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芸妓からの小さなお願い 外で芸妓に出会ったら…「お座敷」にはどんなマナーがあるの?【さっぽろ芸妓日記vol.41】

  • 2026.3.11

札幌で芸妓をしております、「こと代」と申します。「芸妓」といえば、京都のイメージが強いと思います。
しかし北海道にも開拓期から道内各地に花柳界がございました。
現在は札幌のみになってしまいましたが、「さっぽろ 名妓連」には11名の芸者衆が所属し、毎日お稽古、お座敷などで活動しております。

Sitakke

連載「さっぽろ芸妓日記」では、札幌の花柳界の歴史や文化などをご紹介していきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞ宜しくお願いいたします!

お座敷での本当のマナーって?

お座敷には、厳しいマナーがたくさんあると思われがちです。

「何をしたら失礼になるの?」「作法を知らないと行けないの?」

そんなふうに聞かれることがあります。

お座敷に来てくださるお客様の中には、「マナーが分からないので色々教えてください」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

そのお気遣いがとてもうれしく、ステキだなと感じる瞬間でもあります。

実際のところ、お座敷では難しい作法を気にするよりも、その場の時間を楽しんでいただくことが何より大切だと思っています。

ですが今回は、日頃感じることの中から私たち芸妓からの『ちょっとしたお願い』をいくつか書いてみようと思います。

興味を持っていただけたらどうか一言、お声がけを

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日本髪かつらはそれぞれ自前のものを使っておりますが、こういった裾の長い『引き着』は置屋からお借りしているお衣装なのです

まず1つ目は、日本髪のかつらや着物についてです。

芸妓のかつらや着物は、とても繊細で貴重なものです。汚れや傷がつかないように、私たち自身も普段からかなり気をつけて扱っています。
そのため、興味を持っていただけるのはうれしいのですが、無断で触られてしまうと少し困ってしまうことがあります。

メンテナンスに出すのもなかなか大変なので、「触ってもいいですか?」と一言声をかけていただけると、とてもありがたいです…!## 街で出会って記念撮影…そんなときは

Sitakke

もう1つは、外を歩いているときの写真撮影についてです。

最近は、京都などの観光地などでも話題になっていますが、芸妓が外を歩いているときは、実はほとんどがお座敷へ向かう途中だったり、いわば通勤の時間だったりします。

そのため、急いでいることも多く、突然引き止められて写真を撮られてしまうと、少し困ってしまうことがあります。

もちろん、丁寧にお声がけくださる方もたくさんいらっしゃって、そういうときはとてもうれしいです。
私個人といたしましても、時間に余裕がある際には、できる限り一緒に写真を撮りたいと思っています。

一緒に楽しい時間を…!

…とはいえ、『お座敷の中』では難しいことを考えすぎなくても大丈夫です!
「マナーが分からないので教えてください」と言ってくださるお客様もいらっしゃいますが、そのお気持ちだけで、とてもありがたいことですし、素敵だなと感じます。
お座敷は、堅苦しい場所ではなく、お客様と一緒に楽しい時間を過ごす場所だと思っています。
どうぞ気負わずに、そのひとときをゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。

***
連載「さっぽろ芸妓日記」

文:さっぽろ名妓連 こと代
編集:Sitakke編集部あい

<「こと代」プロフィール>
札幌生まれ、札幌育ち。2018年にお披露目して以降、現在も最北の花柳界「さっぽろ 名妓連」で芸妓として活動中。開拓期から続く北海道の花柳界文化をたくさんの方に知っていただくべく日々奮闘中。飼い猫達と遊ぶことが日々の癒し。

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