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卒園式のスーツを着るのがつらい【感覚過敏の息子】→ 晴れ舞台で『笑顔の写真が撮れた理由』

  • 2026.3.22

この話は、筆者のママ友Mさんから聞いた体験談です。Mさんの息子、A君は自閉症を持ち、感覚過敏があるため、普段の服選びにいつも苦労しているそうです。卒園式を控え、A君にスーツを着せてあげたいという気持ちを抱えながらも、思いがけない問題に直面することになりました。どのような選択をしたのか、Mさんの心の葛藤とその後の結末をご紹介します。

画像: 卒園式のスーツを着るのがつらい【感覚過敏の息子】→ 晴れ舞台で『笑顔の写真が撮れた理由』

感覚過敏でスーツを着られない、、、

小学校の卒園式を控えたある日、ママ友のMさんが心配そうに話し始めました。「実は、息子が卒園式のスーツを着られなくて……どうしたらいいのか悩んでいるの」と言うのです。Mさんの息子のA君は、自閉症スペクトラムの特性があり、肌に触れる感覚がとても敏感です。普段から服の素材選びには一苦労していて、卒園式用のパリッとしたシャツや硬い生地のスーツは、彼にとって耐え難い苦痛を伴う「鎧」のようなものでした。

卒園式にスーツを着せたい

「卒園式くらい、みんなと同じようにカッコいい姿で出席させてあげたい」
Mさんのその願いは、親としてごく自然なものでした。何度も試着を試み、家で少しずつ慣らそうと努力もしました。
しかし、袖を通した瞬間に顔をゆがめ、パニックを起こして泣き叫ぶA君。その反応を見て、Mさんはどうすればよいのか悩んでいました。
(一生に一度の晴れ舞台なのに。でも、あんなに苦しんでいる子に無理をさせてまで、着せる意味はあるのかな……?)
周りの目を気にする気持ちと、A君の心地よさを大切にしたい気持ちが交錯し、Mさんはその判断に苦しみました。

無理せず自分らしく参加

最終的に、MさんはA君に無理をさせることを避け、普段通りのお気に入りのトレーナーと柔らかいズボンで卒園式に参加させることを決めました。周囲はビシッとスーツで決めた子ばかり。その中で一人だけ「普段着」の息子を見て、Mさんの心に一瞬、不安がよぎりました。

しかし、式が進むにつれ、その不安は消えていきました。 もし無理にスーツを着せていたら、今頃A君は感覚の不快感に耐えきれず、パニックになって式どころではなかったはず。でも、お気に入りの服を着たA君は最後まで穏やかな表情で、しっかりと卒園証書を受け取ることができたのです。

見栄えよりも大切なのは心地よさ

この経験を通じて、Mさんは「子どもにとって一番大切なのは、無理をしないこと」だと改めて感じました。周りの期待や常識に縛られることなく、その子のペースで成長を見守ることが大切だということに気づいたのです。後日届いた卒園式の写真には、確かにカッコ良いスーツ姿はありませんが、A君の笑顔こそが一番素敵な思い出となったのでした。

【体験者:30代・女性パート従業員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。

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