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子どもに漢方薬を飲ませてもいいの?上手な付き合い方について小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

  • 2026.3.4

薬局で見たから気になる、SNSでダイエットに良いと聞いたから・・・子どもが漢方薬を飲みたいと言ったら、飲ませても大丈夫?リスクはあるの?そんな悩みについてたけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

ママ広場

「最近、ドラッグストアでも漢方薬をよく見かけるけれど、子どもに飲ませても大丈夫?」
「SNSで『痩せる漢方』って話題になっているけれど、子どもにも使えるの?」

外来でも、このようなご質問をいただくことが増えました。
 漢方薬は『自然由来』というイメージから、体にやさしい印象を持たれがちです。ですが、漢方もれっきとした「薬」。正しく使うことがとても大切です。
今回は、お子さんと漢方薬との上手な付き合い方についてお伝えします。

漢方薬と西洋薬の違いは?

私たちがよく使う解熱剤や抗生物質などは「西洋薬」と呼ばれます。
これは、特定の症状や原因にピンポイントで作用する薬です。

一方、漢方薬は複数の生薬(自然由来の原料)を組み合わせて作られ、体全体のバランスを整えるという考え方に基づいています。

簡単にいえば、
西洋薬:症状を直接おさえる
漢方薬:体の土台を整える

という違いがあります。

ママ広場

SNSで話題の漢方薬、子どもにも使える?

最近SNSで話題になることが多い漢方として、次のようなものがあります。

■防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
便通を促し、体内の余分な熱や水分の偏りを整える処方です。
SNSでは「ダイエット漢方」として紹介されることがあります。

しかし、
便通を強く促す作用がある
下痢や腹痛を起こすことがある
という特徴があります。

■大柴胡湯(だいさいことう)
便秘傾向のある成人向けに使われることが多い処方です。
「代謝改善」「脂肪燃焼」といった言葉とともに紹介されることがあります。

ただし、
胃腸が弱い子には不向き
腹痛や下痢が起こることがある
といった注意点があります。

いずれの漢方薬も成長期の子どもが体重減少目的で使うことは適していません。自己判断での使用は避けましょう。

「自然だから安全」ではありません

漢方薬にも副作用があります。
特に多くの処方に含まれる「甘草(かんぞう)」という成分は、過剰に摂取すると

●むくみ
●血圧上昇
●手足の脱力

などの症状を引き起こすことがあります。
複数の漢方薬を併用すると、知らないうちに同じ成分が重なることもあります。

小児科で漢方はどう使われている?

実際の小児科では、
○風邪のひきはじめ
○鼻水・鼻づまり
○長引く咳
○お腹の不調
○夜泣きやかんしゃく

などに、体質を見ながら漢方を使うことがあります。
「西洋薬が効かないから最後に使う」のではなく、症状によって最初から選択肢になることもあります。ただし、それは医師が症状を診たうえで選ぶ場合に限ります。

まとめ

漢方薬は、適切に選び、正しく使えば、お子さんの体調を整える心強い選択肢になります。
しかし、
・SNSで話題だから
・自然由来だから
・市販で買えるから
という理由だけで使うのはおすすめできません。

特に、防風通聖散や大柴胡湯のような『大人向け処方』を子どもに自己判断で使うことは避けましょう。
迷ったときは、かかりつけの小児科医に相談してください。お子さんの体は、まだ成長の途中です。正しい知識を持つことが、いちばんの安心につながります。

本記事の作成にあたり、文章表現の確認や校閲の一部に生成AIを使用しております。

執筆者

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竹内雄毅
竹内雄毅

医学博士・小児外科専門医。京都府精華町「たけうちファミリークリニック」院長。京都府立医科大学小児外科客員講師。

小児科・小児外科の診療に加えて、地域の子どもを安心して預けられる病児保育を運営し、さらに絵本の読み聞かせや離乳食教室、ベビーマッサージなどの子育てイベントも展開している。クリニックを「行きたくない場所」ではなく「行きたくなる場所」に変えることを目指し、医療を軸としたコミュニティデザインに力を注いでいる。現在は、隣接地に人が自然に集まり安心して交流できる広場の構想を進めており、家族と地域が互いに支え合える環境を形にしていこうとしている。

京都府精華町「たけうちファミリークリニック」 ホームページ

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