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子どもが「受験」失敗…親が絶対に言ってはいけない“NGワード”とは 教育アドバイザーが説く上手な接し方

  • 2026.2.13
もし子どもが受験に失敗したら、親はどのように接すればよい?(画像はイメージ)
もし子どもが受験に失敗したら、親はどのように接すればよい?(画像はイメージ)

2月は受験シーズンまっただ中です。多くの大学や高校などでは入学試験が行われていますが、すでに試験や合格発表が終わった学校もあります。もしわが子が受験に失敗してしまった場合、どのように接すればよいのか悩む人は多いと思います。良かれと思って励ましたつもりがかえって子どもを追い詰めたり、そっとしておくことで孤独感を与えたりすることが考えられるからです。

子どもが受験に失敗してしまった際に掛けてはいけない言葉や適切な接し方などについて、探究型学習に特化した民間学童保育「ユレカアフタースクール」(東京都江東区)校長で、教育アドバイザーの鶴原頌太郎さんに聞きました。

親がネガティブな態度を取らないこと

Q.もし子どもが中学受験や高校受験、大学受験に失敗してしまった場合、親はどのように子どもに接したらよいのでしょうか。

鶴原さん「受験に失敗して一番落ち込んでいるのは子ども本人であり、受験という大きな挑戦を終えた子どもにとって、最大の理解者は親です。どの年齢にも共通して大切なことは、『失敗』を人生の通過点という限定的なものと捉え、これまでの努力を正当に評価することです。

親の価値観は子どもの自己肯定感に直結するため、まずは親が冷静になり、ネガティブな感情を子どもにぶつけない、誠実な態度が求められます。子どもの年齢に応じた適切な対処法は次の通りです」

■中学受験(11~12歳)小学6年生は思春期の入り口で、情緒が不安定になりがちな年齢です。親は、実力を出し切れなかった悔しさを受け止め、精神的なケアを優先しましょう。「努力したことは無駄にならない」と伝え、親が頭を切り替えて、次の目標につながるサポートをする姿勢が、子どもの安心感につながります。

■高校受験(14~15歳)特に、公立高校の場合は多くの子が合格を手にするため、孤独を感じやすい時期です。発表直後は本当につらく、人生の中で最大の挫折感を抱いているかもしれません。親は自分のショックと子どもの問題を切り離して、まずは子どもの頑張りを認めましょう。

中学生以上は「自分で乗り越える力」も持っています。親が先回りをして目標を与え過ぎず、子どもが意欲的に次の目標に向かって頑張れる「心の安全基地」になることが望ましいです。

■大学受験(18歳前後)大人になるために自立していく時期であり、干渉し過ぎは禁物です。少し離れた距離で見守りつつ、大学受験という「挑戦」そのものを称えましょう。

Q.子どもが受験に失敗してしまったときに、親が絶対に掛けてはいけない言葉はありますか。

鶴原さん「子どもは『親は自分の味方でいてくれるか』を見ています。子どもに掛けてはいけない5種類の言葉を挙げます。

1つ目は、不合格の原因を追及する言葉です。『どうして失敗したの』『努力が足りないからじゃないか』といった言葉は、親にとって理由を知り次に生かしてほしいという心理があっても、子どもは『自分を否定された』と感じて心を閉ざしてしまいます。親から責められることは不合格そのものよりも傷となり、親子関係の修復に長い時間を要することになります。

2つ目は、本人の気持ちを置き去りにした一方的な正論です。『浪人しないで第二志望に進学しなさい』など親の主観による進路の押し付けは、子どもの尊厳を傷つけ、自暴自棄にさせる恐れがあります。

3つめは、必要以上に楽観的な言葉です。『今年は難しかっただけだよ』といった根拠のない励ましは、『親は何も分かっていない』という孤独感を強めさせてしまいます。

4つ目は、子どもを他者と比較して、存在を否定する言葉です。『あの子は受かったのに』『落ちるなんて恥ずかしい』などの言葉は、子どもの自己肯定感を打ち砕きます。やればできるという気持ちが奪われ、失敗を恐れて新しい挑戦ができなくなるなど、状況を確実に悪化させます。

5つ目は、悲観的で、わが子を『かわいそうな子』扱いする言葉です。『トップには一生追いつけるわけない』『もうおしまいだ』と親が絶望を見せることで、子どもは『自分はもうやり直せない』という自己暗示にかかってしまいます。子どもの将来への意欲を奪う、大きな要因です。

また、直接的な言葉だけでなく、デリカシーに欠ける振る舞いが子どもを傷つけることがあります。例えば、親戚のいる場を和ませようと受験の失敗を『笑い話』として語るのは、本人が立ち直っていない段階では無神経な追い打ちでしかありません。学歴格差を強調するテレビ番組の視聴を避けるなども、家の中を『安心できる場所』にするための大切な配慮です」

Q.もし子どもが受験に失敗し、激しく落ち込んでいる場合、親ができることはあるのでしょうか。それとも、しばらくそっとしてあげるのがよいのでしょうか。

鶴原さん「親が『子どもにどう接したらよいか分からない』と『放置』すると、『親に見放された』とさらに落ち込む可能性があります。また、言いたいことを言わず我慢している親の様子を見て、子どもは『親に気を遣わせている、迷惑をかけている』と感じ、罪悪感にさいなまれます。

ただ、先述の言葉掛けもそうですが、無理に励ます必要はありません。子どもの感情を分かち合うことが救いになると思います。『私たちもあなたと同じように悲しい』と悲しみを共有することで、子どもは『一人じゃない』と心の安全、安心を確保できます。

また、子どもが激しく落ち込むのは、子どもの中に『成功したい』という意思があった証拠です。目標に向かって本気で頑張ってきた証拠です。『それだけ真剣だったんだね』と、その熱量を認めてあげましょう。

もし感情的になりそうなときは『あえて一歩引く』『子どもが自分から話し出すのを待つ姿勢を取る』などの態度が望ましいでしょう」

* * *

子どもの受験結果に動揺してしまうのは、それだけ子どもと真剣に向き合ってきた証しでもあります。しかし、親が自分の感情を優先することなく、「主役は子ども」とあえて線を引こうとする姿勢こそが、子どもにとっての「心の安全基地」になるということです。適度な距離感を保ちながら、「受験に失敗しても自分の存在が肯定されている」と感じられる経験を子どもにさせましょう。

オトナンサー編集部

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