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【稲垣吾郎さんインタビュー】好評公演中の舞台『プレゼント・ラフター』主人公との共通点と「起こされるより嫌なこと」

  • 2026.2.23

映像に舞台にと柔軟な表現活動を続けている稲垣吾郎さんに、舞台『プレゼント・ラフター』で演じる人気俳優と自身の共通項や、変わらぬビジュアルについてのお話を伺いました。

実は演じる役柄より僕のほうが気難しい!?

2026年、早々に上演される舞台『プレゼント・ラフター』で稲垣さんが演じるのは、名を成した俳優ならではの孤独な悩みを抱えるギャリーという人物。本心を隠して人にいい顔をしてしまい、あとあとトラブルの種になる行動を取りがちなところがあります。 「人気者ゆえに女性からアプローチされてもノーと言えない感じというか。ちょっとモテている立場として、そういうサービス精神みたいなのも必要だと思っていそうなところがありますね。僕も調子のいいところがあるので、まぁ、わからなくもないです(笑)」 表では人当たりがいいが、性格面では気難しいところも見え隠れする。その辺の機微もクスッと笑えるコメディ要素として描かれそうだが、稲垣さん自身にもそういった面はあるのでしょうか。 「たぶん僕だけじゃないと思うんですけど、自分自身のこだわりや、崩されたくないルーティンというのはあると思います。はたから見たらわがままに映るかもしれないけれど、独自のパーソナルスペースというか。急に楽屋に入られるとついイラッとしてしまうとかね(笑)。さっきまで機嫌が悪そうだったのに、なんか急にご機嫌になったな、みたいな情緒不安定に思われそうな部分もあるかもしれない。ギャリーはふいに起こされるのを嫌っている描写がありますが、僕は起こされることより、寝ているところと食べているところを見られるのが嫌ですね」 身近にいるスタッフには、そういった性格、気質は把握されているのかどうかも気になります。 「わかっていると思います。そこも仕事の一部として理解されているんじゃないかな。チームとして動いているので。嫌がることはやめておこうというのはわかるのですが、逆にこうしたら喜ぶな、というのを把握、気づかれているのも恥ずかしいというか、嫌なんですよね。ギャリーはね、そこを押さえておけば上機嫌になる感じなので可愛らしいんですけど、僕にとっては自分の大切なところがバレたくはない、というのもあって。実は彼よりも、さらに気難しいかもしれません(笑)」近しい人にもすべてをオープンにしない。そこにも稲垣さんらしい理由がありました。 「どこかそうやって、身近な人にとってもミステリアスな存在でいたいんだと思います。自分勝手な理想ですけどね。親しき仲にもちょっとした距離感、心のパーソナルスペースみたいなのは持っておきたい。そういうの、僕だけじゃないんじゃない?」 現在は3匹の猫と暮らしている稲垣さん。猫たちの距離感の取り方が理想的だと語ります。 「むしろ、猫のほうが侵食されたくなくて距離を保つでしょう。自分で自分の機嫌を取ることもできるし、不機嫌を直すこともできている。そういうの、意外と大人でもできないですし、僕なんか本当に反省することばかりですから。そういう意味で、猫は人間より立派ですよね。本当に崇高な生き物だと思います」

