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ドライブで「お見合い相手にリードしてほしい」と頑なだった若き日の私。今だからわかる『本当の後悔』

  • 2026.3.14

筆者の体験談です。
若い頃、お見合いでドライブに行った時、私は相手に「リードしてほしい」と思いながら過ごしていました。
でも、今になると、あの時間の見え方が少し変わります。

画像: ドライブで「お見合い相手にリードしてほしい」と頑なだった若き日の私。今だからわかる『本当の後悔』

3時間のドライブ

「今日はドライブに行きましょう」
そう言われて出かけたのは、お見合いをしてから一回目のお出かけでした。
若い頃、親の勧めもあり、私は何度かお見合いを経験しています。
すぐにお断りすることもできましたが、周囲の勧めで、二人だけで会ってみることになったのです。
「じゃあ、もう一回だけ……」
そう約束した日は、少し緊張しながら助手席に座り、行き先もはっきりしないまま車は走り出しました。今思えば、初対面に近い男女が逃げ場のない車内で3時間も過ごすというのは、お互いにとって少しハードルが高かったのかもしれません。

探りあう空気

普段の私は、どちらかといえば自分から話すタイプです。
でもお見合いの場では、自分の中に妙な「こだわり」がありました。

「男性がどう話を広げてくれるのか見てみたい」「リードしてほしい」

そんな理想を抱き、あえて自分から踏み込まず、会話の流れを待っていました。
「しゃべりすぎる女だと思われたくない」という小さなプライドも、私の口を重くさせました。
車内は沈黙が続き、流れる景色を眺めて言葉を選ぶ時間ばかりが、静かに積み重なっていったのです。

広がらない会話

結局、3時間のドライブを終えても、会話はほとんど広がりませんでした。
沈黙に耐えかねた相手が流してくれたラジオの音が鳴り響くだけの車内。

探り合うような微妙な空気が流れ、お互いの心が近づく感覚を持てないまま、結局そのお見合いはお断りすることに。
でも、当時の私は「相性が合わなかっただけ」「会話が盛り上がらなかったのは、相手がリードしてくれなかったから」と受け止めていました。
うまくいかなかった理由は、相手側にあるのだと、どこかで思っていたのです。

今になって気づくこと

しかし、年齢を重ねてから振り返ると、違う見え方もしてきました。
リードするかどうかより、その時間を楽しく過ごそうとする努力は、自分にもできたはずでした。
探り合いだから仕方なかったと思う一方で、場を動かそうとしなかった自分の未熟さにも、今は気づいています。

年齢を重ねてからようやく「あの時間、もう少し違う過ごし方があったかもしれない」と思えるようになりました。
「相手にどうにかしてもらう」のを待つのではなく、自分から一歩踏み出すことの大切さを気づかせてくれたあの出来事は、今の私にとって大切な教訓となっています。
正解なんてどこにもないけれど、大人になってから見えてきた、ささやかな反省の記憶です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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