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待ち合わせにいつも遅刻していた私→たった5分待たされた日に気づいた"30分の重さ"

  • 2026.3.6
ハウコレ

待ち合わせに遅れるのは、もう癖のようなものでした。彼女はいつも笑って許してくれるから、大丈夫だと思い込んでいたのです。たった5分待たされるまでは。

「大丈夫だよ」に甘えていた8年間

朝が弱い自覚はありました。待ち合わせの時間に起きるなんて日常茶飯事で、「ごめん、今起きた。」のLINEはもはやお決まりの挨拶みたいなもの。到着するといつもアイスコーヒーを飲みながら笑顔で待っている彼女がいて、「大丈夫だよ、私も今来たところ」と言ってくれました。ありがたいと思いつつも、どこかで「この子は怒らない子だから」と甘えていたのだと思います。悪いとは思っていました。でも「大丈夫」と言われるたびに、その罪悪感が薄れていったのも事実です。

5分が待てなかった自分

その日、たまたま準備が早く終わって、人生で初めてくらいに待ち合わせの時間の少し前に着きました。彼女からLINEが届きました。「ごめん、電車遅延で5分くらい遅れる!」。読んだ瞬間、なぜかイラッとしたのです。「えっ、もう着いてるんだけど。遅くない? こっちだって予定あるんだけど」。

送ってすぐ、自分でも驚きました。たった5分。今思えば、「待つ側」になることに慣れていなかっただけでした。たった5分ですら耐えられない自分が、毎回30分待たせていたなんて。

スマホの画面に並んだ「大丈夫だよ」の列

5分遅れて到着した彼女に「遅いんだけど」と言ったとき、彼女の目が変わったのがわかりました。怒っているのではなく、何か覚悟を決めたような目でした。「私がいつも何分待ってるか知ってる?」と言われて、「え、でも私のはいつものことだし」と返した自分の言葉に、自分で驚きました。いつものことだから許される。そんな理屈が通るわけがないのに。

彼女がスマホを見せてきました。「ごめん、今起きた。」「ごめん遅れる!」「あと10分!」。ずらっと並ぶ私の遅刻連絡。そしてそのすべてに、「大丈夫だよ」と返している彼女の文字。何も言えなくなりました。

そして...

「大丈夫じゃなかったんだよ、本当はずっと」。その声は怒りではなく、とても穏やかでした。穏やかだからこそ、胸に刺さりました。怒られていた方がまだ楽だった。彼女は「大丈夫」と言い続けてくれていたけれど、その裏にどれだけの我慢があったのか、私は一度も考えたことがなかったのです。

帰り道、すぐにLINEを送りました。「今まで本当にごめん」。彼女からの返信は「ありがとう。次から気持ちよく会えたらうれしいな」。それだけでした。責めるでもなく、許すでもなく、ただ「次」を信じてくれている言葉。

次の約束の日、家を出る前に時計を3回確認しました。待ち合わせの5分前に着いたとき、まだ彼女は来ていませんでした。スマホを握りながら、ああ、この感覚か、と思いました。たった5分でも落ち着かない。彼女はこれを毎回30分、笑顔の裏で抱えていたのです。

(20代女性・営業職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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