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「よくうちを受ける勇気あるね」10年ぶりの再就職。まさに地獄だった『圧迫面接』を経て学んだこと

  • 2026.3.2

子どもが成長し、少し手が離れた頃、「もう一度働きたい」と考える方も多いのではないでしょうか。今回お話を聞いた筆者の知人Aさんも、その一人でした。しかし、10年ぶりに向かった面接で、想像もしなかった空気にのみ込まれることになったといいます。

画像: 「よくうちを受ける勇気あるね」10年ぶりの再就職。まさに地獄だった『圧迫面接』を経て学んだこと

10年ぶりに決めた社会復帰

結婚後はずっと専業主婦だった私。下の子が小学生になったのをきっかけに、母としてだけではなく、一人の社会人として働きたいと強く思うようになりました。

そこで10年ぶりに社会復帰を決意。思い立ったら即行動とばかりに、毎日必死に求人を検索しました。条件の良い事務パートを見つけ、応募後すぐに面接の連絡が来たときは、胸が高鳴ったのを覚えています。

扉を開けた瞬間、嫌な予感

久しぶりの面接に、私は心臓が飛び出そうなほど緊張していました。当日会社に着くと、会議室のような一室に案内されます。

しかし扉を開けた瞬間、目を疑いました。面接官が6人もずらりと並び、まるで尋問のような光景だったのです。「パートの面接で、どうしてこんなに?」胸の奥がざわつきました。

終始無言でにらむ人、露骨にため息ばかりつく人、私の話も聞かずスマホを操作している人までいる始末。私は居心地の悪さを感じ、働きたいという気持ちが急速に冷めていきました。「この組織で自分らしく働く姿」が、どうしても想像できなかったのです。

圧迫面接で突きつけられた一言

続いて文字入力のテストが始まると、6人のうち3人が私の背後に立ち、画面を覗き込みます。監視されているような圧迫感で、指が思うように動きません。

「こんなに入力が遅いのに、よくうちを受ける勇気あるね」

あきれたように吐き捨てられ、その言葉が胸に突き刺さりました。その瞬間、不採用を悟った私。ただ同時に、「ここなら働けなくてもいい」と心から思えたのも事実です。

内定よりも違和感を選んだ私

ところが数日後、なぜか内定の連絡が来ました。しかし私は迷わず辞退しました。どれだけ条件が良くても、あの面接で感じた違和感を無視することはできなかったからです。電話口の担当者は「はぁ!?」と驚いた様子でしたが、気持ちは変わりませんでした。

仕事は選ばれるものだと思いがちですが、働く側にも選ぶ権利があります。自分の直感を信じたあの判断は、今でも間違っていなかったと感じています。この経験を経て、私は「どんな条件で働くか」と同じくらい「誰と働くか」が大切だと気づけました。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。

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