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世界一「歯が多い」男性、30代でそのことに気づく【ギネス記録・映像あり】

  • 2026.3.12
42本の歯を持つ男性。イメージ / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部

ある男性は、これまでの人生で、他の人と同じように食事を楽しみ、歯を磨いてきました。

しかしある時、自分の歯が他人よりもかなり多いことに気づきました。

マレーシアのプラタブ・ムニアンディ(Prathab Muniandy)さんは、口の中に合計42本の歯を持つことが確認され、「世界で最も歯が多い男性」としてギネス世界記録に認定されています。

しかも本人は長いあいだ、そのことをはっきり自覚していませんでした。

ギネス世界記録の記事は2026年3月5日に公開されています。(ギネス記録認定は2023年12月)

目次

  • 世界一「歯が多い」男性、42本でギネス世界記録に認定される
  • なぜ歯が増えるのか? 「過剰歯」とは?

世界一「歯が多い」男性、42本でギネス世界記録に認定される

まず前提として、人間の永久歯は通常32本です。

前歯や犬歯、奥歯をすべて合わせた数で、親知らずまでそろった場合の本数になります。

ただ実際には、親知らずを抜いたり、生えてこなかったりする人も多いため、自分の歯が何本あるかを正確に意識して暮らしている人は意外と少ないかもしれません。

そんな中で、ムニアンディさんの歯は平均より10本も多い42本でした。

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本人がその異変に気づいたのは2021年のことです。

家族とのティータイムの最中に、「自分は歯が少し多い気がする」と話したことがきっかけでした。

そこで家族と一緒に数えてみると、その時点ですでに38本の歯があることがわかりました。

さらに歯科でX線検査を受けたところ、まだ生えていない歯が4本あることも判明します。

本人によれば、2023年初めまでに合計42本あることが確認され、同年に世界記録として認定されました。

ここで多くの人が不思議に思うのは、「そんなに歯が多いのに、なぜ今まで気づかなかったのか」という点でしょう。

理由の一つは、見えている余分な歯の多くが比較的整って生えていたことです。

歯がひどく曲がっていたり、強い痛みが出たりしていれば気づきやすいのですが、そうしたわかりやすい異常がなければ、毎日見慣れた自分の口の中の変化には案外気づきにくいものです。

しかも一部の歯は歯ぐきの中にあり、見た目だけではわからない状態でした。

ちなみに、こうした本来より多くの歯がある状態は「過剰歯」と呼ばれます。

珍しい状態ではありますが、歯科の世界では以前から知られており、研究によって幅はあるものの、0.1~3.8%ほどに見られるとされています。

「起こる人には起こる」体の個人差の一つとして理解できるかもしれません。

では、過剰歯の原因は何でしょうか。

なぜ歯が増えるのか? 「過剰歯」とは?

過剰歯のはっきりした仕組みのすべてが解明されているわけではありませんが、主な要因としては遺伝や、歯のもとになる組織の発生の乱れが考えられています。

歯は成長の途中で「歯堤」と呼ばれる組織から作られますが、この過程に異常が生じると、歯の芽が余分にできてしまい、結果として歯の数が増えることがあるとされています。

過剰歯と聞くと、それだけで危険な病気のように感じるかもしれません。

しかし、必ずしもそうとは限りません。

問題になるのは、余分な歯が歯並びを乱したり、歯磨きをしにくくしたり、噛み合わせに影響したりする場合です。

そうなると、虫歯や歯周病のリスクが上がったり、顎に負担がかかったりすることがあります。

余分な歯があっても大きなトラブルを起こさないケースもあります。

ムニアンディさんの場合は、本人の話では多くの歯が比較的まっすぐ生え、特に大きな不都合は感じていないとされています。

ただし、歯が多いぶん手入れはやはり大切で、本人も1日2回の歯磨きやフロスを欠かさないようにしているそうです。

歯の本数が増えれば、そのぶん掃除すべき面も増えるので、記録保持者の笑顔は日々の地道な手入れの上に成り立っているとも言えそうです。

ちなみに、2011年の症例報告(閲覧注意・画像あり)では、11歳の少女に合計81本の歯が見つかったケースが挙げられています。

乳歯18本、永久歯32本に加え、過剰歯が31本もあったという驚くべき例です。

このケースでは遺伝性の病気が関係している可能性があり、顎の骨に負担をかけすぎないよう、抜歯も慎重に進める必要があるとされました。

つまり、過剰歯は「ただ歯が多いだけ」で済む場合もあれば、治療が必要になる場合もあるのです。

今回のニュースに対する人々の反応も興味深いものでした。

交流サイトでは、純粋に「すごい」と驚く声だけでなく、「歯磨きが大変そう」「歯医者代が高そう」といった、とても生活感のある反応が多く見られました。

中には、自分より歯が多いのにきれいだと感心する声や、冗談まじりに記録をたたえるコメントもありました。

世界記録が示すように、私たちの歯は時折、通常よりも多く生えてくることがあります。

あなたは、自分の歯を数えたことがありますか。

参考文献

Prathab Muniandy, The Man With The Most Teeth On Earth, Only Realized In His Thirties
https://www.iflscience.com/prathab-muniandy-the-man-with-the-most-teeth-on-earth-only-realized-in-his-thirties-82807

歯が最も多い男性が自慢の歯を見せびらかした
https://www.guinnessworldrecords.jp/news/2026/3/man-with-the-most-teeth-in-the-world-flashes-his-record-breaking-smile#

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。

編集者

ナゾロジー 編集部

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