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お試しワーホリって?「寒いけど意外に快適」東京よりも晴れる!北海道東部のマチへ

  • 2026.2.26

いま、北海道釧路市で冬限定で働く「ワーキングホリデー」が注目を集め始めています。「移住未満」のメリットとは?

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助川富美恵さん

ウェブマーケティングなどを手がける助川富美恵さん(31)。
ふだんは神奈川県を拠点に活躍していますが、氷点下のこの日の朝、ドアを開けた先は釧路市内にあるデザイン会社でした。
助川さんは2月4日から、2週間「お試し」でこの会社で働いています。

濱野販促企画の濱野輔社長は「働きながら釧路の地域を知ってもらうことができる、このきっかけはなかなかない」と話します。

「『二地域居住者』を増やすことで地域の担い手を増やし、地域の課題解決に向けて動いている」と教えてくれたのは、釧路市・市民共同推進課の小林秀太主事です。

真冬の釧路市で、ワーキングホリデー?その取り組みを取材しました。

暑い夏には人気だが…

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提供 釧路商工会議所

「♪夏の平均気温 18.5℃と言えば嘘だと返すけど あなたのついた嘘の数 忘れてしまったの? Cool Stay釧路♪」

以前紹介したこの動画。
釧路商工会議所が暑い夏を涼しい釧路市で過ごしてもらおうと製作し、YouTubeで公開したものです。

避暑などを目的に釧路市に来て、年間4日以上過ごした人の数は、2024年4月からの1年間で約2800人です。
釧路市は「長期滞在」するマチとして、道内では13年連続1位です。その一方で…。

小林主事によると「冬が夏に比べて長期滞在者の数が少ないというところと、夏の長期滞在者が多いことによって長期滞在の施設数が足りなくなっている」という課題があるそうです。## 冬の釧路の「すてきなところ」

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そこで、釧路市が2019年度から、秋と冬に実施しているのが『くしろお試しワーキングホリデー』の事業です。

参加した助川さんは「釧路は夏ももちろんすてきですが、『冬もすてきなところ』というのを知りたい」と考えたそうです。助川さんが制度を使い、この会社で働くのは2024年11月以来、2度目です。

この日は、JAと牛乳の消費拡大に関する広告ステッカーのデザインなどについての打ち合わせです。
2025年度、受け入れ企業として手を挙げたのは釧路市内のリゾートホテルや自動車販売会社など5つの企業です。
受け入れた企業が参加者に賃金を払い、滞在中の宿泊費は釧路市が負担します。

「冬を知って」どう変わった?

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提供 助川さん

期間中は『ワカサギ釣り』など参加者同士の交流イベントも開かれます。

助川さんは「ただ観光で行くだけではなく、仕事を体験したりいろいろな企画に参加して『ディープに地域を知る』ことが大好き」と話します。

「そのようなきっかけを探していた。今回冬の釧路にきて、寒いけれど意外と快適というか。釧路は夏の涼しいイメージが強くて、夏に来て帰ってしまうけれど冬を知ったことにより、年間通して釧路滞在するのは全然『あり』だと思った」

外からきた人の発信力

助川さんは、前回の滞在をきっかけに神奈川県に帰ってからも観光PR動画の広告運用や、釧路市内の企業の採用説明会の資料作成など、このデザイン会社から継続的に仕事を請け負い、釧路とつながり続けています。

濱野販促企画の濱野社長は「ほかの地域から入ってきた人の釧路の見え方は全然違う」と話します。

「助川さんのような人は『発信力』が非常にあるので、釧路の地域を実際に体感して・見て・聞いて、それをまたほかの地域で『釧路ってこういうマチだよ』『すごくいいマチだよ』ということを、発信してくれることがうれしい」

今のペースで人口減少が進むと

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夏も冬も魅力がある釧路市ですが、2026年1月末の時点で市内に住む日本人の数が14万人台まで減っています。
このペースで人口減少が進むと、外国人も含めた人口は年内中に15万人を割り込むとみられています。

HBCテレビ「今日ドキッ!」のスタジオでも「ワーキングホリデー」の制度や暮らし方について意見がありました。

ゲストコメンテーターの渡部絵美さんは「夏の東京の暑さから逃れるには釧路は最高だとよく耳にする」と話します。

「冬も湿原のステキな景色を見に行ったり。ただ長く自然の中にいられるかどうか…都会に住んでいる人は馴染むのに時間がかかるかもしれないので『お試し』してみたらどうかなと思います」

釧路市のお試しワーキングホリデーは、7年間で延べ17人を受け入れています。1シーズンで5~6人の受け入れを釧路市は希望しているのですが、今シーズンは6人の応募枠に対して参加は3人ということになりました。

今後の課題は

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この制度には、現状でいくつか課題があります。
例えば、夏は涼しく平均気温は20℃前後。長袖でも過ごせる環境なため、滞在需要の偏りが夏に集中してしまいます。

また、経済の活性化に向けた現役世代の誘致も課題です。観光を含めた長期滞在者の9割が60代以上であるため、若い世代をどう呼び込むのかということが課題となっています。
それに加え、公共交通が充実していないという声も多くあります。

知ってほしい!釧路の冬のよさ

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課題を克服するため、釧路市は道外の人にはあまり知られていない「冬の釧路のよさ」をPRしています。冬は花粉がなく雪も少ない一方で、晴れの日は多く日照時間は東京より長いんです。

HBCテレビ「今日ドキッ!」ゲストコメンテーターの小橋亜樹さんは2週間のワーキングホリデーについて考えを述べます。

「最終的に住んでもらいたい、人口を増やしたいというところからのワーキングホリデーだと思うので、『はい来ました!出て行ったらダメ!』という感じになってしまうと窮屈になってしまう。ただこの2週間で四季折々を見ながらというのは、若い方たちに向けてもすごく馴染みがいいのではないか」

夏だけではなく、まずは気軽に冬の過ごしやすさも知ってもらうこともポイントのひとつになりそうです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あま

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年2月17日)の情報に基づきます。

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