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愛情たっぷり、笑顔いっぱい。ときにホロリもあり。3人の子を持つパパの視点で描かれたドタバタ育児マンガに共感多数!【書評】

  • 2026.3.4

【漫画】本編を読む

「イクメン」という言葉が定着し、育児に積極的に関わる男性が増えている。『俺の人生を変えた育児』(月光もりあ/主婦と生活社)は、3人の子どもを持つ著者・月光もりあ氏が父親の視点から描いた、笑いと涙が詰まったSNSで反響を呼んだ育児コミック。「パパ目線の育児のリアル」を、笑いを交えながら、容赦なく、かつ愛情たっぷりに描き出している。

育児は子どもが中心の生活となるため、一筋縄ではいかないものだ。本作が切り取っているのは、まさにそんな思い通りにはいかない日常である。たとえば、抱っこするのがつらい暑い日に、ベビーカーに乗るのを断固として子どもに拒否されるエピソードや、子どもが店の商品を素手で触ってしまい買わなければいけなくなったエピソードなど、子育て中、もしくは子育てを経験したことのある人なら思わずうなずいてしまう「育児あるある」が描かれる。こうした場面でつい妻を責めてしまい怒りを買うといった「夫婦あるある」も包み隠さず綴られているため、きれいごとではない、育児中の失敗や葛藤をさらけ出しているからこそ多くの共感を呼ぶのだろう。

そして本作は育児ドタバタ話だけでは終わらない。著者は先輩パパからの「子どもが親と遊んでくれるのはたったの10年」という言葉に衝撃を受ける。大変でイライラすることもあるけれど、期限付きの育児の時間を、よりかけがえのないものとして見るようになる。この気づきは、まさに「人生を変える」出来事に他ならない。

騒がしいけど温かい月光家の毎日が、子どもと過ごす時間の尊さを教えてくれ、思うようにいかない日々さえも愛おしく感じさせてくれる本作。育児中の人はもちろん、これから親になる人や、子どもに関わる人に手に取ってほしい一冊だ。

文=坪谷佳保

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