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自分よりモテるのが許せない! 親友という仮面を被り、隠れて恋人を奪い続けてきた女性。その歪んだ執着の行き着く先は?【書評】

  • 2026.5.10

【漫画】本編を読む

他人と自分を比べて一喜一憂するのは人として当然の心情だ。だがそれが友人に対してとなると、これまでとは違う目線で友人を見るようになり、なんだかモヤついた気分になることはないだろうか。『Stolen Love あなたの彼、私がもらうね』(碧木唯:原作、優姫夢:漫画/KADOKAWA)は、そのタイトル通り、親友という仮面を被った女性が、屈折した欲求から恋人の略奪を画策する物語だ。

亜沙美と麻友は26歳で、高校時代からの親友。……というのは亜沙美にとっては表の顔で、性格がよくて自分よりモテる麻友のことを高校時代から気に食わなかったことから、自分が麻友よりも優位に立ち、彼女の顔を歪ませる目的で、隠れて麻友の彼氏を奪ってきた。そして現在の彼氏も密かに麻友から奪ったハイスペック男性で、早くその彼氏との結婚を麻友に伝え、鼻を明かしてやりたいと思っていた。そんなある日、亜沙美にとって衝撃的なことが起きる。

同棲先に仕事から帰宅した彼氏が会社を辞めてアルバイトを始めると言い出し、加えて、最近会ったときは恋人の影すら感じなかった麻友から突然の結婚報告を受ける。しかも麻友の婚約者が超絶イケメンで外科医というハイスペック中のハイスペック男性だったために、もうすぐ実現が見えていた麻友に対する亜沙美の計画は崩壊してしまう。と同時に、麻友への異常な嫉妬心をより大きく燃え上がらせた亜沙美は、また略奪の道へと突き進んでいく――。

なりふり構わずに歪んだ欲求に従う亜沙美の執着は恐ろしいが、それ以上に麻友に対して10年近くにわたって「親友」という仮面を被って友人関係を続けていることにいちばん恐怖を感じる。どんなに親しくなったと感じても「自分は自分、人は人」という、ある意味一歩引いた考えを常に持っていた方がいいのかもしれない。

文=nobuo

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