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【第98回アカデミー賞】作品賞など最多6部門受賞で頂点に立った『ワン・バトル・アフター・アナザー』。受賞を記念した凱旋上映も決定

  • 2026.3.17

現地時間3月15日に行われた第98回アカデミー賞授賞式で、12部門13ノミネートを獲得していたポール・トーマス・アンダーソン監督の『ワン・バトル・アフター・アナザー』が作品賞と監督賞、助演男優賞、脚色賞、編集賞、そして今年から新設されたキャスティング賞の6部門を受賞。本年度の最多受賞を果たすと同時に、2025年の映画界の頂点に立った。

【写真を見る】“ハズレなし”のポール・トーマス・アンダーソン監督、55歳にして三大映画祭とオスカーの監督賞を完全制覇

【写真を見る】“ハズレなし”のポール・トーマス・アンダーソン監督、55歳にして三大映画祭とオスカーの監督賞を完全制覇 [c]A.M.P.A.S.
【写真を見る】“ハズレなし”のポール・トーマス・アンダーソン監督、55歳にして三大映画祭とオスカーの監督賞を完全制覇 [c]A.M.P.A.S.

平凡で冴えない日々を過ごす元革命家のボブ(レオナルド・ディカプリオ)は、最愛の娘ウィラ(チェイス・インフィニティ)がさらわれたことで生活が一変。異常な執着心でボブを追い詰める変態軍人“ロックジョー”(ショーン・ペン)が送り込む刺客たちと死闘を繰り広げるうち、革命家時代の闘争心をよみがえらせたボブは、謎の空手道場の“センセイ”(ベニチオ・デル・トロ)の手を借りて戦いに身を投じていく。

『ブギーナイツ』(97)と『マグノリア』(99)で脚本賞、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(07)で作品賞と監督賞と脚色賞、『インヒアレント・ヴァイス』(14)で脚色賞、『ファントム・スレッド』(17)で作品賞と監督賞、『リコリス・ピザ』(21)で作品賞と監督賞、脚本賞と、これまで個人で11度ノミネートされながら一度もオスカーを手にしていなかったアンダーソン監督。本作でも作品賞と監督賞と脚色賞の3部門で候補入りを果たし、悲願の初オスカーを3部門パーフェクト受賞で達成。

これまでアカデミー賞に11度ノミネートされながら、一度も受賞できていなかった [c]A.M.P.A.S.
これまでアカデミー賞に11度ノミネートされながら、一度も受賞できていなかった [c]A.M.P.A.S.

初めて壇上に上がった脚色賞では、盛大なスタンディングオーベーションに迎えられたアンダーソン監督。原作者のトマス・ピンチョンと自らの家族への感謝を述べる場面もあり、3部門受賞の喜びを噛み締めていた。

一方、ベニチオ・デル・トロとショーン・ペンの2人が同時にノミネートされた助演男優賞では、前哨戦の全米俳優組合賞に引き続きペンが受賞。『ミスティック・リバー』(03)と『ミルク』(08)で2度の主演男優賞受賞経験のあるペンは、助演男優賞では初ノミネート初受賞。俳優として3つ目のオスカー獲得は、ウォルター・ブレナン、ジャック・ニコルソン、ダニエル・デイ=ルイスと並び男性俳優としては史上最多タイに。なお、ペンは授賞式を欠席している。

名優ショーン・ペンがインパクト抜群の演技で3度目のオスカーに! [c]2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
名優ショーン・ペンがインパクト抜群の演技で3度目のオスカーに! [c]2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

また、編集賞を受賞したアンディ・ユルゲンセンは『リコリス・ピザ』以降のアンダーソン監督作品に参加しており、アカデミー賞はこれが初ノミネート初受賞。そして、アンダーソン監督の長編デビュー作『ハードエイト』(96)にインターンとして参加し、『マグノリア』以降の全長編作品でキャスティング・ディレクターを務めてきたカサンドラ・クルクンディスは、栄えあるキャスティング賞の最初の受賞者となった。

今回のアカデミー賞受賞を記念し、3月27日(金)より全国50の劇場で凱旋上映が決定。是非ともこの機会に、2025年の映画界を代表する本作をスクリーンで目撃してみてはいかがだろうか。

文/久保田 和馬

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