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下の子が欲しがるものばかり与える両親…きょうだいの愛情格差を描いた漫画の執筆をきっかけに思い起こした子どもの頃の記憶【著者インタビュー】

  • 2026.3.5

【漫画】本編を読む

「~なんだから」「~らしく」……親から浴びせられた生まれ順や性別などの役割を押し付けられる言葉は、大人になっても抜けないもの。長子としての役割を求められ、親から世話をされる対象ではなくほかのきょうだいの世話をする対象として見られる。著者がそんな自身の過去を振り返り、漫画にしたのが『きょうだい、だけどいや ケアをさせられたきょうだい児だった、けど』(のまり/竹書房)だ。

主人公である手塚ナミは、妹・ミサが生まれた時から「お姉ちゃんなんだから」と我慢を強いられる。病気がちの妹を「身体が弱いんだから」と常にかばい、ナミがミサの面倒を見ることも家事をすることも当然かのように振る舞う母。家族と距離を置くため、ナミは県外の大学へ進学する決意をするが――。

著者は精神科訪問看護師として働いた経験を持つのまりさん。自身の体験だけではなく、精神科訪問看護師として見聞きしたことも本作には生かされているのだそう。その経験や創作にあたっての裏話をうかがった。

※本インタビューの内容は、個人の実際の経験・体験に基づく内容となります。

――本作を描く上で大変だったことはなんですか?

のまりさん(以下、のまり):小さい頃の記憶を思い出すことでしょうか。小さい頃って記憶もおぼろげだし、そもそもまだ脳が発達しきっていないから当時の時点で自分の気持ちを言語化できていないんです。そこを漫画にするならば言語化しないといけないわけで。結構苦労しました。

――具体的にはどんなことがありましたか?

のまり:あとがきには「私が大好きなものを同じようにきょうだいが欲しがり、買ってもらっていた」と書きましたが、小さい頃の一度や二度ではなく、進学・成人してからも私と同じものを欲しがっていたんですよね。その時の気持ちは今振り返ると怒りもあったけど、きょうだいに対して「私ときょうだいは違う人間で、大人になって能力や境遇も大きく変化しているのに、親まで巻き込んでどうして同じようなものばかり欲しがったり、同じようなことをしたがったりしてくるのかな」と感じていました。

取材・文=原智香

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