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「再会~Silent Truth~」看護師彼女の「患者さんを助けたいとか全然思ったことない」発言から考える――恋人に"かっこ悪い一面"を見せるかどうか問題

  • 2026.3.3

こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

現在(2026年1月期)、毎週火曜・21時から放送中のドラマ「再会~Silent Truth~」(テレビ朝日系)は、竹内涼真さんが主演のヒューマンラブミステリー。

23年前の現金輸送車強盗事件と現在のスーパー店長殺人事件、過去と現在の事件が複雑に絡み合うストーリー。主人公は竹内さん演じる刑事・淳一で、ヒロインは井上真央さんが演じる幼馴染・万季子です。

ただ淳一と万季子は恋人関係ではなく、淳一には3年前に出会って同棲している彼女がいます。それが北香那さん演じる看護師・博美です。

出会って3年の同棲彼女が主人公に放ったカミングアウト

今回は第6話で淳一と博美が交わした会話のなかから、博美の言葉にフィーチャーしていきます。

ある晩、淳一が「博美はさ、なんで看護師になろうと思ったの?」、「人の生死にかかわることだし、人を助けたいとか、そういうのあるのかなって」と尋ねます。

すると博美はいたずらっぽく微笑みながらこう答えたのです。

「私さ、患者さんに対して助けたいとか、寄り添いたいとかって全然思ったことないんだよね(笑)。でもそこそこ愛想がいいし、患者さん想いのナースってよく勘違いされる」

博美は周囲への配慮ができるタイプのため病院内での人望は厚いようなのですが、実は立派な大義を持って医療の仕事に就いているわけではないし、別に“患者想い”でもないということを、さらりとカミングアウトしたシーンでした。

この彼女のセリフは、ともすると主人公に幻滅されてしまう可能性もあった発言でしたが、こういった“素”の一面を見せるかどうかは結婚前提の恋人がいるみなさんにとっても、考えておくべきことではないでしょうか?

良いイメージを持ってもらいたいと考えるのは自然だが……

結婚を考えている恋人にこそ、自分のことを“かっこいい”・“かわいい”・“やさしい”・“誠実”・“真摯”といった良いイメージを持ってもらいたいと考え、そのように振る舞うのは当然の心理かもしれません。

ただ、そういった振る舞いが自然体でできているのであれば問題ないのですが、もし良いイメージを持ってもらうためにがんばりすぎていて、無理をしてしまっているとしたら、どうでしょうか?

恋人の前では常に気を張っていなくてはならず、精神的に疲弊していってしまうかもしれません。もしかすると、パートナーと過ごすことが安らげる時間になりにくく、自身の精神衛生上、あまり良くないなんてことも……?

劇中の博美のカミングアウトは、自身の“かっこ悪い一面”を淳一にさらけ出すという行為に見受けられました。恋人からの仕事観に対する問いに、無理して清廉潔白な答えを言うことはせず、等身大のありのままの自分を見せたのでしょう。

たとえば、まだ交際数ヵ月といった段階であれば、多少無理をしてでも恋人の前では良いイメージを持ってもらえるようにがんばって振る舞うのは、決して悪いことではないと思います。逆に、まだ交際期間が短い時期に“かっこ悪い一面”を見せてしまうと、恋人にがっかりされてしまうこともあるかもしれません。

一方で、淳一と博美は出会って3年も経っている同棲カップルのため、もうしっかりと信頼関係の絆が出来上がっていると考えられます。そのため博美はこの正直な仕事観を伝えても、淳一はドン引きせずにちゃんと理解して受け入れてくれると思い、肩肘張らずに“素”の自分を見せられたのではないでしょうか。

人生を共にするパートナーの前でがんばり続けるのは大変

交際開始から1年間ぐらいであれば、恋人により良いイメージを持ってもらうために無理してがんばり続けることもできるかもしれませんが、この先の人生を何十年とずっと共にするパートナーの前でそれを続けることは、とても大変なことに思えます。

そのため、劇中の博美のように、ある程度の交際期間を経て、恋人との信頼関係がきちんと結べていると感じられる段階になったら、自分の“かっこ悪い一面”を見せていけるほうが、自身の精神衛生上、良いのではないでしょうか?

そして、“かっこ悪い一面”を見せるという行動は、ひいては恋人側の精神衛生面でも良い作用があるかもしれません。

人間誰しも完璧ではないので、恋人にも“かっこ悪い一面”があるかもしれませんが、相手も常に良いところを見せようとしていたとしたら、なかなか“素”を出すことができずに、少しずつ精神的に疲弊しているなんてことも……。
ですが、自分が先に“かっこ悪い一面”を出していくことで、恋人側も自分にかけてしまっていたプレッシャーから解放されて、リラックスした自然体で“かっこ悪い一面”を出せるようになるかもしれません。

実際、劇中の淳一も博美のカミングアウトを聞いた後に、刑事の仕事をする自分が抱えているトラウマについて、少しだけですが博美に告白することができていました。

自分の“かっこ悪い一面”を見せてみてもいいのでは?

聖人のような人物でないかぎり、“かっこ悪い一面”を持っているのはごくごく普通のことではないでしょうか。ですから、そういった面を見せてもパートナーは許容してくれて、なんだったら笑い話にしてくれることもあるでしょう。

そして、信頼関係が出来上がっているパートナー同士であれば、その“かっこ悪い一面”を見せ合うことで、より恋人の前で自然体のリラックスした自分でいられるようになったり、より相手への理解度が深まって絆が強まったりすることもあるかもしれません。
結婚に向けて交際中のみなさんも、もしまだ恋人の前では無理して良いところだけを見せようとしてしまっており、“かっこ悪い一面”を見せられていないのであれば、タイミングを見計らって自分の“素”を出していってもいいのではないでしょうか?

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