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【スノーボード平野歩夢】2026年の奇跡。世界を震わせた“不屈の精神”の原点「俺は自分との戦いも大切に考えている」【前編】

  • 2026.2.21
『Two-Sideways 二刀流』 (平野歩夢/KADOKAWA)
『Two-Sideways 二刀流』 (平野歩夢/KADOKAWA)

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2021年、スケートボードで東京五輪に挑戦し、翌2022年、スノーボードで北京五輪の頂点へ。そして記憶に新しい2026年ミラノ・コルティナ五輪では、直前の大怪我を乗り越え奇跡的な復活劇。

平野歩夢選手は常に、常識や限界といった枠を超え、私たちに「人間の可能性」を見せつけ続けてきました。平野歩夢というアスリートはなぜこれほどまでに強く、孤高であり続けられるのか。

そのルーツを知ることができるのが、二刀流での飽くなき闘争の日々を綴った著書『Two-Sideways 二刀流』(KADOKAWA)。3年間にわたる孤独な挑戦の軌跡を追った本書より、現在の平野選手を形作った「思考」と「覚悟」が宿る言葉たちを抜粋してご紹介します。

スノーボードだけ極めていくほうがラクだとは思うんです。

宣言当初はそもそも実現できる要素もほぼないような状態だったし、知らない世界に飛び込むこと自体に不安はありました。

でもチャレンジとは、そもそもそういうものだと思う。

失敗をしていくこと、それを積み重ねていくこと。

それを自分の糧にする。

昔から自分にしかできない表現というものにこだわってきました。

そういう意味では、この二刀流というのは自分にとってすごく大きい。

もちろん苦労や不安もたくさんありますが、そんな経験ができるのは二刀流に挑戦している自分だけ。

スノーボードだけを続けていたら、スケートボードに挑戦することで感じる不安や、自信のない部分って味わえないと思うんです。

またチャレンジャーの立場でゼロから上を目指すことで、今後スノーボードに戻るうえでも初心だったり、挑戦だったり、そういう面にも再び意識が行くようになるのかなという期待もあります。

スノーボードで競技を主眼に置くと、当然、勝つことがとても重要になってくる。

自分と、ではなく他人と競うことがメインです。それによって得てきたものも多いのですが、一方では自分と向き合う、自分のしたいことをする、という面はどんどん薄くなってきている。

俺は自分との戦いも大切に考えているので、スケートボードというほとんどゼロからの挑戦をすることで、そこがより明確に見えてくるんじゃないかという期待はありました。

もともと、いままでの限界を突破しなければ無理なことだとは分かってました。

スケートだけやってきた人たちと俺とでは、練習の絶対量は比べものにならない。

足りないのは時間だけじゃなくて、技術的にもメンタル的にもまだまだ。

二刀流に挑戦すると決めたときから、そのあたりは分かっていたことです。

だから人一倍やらないと仕方がないし、なにも始まらない。

スノーボードの場合は競技自体が成熟してきていて、限界まで攻めた技をしなければ勝てない。

遊びの部分は、圧倒的にスケートボードのほうが大きいと思います。

だからこそ、スタイルが大事になってくる。

自分の滑りに対してオリジナリティを持ちつつ、誰もやっていないこと(二刀流)を形にしているということが、俺にとっての一番のスタイルだと思っています。

【著者プロフィール】

●平野 歩夢:1998年11月29日生まれ。新潟県村上市出身の22歳。2014年ソチ五輪、2018年平昌オリンピックのスノーボード・ハーフパイプ競技において2大会連続銀メダル獲得したトップアスリート。2021年の東京オリンピックではスケートボード、2022年北京オリンピックではスノーボードで出場という前人未到の横乗り二刀流に挑戦。北京オリンピックの男子ハーフパイプ決勝では人類史上最高難度の大技を決め、金メダルを獲得している。

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