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「冬のなんかさ、春のなんかね」から考える"会話の重要性"――会話の多いカップルでも恋人を深くまで理解できないことも? 勘違いしているなんてことも...?

  • 2026.3.2

こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

現在(2026年1月期)、毎週水曜・22時から放送中のドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系)は、杉咲花さんが主演の恋愛ドラマ。

カメラ位置を固定して長回ししたりBGMをあまり使わなかったりし、俳優たちが誇張した演技をせずに自然体な会話劇を繰り広げており、単館系映画的な空気感が魅力で話題を集めている作品です。

2つの過去エピソードから見えてくる“会話の重要性”

杉咲さん演じる主人公・文菜は、現在は小説家として活動しているのですが、第5話では大学3年時の過去エピソードが描かれました。

大学の同級生・佃(細田佳央太さん)から告白され、付き合い始めた2人。ただ、文菜は高校時代にも彼氏がいたのですが、佃にとって文菜が初彼女だったこともあり、初めて一夜を共にする際に佃が文菜に“元彼と別れた理由”を問うシーンがあったのです。

文菜が逆に「なんで知りたいの?」と尋ねると、佃は彼女のことを本当に好きだからこそ、「どう終わったのかっていうのは知っておきたい。気を付けたいし」、「終わりたくないから気にしてる」と真意を説明したのでした。

しかし結局、その2ヵ月後に佃から「もっと好きになってほしかった」という理由で、別れを切り出されてしまいます。

別れることが決まったあとに、文菜は交際後の初デートで佃が何度も何度もあくびをしていた理由を聞きます。文菜はデートがつまらなかったのかと気になっていたのですが、佃は「前の日、ほぼ寝れなかったの。楽しみすぎて」とのこと。

文菜はあくびにネガティブな理由があったのではないかと勘違いしていましたが、実際には「楽しみすぎて」という逆のポジティブな理由がありました。一方、佃は文菜にもっと好きになってほしかったと告げましたが、佃が思っている以上に文菜は彼のことが好きで一挙手一投足を気にしていたのです。

――この2つのエピソードは、結婚を前提に交際中の恋人がいるみなさんにとっても、“会話の重要性”を改めて考えるきっかけになるのではないでしょうか?

パートナーから過去の恋人の話や別れた理由を聞く意味

現在のパートナーに過去の恋人の話や別れた理由を尋ねるのは、センシティブなことなので、必ずしも確認しておいたほうがいいという内容ではないでしょう。

とは言え、大切なパートナーとの関係を終わらせたくないからこそ、同じ轍を踏まないように知っておきたいという理由は、恋愛・結婚において“前向きな研究心”という解釈もできます。

デリケートな問題のため、パートナーが喋りたくないと思っていたり不快感を示したりするようならば、聞き出すのはやめておいたほうがいいかもしれません。

ただし、パートナーが過去の恋人と別れた原因を知っておくことで、いまの自分の言動で気を付けるべきことが見えてくる場合もあるでしょう。

そのため、まずは「決して興味本位で知りたがっているわけではない」と真摯な姿勢を見せることが大事。そのうえで「2人の幸せをずっと続かせるために知りたい」という意図をきちんと言葉にして伝えれば、パートナーにも“過去の恋愛を共有する意味”を理解してもらえて、話してみようという気持ちになってくれるかもしれません。

踏み込んだことを聞けずに起こった気持ちのすれ違い

主人公がデート中の彼氏のあくびをネガティブに捉えてしまっていたことは、踏み込んだことを聞けなかったがゆえに起こってしまった気持ちのすれ違い。

“たられば”の話になりますが、もし文菜がもっと早くにあくびの理由を尋ねていれば、“2人が別れなかった世界線”もあったのかもしれません。文菜は佃が自分のことをすごく好きだからこそあくびが出てしまったという本当の理由を知れ、一方の佃は思っていた以上に文菜が自分を好きになってくれていると知れたからです。

相手の言動の裏に本当はポジティブな理由があるのに、疑心暗鬼になってしまってネガティブに捉えてしまうというのは、恋愛の一般論として考えてもよく起こる問題。

聞かずにいるとずっとモヤモヤした気持ちが晴れないままですが、聞いてしまえばすぐに誤解が解けて笑い話になることもあるでしょう。

恋人の気になる言動について理由を尋ねるのは勇気がいることかもしれません。

それでも、たとえば「眠い? 私も睡魔来てるから休憩する?」と同調しながら尋ねたり、「あくびなんて失礼だよ(笑)!」と冗談っぽくツッコミを入れたりすれば、「実は昨日楽しみすぎて徹夜しちゃって」と理由を教えてくれて、誤解が解けていたということも……。

なんでもかんでも根掘り葉掘り聞くべきというわけではないですが、パートナーの気になる発言や引っかかる行動はそのまま放置せずにモヤモヤを解消していくことが、結果的に2人の関係性の絆を強くしていくこともあるのではないでしょうか?

楽しくおしゃべりできているカップルでも油断は禁物?

今回紹介したのは、どちらも“恋人に聞きづらい話をきちんと聞く”ということが関連しているエピソードでした。

劇中の文菜と佃は会話の多いカップルに見受けられましたが、楽しくおしゃべりしているだけでは、パートナーの気持ちや性格を深くまで理解できない場合もあるのかもしれません。

結婚に向けて交際中のみなさんも、改めて“会話の重要性”について考えてみてはいかがでしょうか?

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