃん!→原作者「いいえ。それ以上のものがありますのでネタバレじゃないっす」)

何をしてるかと申しますと、ロッキーとの対話の手段を考えてます。

はぁはぁ……原作読む前にここまで説明してもらってたのよ。「え、またまたー。それ完全にネタバレっしょー!」なんて言いながら聞いてたんですが、「全然だいじょぶ。これでも上巻の半分もいってないし、いちいち起きることが派手に聞こえるけど、これ以上のこと起きるんだよ!」とな。で、読み切った時、マジ感謝したよね。こんだけの情報でもネタバレにならない、ってそのとおりだったんだもん。
 
むしろ、この情報があったから興味を持てたし、なんならこの説明通りの順番では描かれていないから、「お、ここでこれが!」っていう意外性もあって。しかも、ロッキーがどういう生命体で何オタクなのか、とか、そもそもコミュニケーションどうしてんの? とか詳しく書かれていて、ページをめくるのがもったいなく感じるほどだったのよねー。なので、これが映像化されるのは超納得だし、ロッキーがCGじゃないってのも超納得。しかもだ、映画版、原作でおもろかったところ全部拾ってるの! こういう映画化ってどっか捨てられててがっかりってパターン多いんだけど、これはもー完璧。映画がもう公開されちゃったので、見てからでいいから原作も読んでちょうだいね!

元記事で読む
の記事をもっとみる