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「タダ飯食らいが!」9歳の少女に浴びせる罵声…壮絶ないじめを乗り越え、“日本一の幸せ”を得た人生とは【作者と祖母に聞く】

  • 2026.2.26
率先して手伝いをするキヨを義姉夫婦はかわいがってくれたが、義母からの仕打ちはひどいものだった…。
率先して手伝いをするキヨを義姉夫婦はかわいがってくれたが、義母からの仕打ちはひどいものだった…。

ライブドアブログ「ゆっぺのゆる漫画ブログ」やInstagramでエッセイ漫画を発信している漫画家・ゆっぺ(@yuppe__2)さん。代表作「親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話」は、完結後に電子書籍化され、「人生で一番大切なことが書いてある」「多くの人に読んでほしい」といった声が寄せられている。今回は作者のゆっぺさんと、モデルとなった92歳の祖母・キヨさんに話を聞いた。

養母からの暴言といじめ…幼い少女が生き抜いた日々

キヨのいとこにあたる義姉夫婦が越してきた
キヨのいとこにあたる義姉夫婦が越してきた
義母は、キヨと娘夫婦が仲良くするのをよしとせず…
義母は、キヨと娘夫婦が仲良くするのをよしとせず…
夜中に叩き起こし、まだ9歳のキヨにご飯の支度をさせる義母
夜中に叩き起こし、まだ9歳のキヨにご飯の支度をさせる義母

本作は、祖母キヨさんの実体験をもとに描かれている。父の突然の死をきっかけに、幼くして叔父の家へ養女として引き取られたキヨ。しかし、そこに待っていたのは「さっさと飯の支度しな!」「タダ飯食らいが!」という養母の厳しい言葉だった。日を追うごとに強まるいじめの中で、9歳の少女は居場所を探しながら日々を過ごしていく。過酷な現実を描きながらも、物語は“幸せとは何か”を問いかける静かな力を持っている。

漫画を描き始めたきっかけと作品に込めた思い

ゆっぺさんは2018年ごろからInstagramでエッセイ漫画を投稿し始めたという。「Instagramで描いたものを投稿し始めたのが最初で、2018年ごろからです」と語り、仕事を辞めた経験を描いた作品がきっかけで一気に注目を集めた。もともと絵を描くことが好きで、小学生のころには漫画家に憧れていた時期もあったそうだ。「私もやってみようかな」と軽い気持ちで再び描き始めたことが、現在の活動につながっている。

本作には、時代の変化と幸せの在り方についての問いも込められている。「今の時代はすごく豊かで、食事も満足に食べられますよね。でも昔はそうではなかった。現代は恵まれているはずなのに、幸せを感じられないという声もある。なぜなのだろう…ということを考えながら描きました」と語り、読者へ静かな問いを投げかけた。

92歳のキヨさんが語る“今が一番幸せ”な理由

現在の暮らしについてキヨさんは「今はひとり暮らしなので、とにかく気楽!食べたいものは自分で作って、休みたいときに休んで、仕事したいときに外へ出て行って。本当に、こんな幸福なことはないです」と笑顔を見せる。過去の苦労を思えば、自由に過ごせる日常そのものが宝物だという。また「健康であることも、ありがたいなと思います」と語り、「人間にとっては、何より健康が大事」と力強く話した。

これからも挑戦したい…92歳の新しい夢

将来について尋ねると、「今までやりたくなってやりかけて、仕舞い込んでいるものをやりたいです」とキヨさん。布を使ったひな人形作りや折り紙など、家にある材料を使って作品づくりに挑戦したいという。「生きてるうちに、家にある材料を全部使って、いろいろと作りたいですね」と語る姿からは、年齢にとらわれない前向きな生き方が伝わってくる。

壮絶な過去を乗り越え、「今が一番幸せ」と語るキヨさん。その歩みは、現代を生きる私たちにも静かに勇気を与えてくれる。まだ読んだことがない人は、この機会にぜひ作品に触れてみてほしい。

取材協力・画像提供:ゆっぺ(@yuppe2)、キヨ

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