その年齢なりにベストな状態でいたい

もうひとつ、「当て書きされたのでは」と思うほど共感しているのが、容姿に対すること。 「鏡を見て、自分のことを老けたとか、容姿を気にする台詞が出てくるのがね。まるで(『恋と音楽』シリーズなどでタッグを組んだ作家、演出家の)鈴木聡さんが僕に書いたんじゃないかな、という感じがしておもしろかった(笑)。老いることがダメということではないけれど、まったく気にしないと言ったら噓になりますね。そういった仕事ですし、容姿から魅力を感じてくれて、推してくださる方もいるわけですから。その年齢なりにベストな状態でありたいですし、僕はその辺もうるさいほうかもしれないですね(笑)」 舞台で役としては口にすることもあるが、普段はあまりネガティブなことは言わないそう。 「自分だけが気づく変化ってあるじゃないですか。たとえばですけど、いままで大丈夫だったのに階段でちょっと息が切れるぞ、とか。朝起きたときに、こんなところにシワなかったと思うけど、あるような気がするな、とか。そういうの、誰でもありますよね。自然なことだというのはわかりますが、あえて口にはしない。そこは抗うくらいが、ちょうどいいんじゃないかな。あるがままっていうのも、それはそれでかっこいいですけど、僕はやっぱり、少しでも努力してベストを追い続けたいっていうのはあります」 「推してくださる方」という発言から、ファンの方々のイメージを壊さないようにといった意識もどこかにあるのでしょうか。 「その辺は、そんなに囚われてはいないんです。僕は僕で自分の理想を追求するだけで。ファンの方たちにも、いろんな理想があると思うんですよ。距離感とかも含めて、本当になにを求めているのかは、ひとりひとり違うものでしょうし、もっと向き合ってほしいとか、そんな要望もあるかもしれない。でも、そこを気にするよりは自分の姿勢、努力するといった姿を見て応援してくれたら、本当にありがたいなという感じです」 活動年数を経るごとに、ファンの方たちも一緒に年を重ねてきたと感じる瞬間もあると言います。 「自分以上に自分のことをわかってくれているな、というのも感じます。いまはいろいろと、そういう情報が入ってきやすいじゃないですか。あえて自分から情報を追ったりはしていないですけど、スマホを持っていると自然に入ってきますよ(笑)。発信してくださるファンの方たちも楽しんでくださっているのかなと思っています」

いながき ごろう●1973年12月8日生まれ。東京都出身。1991年にCDデビューしたのち、2017年に草彅剛、香取慎吾と「新しい地図」を立ち上げる。映像、舞台にと幅広く活躍し、近年の出演作にドラマ『燕は戻ってこない』『僕達はまだその星の校則を知らない』、映画『あんのこと』、舞台『No.9─不滅の旋律─』『ハリー・ポッターと呪いの子』などがある。

Information

大人げないスター役者を中心に展開される「刹那的な喜び」

高級アパートメントの一室を舞台に、実力とカリスマ性を兼ね備えたスター俳優のギャリーのもとに、次から次へと個性的な面々が訪れる。恋愛や友情、憧れを抱く人々が軽妙な会話劇を繰り広げ、欲望、孤独、葛藤といった人間性が描かれる大人のラブコメディ。

公演概要 公演名称 PARCO PRODUCE 2026 『プレゼント・ラフター』
作 ノエル・カワード 翻訳 徐賀世子 演出 小山ゆうな
出演 稲垣吾郎/倉科カナ 黒谷友香 桑原裕子 望月歩 金子岳憲 中谷優心 白河れい/浜田信也 広岡由里子
公式サイト https://stage.parco.jp/program/presentlaughter/ 東京公演:2026 年2 月7 日(土)〜2 月28 日(土) PARCO 劇場(渋谷PARCO 8F)
(問)パルコステージ ☎03-3477-5858 京都公演:2026 年3 月4 日(水)〜3 月8 日(日) 京都劇場
(問)「プレゼント・ラフター」京都公演事務局 ☎0570-055-099(12:00〜17:00 ※土日祝は休業) 広島公演:2026 年3 月14 日(土)〜3 月15 日(日) JMS-アステールプラザ 大ホール
(問)キャンディープロモーション ☎082-249-8334 (平日11:00〜17:00) 福岡公演:2026 年3 月20 日(金・祝)〜3 月22 日(日) 福岡市民ホール 中ホール
(問)BASE CAMP ☎092-406-7737(平日12:00〜17:00) 仙台公演:2026 年3 月28 日(土)〜3 月29 日(日) 電力ホール
(問)仙台放送 事業部 ☎022-268-2174(平日11:00〜16:00)

撮影/村松巨規 スタイリスト/黒澤彰乃 ヘア&メイク/金田順子 取材・文/根岸聖子 ※素敵なあの人2026年3月号「稲垣吾郎さんが語る 役者として、人間としての理想の姿」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
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この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

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