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“世界最大”のゴルフ用品ショーにテニスコート?一体どうして?

  • 2026.3.5

日本でも3月6日から「ジャパン・ゴルフフェア」が開催されるが、世界最大のゴルフ用品ショーである「PGAショー」は1月にフロリダ州オーランドで開催された。

1950年代から始まった毎年の恒例行事であり、日本からも多くのゴルフ関係者が訪れているが、世界最大とはいえこれまでにも多くの浮き沈みを経験している。

試打コーナーにテニスコート…PGAショーならではの施策

90年代までは大手メーカーの新製品発表の場として注目され、当時は新規参入組としてナイキが登場して大盛り上がり。

しかし、2000年代に入ると徐々にその位置付けは変わっていった。大手メーカーの数社が1月のPGAショーよりも早めに新製品を登場させ、PGAショーにブースを出さない大手メーカーが現れた。そうすると、会場である「オレンジカウンティー・コンベンションセンター」内に“空き地”が目立つようになった。広大な会場内に所狭しと大小のメーカーが展示ブースを出しているのが醍醐味でもあったのに、空き地が目立つと白けてしまう。

そこで主催者が知恵を絞り、会場内に試打ができるドライビングレンジを設置。これにより、空き地を無くすと同時に新製品のが打てるということで来場者に大好評を得た。これがさらに発展し、現在はショーの初日に「デモデー(Demo Day)」と称した試打会を開催。コンベンションセンターから約30分離れた「オレンジカウンティーナショナルGC」の円形練習場が会場だ。こちらも年々人気が高まり、PGAショーの目玉イベントとなっている。

一方で、2008年のリーマンショック直後の経済停滞期間にショーが寂しくなった時期もあった。そして、コロナ禍から立ち直った現在、フロアには新しいメーカーが登場している。ピックルボールというスポーツに関連するエリアだ。

ピックルボールとは、テニスに似たスポーツで、実際のテニスコートを半分にした広さのコートでボールを撃ち合うスポーツだ。プラスチック製の硬くて軽いテニスボール大のボールを使用し、日本でいう羽子板の進化版のようなラケットで打つ。ボールのスピードが出ず、場所が狭いため、子供から年配者まで楽しめるということで近年、人気が急上昇しているスポーツだ。また、アメリカのカントリークラブにはテニスコートが併設されてる場合が多く、ゴルフとテニスの関連性が高い。

そんな土壌もあってピックルボールはPGAショーにも出展しているのだ。フロアにはピックルボールのコートが3面あり、関連メーカーも20社以上出展。ゴルフ業界では常連のアディダスやミズノもラケットなどを作っている。

“世界最大”のゴルフ用品ショーも、形や顔ぶれを時代に合わせて変えていき、柔軟に対応しているからこそ“世界最大“の地位を守り続けている。来年以降のショーも楽しみだ。

フォトグラファー 田辺安啓 (通称JJ)
●たなべ・やすひろ/1972年生まれ、福井県出身。ニューヨーク在住。ウェストバージニア大学卒業後、ゴルフコース、テレビ局勤務を経験し、ゴルフを専門とするフォトグラファーに転身。ツアーのみならず、コースやゴルフ業界全般に関わる取材も行なっている。

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