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病に伏せる妃たちを絶品薬膳で救う!見習い仙女と美青年の契約結婚から始まる飯テロ後宮譚【書評】

  • 2026.2.22

【漫画】本編を読む

『七十二候ノ国の後宮薬膳医 ~見習い陶仙女ですが、もふもふ達とお妃様の問題を解決します~』(ハマサキ:漫画、江本マシメサ:原作、きのこ姫:キャラクター原案/キルタイムコミュニケーション)は病に伏せる妃たちのため、1人の見習い仙女が奔走する中華風後宮ファンタジー。登場する主人公の手料理は、読み手の食欲を一気に刺激してくることだろう。

本作の主人公・桜桃香(おうとうか)は“陶器の声を聞く力”を活かし、他の仙女たちを支える陶仙女(とうせんにょ)になるべく奮闘する見習い少女。徳を高めるため人間界へ降り立ち、猫のあやかし・金華猫とともに食堂を営んでいた。しかしある日、隣の店の火事により食堂は全焼し、途方に暮れてしまう。建物の弁償を迫られていたところを、常連だった見目麗しい青年・陽伊鞘(よういさや)に救われる。

後宮専属の御用聞きを務める伊鞘に連れられ桃香が訪れたのは、なんと皇帝も住まう城の敷地内。桃香はその一角にあてがわれた屋敷で、伊鞘から後宮に住まう妃4人の病を食の力をもって治してほしいと懇願される。伊鞘の願いを了承する桃香だが、後宮はすべての女性が皇帝の妻とされる場所。桃香は後宮に出入りするため、陽家の人間である伊鞘と契約結婚することを余儀なくされる――。

本作の魅力の1つはやはり、桃香が振る舞う手料理だ。素朴だけど温かな干し芋粥、厚切り肉を油ねぎが効いたタレでからめた魯肉飯など、描かれる料理は艶があり、立ち込める湯気から温かさが伝わってくる。馴染みのない料理名も多いため、読み手の好奇心をくすぐることだろう。

後宮の人間にヒドイ言葉をかけられたり、妃の我がままに付き合わされたり、2人の任務はそう簡単にはいかない。しかし食卓を囲む一時だけは心身ともに癒され、2人の心を通わす時間となる。徐々に距離を縮める2人のやりとりは、あなたを和ませてくれるはずだ。

文=ネゴト / なつきみかさ

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