1. トップ
  2. 恋愛
  3. 中学受験は特殊な世界。親に中受の経験がないと、不利な戦いになるのでしょうか?

中学受験は特殊な世界。親に中受の経験がないと、不利な戦いになるのでしょうか?

  • 2026.3.20

昨年、中学受験を完走した中1娘を子育て中の、モンテッソーリ教師のえり先生です。Instagramでよく相談されるのが「中学受験の経験がないんですが、未経験の親は不利でしょうか?」中学受験は特殊な世界。不安になる気持ちはよくわかります。実は私自身も、中学受験は未経験です。夫は経験者でしたが、日々の伴走担当は私でした。いざ子どもの勉強に向き合ってみると、「これは教えられないな」と感じる場面は少なくありませんでした。たとえば算数。解き方自体は理解できても、「なぜこの解き方を選ぶのか」がわからないことがあるのです。そこで私は、参考書を買って自分も学び直しました。文章題の条件を式や図に整理する方法など、基本的な考え方から確認しました。ただ、それでも「親が教える」ことには限界があります。しかし、実際に伴走してみると、未経験だからこそよかったと思えることがいくつもありました。

「教えない」ことで、理解が深まることもある

わからない問題に出会ったとき、私が意識していたのは「教える」よりも「戻る」ことでした。同じ単元の標準問題に戻る。あるいは、授業で扱った問題に戻る。そして「この問題、どうやって解いたの?」と、子どもに解説してもらいます。すると、子どもは自分の言葉で考え方を説明し始めます。その過程で、解法や思考のプロセスが言語化され、理解がぐっと深まることがありました。

これはどう解いたらいいでしょうか?

遊園地の入場料は大人800円、子ども500円です。入場者は20人で、合計は11,200円でした。大人と子どもはそれぞれ何人でしょう。これはどうやって解くかわかりますか?これは実は、つるかめ算で解く問題です。グノーブルでは、小学4年生の1学期で習います。和差算・植木算・過不足算も一緒のタイミングで習うので、テストでは混乱してしまうお子さんも少なくありません。つるかめ算を活用して解ける問題は・2つ以上の変数が出てくる(大人と子ども、それぞれの人数)・全体の数はわかっている(合計の人数)・それぞれの「単位あたりの数量」が違う(大人と子ども、それぞれの入場料)・合計の数量はわかっている(合計の入場料)この4つ条件がそろっていることが必要です。「この問題は、つるかめ算で解くことができそうだ」とわかったら、つるかめ算の表を書けばすぐに解くことができます。この条件をサッと把握して、解法を判断し、図と式に整理する。このステップを宿題を通してたくさん経験することが大事です。そしてこの条件の整理や解法の判断を親が与えてしまうのではなく、子ども自身が「気づく」ことで忘れづらい状態になり、技術の定着が図れます。難しい問題で立ち止まってしまった時は、まずはつるかめ算基本問題に戻り、「なぜ、この問題はつるかめ算で解くのか?」「つるかめ算で解くときは、どんな図・表・式を書くのか?」を説明してもらうと、子ども自身の理解が整理されていきました。親はあくまで、対話相手、一緒に考える仲間という立ち位置で臨んでいました。

親は「環境づくり」に専念できる

勉強を教えない代わりに、私が意識していたのは「環境づくり」です。まずは睡眠。睡眠の質を上げるために、マットレスや枕、空気清浄機などの環境を整えました。スケジュール管理にはスタディプランナーを活用し、やることを一緒にリストアップ。勉強を始めるときに「何からやるんだっけ?」と迷わないように工夫しました。食事もできる範囲で見直しました。料理は得意ではありませんが、「娘も頑張っているんだから」と奮起し、タンパク質や鉄分を意識した食事を心がけました。また、メンタルケアとして一緒に運動をしたり、好きな作家さんの本を読める環境を整えたりもしていました。勉強そのものは塾の先生がプロです。だからこそ、家庭では「学び続けられる状態」を整えることに集中できたのは、未経験の親だからこその強みだったのかもしれません。私が思う、1番のメリットは子どもの頑張りを、素直に認められることです。わが家では、毎週の確認テストで「100点を取ること」を短期的な目標にしていました。そのために、毎日やるタスクを一緒に決め、週ごとに振り返りをする。いわば小さなPDCAを回していた形です。ただ、正直に言うと、私が小学生だった頃は、ここまでの量や難易度の勉強をしていませんでした。だからこそ、勉強する姿を見ていると、単純に「よく頑張っているな」と感じることが多かったのです。もちろん、受験の世界では周りに優秀なお子さんがたくさんいます。比べ始めたらきりがありません。でも、自分の子の変化を見ると、この子なりに確実に成長している。昨日より今日、できることが増えている。そう思うと、自然と頑張りを認める言葉が出てきました。子どもの頑張りを認めること。うまくいかないときには塾の先生に相談してサポートすること。そして、成績が伸びなくても、子どもが学び続けられる環境を整えること。人事を尽くして天命を待つ娘と一緒にずっと大事にしてきた故事成語です。目の前の学習を積み重ね、受験を最後まで走り抜ける。それだけで十分価値があること。偏差値や合否は、その結果としてついてくるギフトのようなもの。中学受験の先も、ずっと子どもたちの人生は続きます。中学受験未経験の親でも、できる伴走はたくさんあります。むしろ、未経験だからこそできる関わり方もあるのかもしれません。

この記事もおすすめ!

Instagram:えり先生(@tokyo_montessori_at_home)

モンテッソーリ教具の定期レンタルとおうちモンテスクールbiblioteca

モンテッソーリ式のオンライン英語スクールAtlas Montessori English

元記事で読む
の記事をもっとみる