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【ショートホラー】足の間からのぞいたら異世界が見える!? 都市伝説は本当だった!「どっちが見たの?」と読者騒然【作者に聞く】

  • 2026.3.10
股の間から二人が見たものは…えっどういうこと!? 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
股の間から二人が見たものは…えっどういうこと!? 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

足のあいだから後ろをのぞくと、異世界が見える――。そんな奇妙な都市伝説を聞いたことはあるだろうか。学校帰りの公園で、1人の少年が友人にその話を持ちかける。「足のあいだから後ろを覗くと異世界が見えるんだって」。半信半疑の友人は「ひとりでやれよ」と突き放すが、結局は2人で試してみることに。果たして、彼らは本当に異世界を見てしまったのか…?読者の想像をざわつかせるショートホラー「異世界を見る方法」を描いたのは、漫画家の三ノ輪ブン子さん(@minowabunko)だ。作品の裏側や発想の源について話を聞いた。

「股のぞき」という実在する風習がヒント

異世界を見る方法_P01 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
異世界を見る方法_P01 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
異世界を見る方法_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
異世界を見る方法_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
あれ?どこかおかしいところはある?昼間だったのに景色が暗いような…? 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
あれ?どこかおかしいところはある?昼間だったのに景色が暗いような…? 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

本作は、わずかなページ数で読者の想像を大きく揺さぶるショートショートホラーである。読み終えた瞬間、「エッ…」「どういうこと?」と余韻だけを残して終わる独特の構造が特徴だ。

作中で登場する“足のあいだからのぞくと異世界が見える”という方法について三ノ輪さんに尋ねると、「『股のぞき』というけっこう有名な風習らしいです」とのこと。「異世界を見る方法や幽霊を見る方法は、ほかにもおもしろいものがいくつもあるので、やってみると楽しいかもしれません。ただし何が見えてしまっても責任はとりませんよ…。」

現実に存在する風習や都市伝説をヒントに、少しだけ現実からずれた世界を描く。それが三ノ輪作品の不気味さを生み出している。

日常の“もしも”から生まれるショートホラー

三ノ輪さんはこれまで、pixivで20作以上のショートショートホラーを発表している。短いページ数で物語を成立させるため、発想の種は日常の中に潜んでいるという。「お話によって違うので難しいのですが…。たとえば今、電車の中で椅子に座ってこの文章を書いているんですけど、向かいに座っている7人全員がスマホを見ているんです。もし全員が同じページを見ていたら?もし一斉にスマホのカメラを私に向けて撮影してきたら?なんて普通じゃ起こらないことを妄想しているうちに、お話ができることがあります。」

ごく普通の光景に「もしも」を重ねることで、日常が一瞬で不気味に変わる。その感覚こそが、ショートホラーの核心なのだ。

短編でもキャラクターの魅力を大切に

ショートショートはページ数が少ないため、かつては意外なオチや展開づくりに意識が向きすぎていたと三ノ輪さんは振り返る。しかし現在は、作品づくりで重視している点が少し変わってきたという。

「描き始めたころは、どうやって意外な展開を作るかに集中しすぎていた気がします。最近はやはり漫画らしく、キャラクターが魅力的に見えたほうが読んでいて楽しいんじゃないかと思い、短いお話でもキャラクターの性格や特徴を設定するように心がけています。」短い物語でも人物像を立たせることで、読者の記憶に残る作品になる――それが現在の制作スタイルだ。

読後も答えが残らない“異界余韻ホラー”

本作には明確な答えが示されない。そのため読者の間では「どっちが見たのだろう」「どちらかが異世界を見ているんだよね?」とさまざまな解釈が飛び交っている。「こんなの知らずに日常生活でやってしまいそう」「のぞいた瞬間、目の前に誰かの顔があったらどうしよう…」といった恐怖の声も寄せられた。

三ノ輪さんは電子雑誌「comicタント」(ぶんか社)で都市伝説漫画「ただのうわさです」(原案:飯倉義之)も連載。日常の隙間に潜む怪異を描くその世界観は、本作と同様に読む者の想像力を刺激する。

取材協力:三ノ輪ブン子(@minowabunko)

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