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選挙結果に悲しみを抱いているあなたに。「つながりを保ち支え合うことは、私たちができる最も心強い行動の一つ」

  • 2026.2.10
Oversized vote and ballot box surrounded by people

ここ数日、まるで悪夢を見ているような感覚だった人も多いだろう。少なくない人々が、心の痛み、希望の喪失、絶望感、そして悲しみと向き合っているはずだ。特定の誰かに結びついたものではないかもしれないものの、それらは同じように正当なものであり、そして同じくらい苦しいものなのだ。

あなたの悲しみは、どの候補者が勝ったかという一点だけから生じているわけではないはず。臨床心理学者のアディア・グッデン博士は、「選挙は、こうなってほしいと願っていた未来への希望を託す場でもある」と説明する。実際、選挙結果は、法律や権利から社会的規範に至るまで、私たちの生活のあらゆる面に影響を及ぼす。その未来には、たとえば金銭的に負担の少ない医療制度や、気候変動への実効的な対策などが含まれていたかもしれない。

そうした希望が打ち砕かれ、もはや手の届くものではないと感じられるとき、その喪失を悼み、信じられない気持ちや苛立ち、虚無感、そして実存的な不安といった感情を行き来するのは自然なことだと、彼女は言う。

シカゴ・スクールの学長であるミシェル・ニーロン博士は、「特定の結果やビジョンに注いだ、感情的な投資そのものを失って悲しんでいる場合もある」と語る。何時間も選挙運動に携わったり、投票に関する情報やインフォグラフィックをInstagramに投稿したりしていた人もいるかもしれない。それが今となっては、その努力がすべて無駄だったように感じられる。あるいは、偏見を持つ家族との疲弊する会話に耐えてきたのに、それも報われなかったと感じているかもしれない。

このような場合の悲嘆は、「あなたの人生やコミュニティを良くすると信じていた道筋や価値観の喪失に向けられたもの」だとニーロン博士は言う。「自分があれほど懸命に目指してきたものとは異なる現実を受け止め、調整していく時間が必要になるのは、ごく普通のことなのです」

今、深い悲しみの渦中にいる私たちの多くは、すでに起きた出来事に心を痛めているだけではない。奪われるかもしれない特定の自由や保障、約束についての「もしも」のシナリオに、不安で押しつぶされそうになっているのだ。ニーロン博士はこう説明する。「過去の出来事に対する悲嘆とは異なり、予期悲嘆(anticipatory grief)は将来の可能性に焦点が当てられます。そのため、拭いきれない不安感が生まれ、心の平穏を見つけるのが難しくなるのです」

ジェンダー平等同性婚といった基本的な権利が、今後どうなるのかはまだわかっていない。しかし、そうしたものが存在しない世界で生きるかもしれないと考えるだけで、それ自体が一つの「喪失」のように感じられることがある。

「女性たちは、自分の身体について自ら決定する権利に思いを馳せて悲しんでいるのかもしれません。LGBTQ+コミュニティの人々は、自分のアイデンティティを安心して表現し、安全に関係性を築くことができる自由を、この先も得られないことを嘆いている可能性があります」

さらに全体として、この先の民主主義や、これまで以上の政治的・社会的分断、人種による差別、そして世界的な混乱に備えなければならないのではないかという不安も、重くのしかかってくる。

これを読んでいる今、人生がまったく希望のないものに思えたり、とても恐ろしく感じられたりしているかもしれない。「どうやって普通に仕事に行けばいいの?」「何も大丈夫じゃないのに、平気なふりをしろっていうの?」と思っている人もいるかもしれない。しかし、こうした困難な時期において重要なのは、両心理学者が口をそろえて言うように、できる限り自分のメンタルヘルスを大切にすることだ。その形は人それぞれだが、もしなにかヒントが欲しいなら、専門家が勧めるいくつかの方法を参考にしてみて。

自身の心の痛みや悲しみを封じずに、受容する

不快な感情を急いで「何とかしよう」とする必要はないし、否定するべきでもない。むしろ、グッデン博士とニーロン博士は、自分の悲しみをきちんと受け止めることを勧めている。それは、頭に浮かぶ不安な思いをすべて書き出すことかもしれないし、怒りを書き殴ることかもしれない。あるいは、自分が怒っていて、ストレスを感じていて心底怯えているのだと、虚空に向かって泣き叫ぶことかもしれない。どんな形であれ、自分の痛みを認めることは、それを乗り越えていくための第一歩であり、やがて前に進むための大切なプロセスなのだ。

支えてくれる人たちに頼る

今、世界はひどく暗くて悲惨な場所のように感じられるかもしれないが、孤立したまま思い悩んでいても、状況は悪くなる一方だ。だからこそ、グッデン博士は、心の準備ができたタイミングで、大切な人たちに囲まれたり、気持ちを打ち明けたりすることを勧めている。「自分のことを気にかけてくれる人がいると再確認することは、こうした時期において非常に有効です」と彼女は話す。選挙後の現実に順応していくなかで、つながりを保ち支え合うことは、私たちができる最も心強い行動の一つなのだ。

気を紛らわせることの力を侮らない

こんな状況で笑うことに、身勝手さや罪悪感を覚えるかもしれない。でも、友人と食事に出かけることのような、ほんの小さな喜びでさえ、悲観的な思考のループから抜け出すきっかけになり、一番必要なときのかすかな希望になると、ニーロン博士は言う。たとえば、政治とは無関係のポッドキャストを聴きながら、のんびり散歩をする。かわいくて少しダサい工作をして、思考を紛らす。気楽に観賞できる番組を流しながら、ピザを思いきり頬張る。こうした気晴らしは、その瞬間のメンタルヘルスを支えてくれるだけでなく、「自分を幸せにしてくれる小さなことと再びつながることで、将来的なレジリエンスを育む助けにもなる」と、ニーロン博士は述べている。

今まさにつらい状況にあるなら、敗北感や絶望感以外のものを感じるのは難しいのは当然だ。ただ、こうした強い感情は、それだけあなたが選挙を深く大切に思っている証なのだと、グッデン博士は語る。そして、選挙後の悲嘆を感じている人が何百万人もいるという事実は、この瞬間において私たちがどれほど強く結びついているか、そして願わくば、変化のために闘い続けようとしているかを表しているのだ。

Text: Jenna Ryu Adaptation: Hanae Iwasaki

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