1. トップ
  2. 「生きててくれて良かった」朝ドラヒロインを務めた『清純派女優』発症率年間10万人あたり1〜2人の“難病”を乗り越えた過去

「生きててくれて良かった」朝ドラヒロインを務めた『清純派女優』発症率年間10万人あたり1〜2人の“難病”を乗り越えた過去

  • 2026.3.13

ドラマや映画の中には、見た目の印象だけでは語れない、努力を積み重ねてきた人がいます。今回は、“大きな壁を乗り越えた実力派芸能人たち”をテーマに5名をセレクトしました。本記事ではその第3弾として、芳根京子さんをご紹介します。

難病を乗り越え、確かな実力でキャリアを切り拓いてきた芳根さん。その歩みと女優としての魅力に迫ります。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

ギラン・バレー症候群を乗り越えてつかんだ朝ドラヒロイン

undefined
※Google Geminiにて作成(イメージ)

清純派女優で知られる芳根さんは、中学2年生のとき、手足に力が入りにくくなる難病であるギラン・バレー症候群を発症しました。発症率は年間10万人あたり1〜2人と言われる病です。SNSでは「生きててくれて良かった」「かなりの苦労をしたんだろうな」という声が。

そんな芳根さんは女優としての歩みを止めず、2016年度後期のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』ではヒロインに選ばれています。NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の会見では、ギラン・バレー症候群の経験について以下のように明かしています。

力が入らなくなる病気で、学校に通うのが難しい時期はありましたが、自然と完治しました(中略)少ない可能性ながら亡くなる方もいると聞いて、命の重さを実感しましたし、人としてこんなにも支えてもらっている、見てもらっていると思えた。普段生きていく中で、気づかない思いもちゃんと言葉で伝えることを意識できるようになりました
出典:芳根京子:朝ドラ新ヒロインってどんな人? 難病克服の過去も…起用理由は愛らしさと芯の強さ MANTANWEB 2016.4.6

病気そのもののつらさ以上に、経験を通して周囲への感謝や生きることへの実感を深めていったことが伝わってきます。朝ドラのヒロインという大役をつかんだ背景には、オーディションで評価される演技力と共に、実体験に裏打ちされた芯の強さがありました。

芳根京子さんの実力とは

芳根さんの実力は、オーディションで結果を残してきたことが証明しています。

NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の制作チームは次のように芳根さん起用の理由を語っています。

愛くるしい感じの見た目が(ヒロインの)イメージにぴったりだと思った。ただ今回のヒロインは愛らしさとは別に強さも持った女性。芳根さんの外見とは裏腹な中身、芯の強さ、まっすぐ、けなげさを見て、一緒にドラマを作りたいと思った出典:芳根京子:朝ドラ新ヒロインってどんな人? 難病克服の過去も…起用理由は愛らしさと芯の強さ MANTANWEB 2016.4.6

芳根さんの強みは、作品ごとに求められる空気感に自然になじみながら、人物の感情の揺れや成長を丁寧に表現できるところです。清楚で明るい役柄だけにとどまらず、複雑な内面を抱えた人物や重みのある役にも挑戦してきました。

ここで、芳根さんの軌跡をたどる“今観るべき代表作”を時系列でご紹介します。

1.ドラマ『表参道高校合唱部!』(2015年)

芳根さんはこの作品で約1000人規模のオーディションを勝ち抜き、連続ドラマ初主演を射止めました。歌のパワーで奇跡を起こしていく学園コメディー作品で、彼女は合唱が大好きな転校生・香川真琴役を演じています。芳根さんの才能が広く知られるきっかけとなった作品といえるでしょう。

2.NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』(2016年)

芳根さんのキャリアの大きな転機となった作品です。芳根さんは、2261人の応募者が集まったオーディションを勝ち抜いて、ヒロイン役を射止めました。

戦後の女性たちが夢に向かうストーリーで、芳根さんは手芸が大好きな坂東すみれ役を演じます。演技力だけでなく親しみやすさや作品を引っ張る安定感も求められる朝ドラヒロインを演じきり、一気に全国的な知名度を獲得しました。

3.映画『累 -かさね-』(2018年)

土屋太鳳さんとのダブル主演で原作漫画を実写化した作品です。キスで顔が入れ替わる口紅をキーアイテムとして人間の業を描いた物語の中で、芳根さんは顔の傷にコンプレックスを抱く淵累役を演じました。

芳根さんは、この作品と映画『散り椿』をあわせて、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。それまでの明るく親しみやすいイメージを覆すような役に挑戦し、女優としての表現の幅を見せました。

現在も挑戦を重ね、ドラマを中心に活躍の幅を広げる

芳根さんは現在も新たな役柄に挑戦しています。安定した演技力と親しみやすさを武器に、ドラマの中心を担う存在になっているといえるでしょう。

特に注目したいのが、NHK特集ドラマ『有罪、とAIは告げた』です。同作は中山七里さんの同名小説を原作とする近未来リーガル・ミステリーで、芳根さんは主人公の新人裁判官・高遠寺円を演じます。AIが裁判所に試験導入され、人が裁く意味や責任を問う物語となっており、単なる話題性だけではなく、判断力や倫理観を背負う重厚な役に挑みます。

放送はNHK BSプレミアム4Kで2026年3月28日、NHK BSで2026年5月16日の予定です。芳根さんにとって、いまの実力と存在感をあらためて示す一作になりそうです。

大きな壁を越えた経験は、芳根さんの芯の強さを育て、女優としての表現にも深みを与えたのかもしれません。現在も主演作が続いており、今後の活躍がますます楽しみです!


※記事は執筆時点の情報です