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映画『チャーリーとチョコレート工場』のキャストは今

  • 2026.2.6

ウィリー・ウォンカ役 ジョニー・デップ

CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY - Johnny Depp, 2005

風変わりで孤高のチョコレート工場の天才オーナー、ウィリー・ウォンカを演じたジョニー・デップにとって、『チャーリーとチョコレート工場』はティム・バートン監督との5度目のコラボレーション。監督の考えるウォンカ役の候補は最初からジョニーだったという。『パイレーツ・オブ・カリビアン』(2003)の大ヒットにより、ジョニーはハリウッド大作の主演スターの地位を確立した直後だったことから、監督がジョニーを主演に希望してスタジオ側から反対が出なかったのは、これが初めてだった。

奇抜な服装と独特な話し方で、不気味さとチャーミングさが同居するキャラクターのインスピレーションは、子ども向け番組やクイズ番組のホストだったという。ちなみにボブカットとサングラスは、アナ・ウィンターをモデルにしているそうだ。原作にはなかったウォンカと父親の確執というバックストーリーを加えるアイデアを提案したのも、ジョニーだった。

2025年11月、東京で開催した没入型アート展『A Bunch of Stuff』のために来日。
Johnny Depp - "A Bunch Of Stuff" Tokyo Press Conference2025年11月、東京で開催した没入型アート展『A Bunch of Stuff』のために来日。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズに加え、バートン監督との数々のコラボ作品で揺るぎないスターの座に就いていたが、2016年に離婚申請したアンバー・ハードと名誉毀損の法廷闘争により、ハリウッドから距離を置くようになる。『MINAMATA-ミナマタ-』(2020)などインディーズ映画に軸足を移し、2024年には27年ぶりの監督作『モディリアーニ!』を発表。音楽アートにも活動の場を広げ、東京でも没入型アート展『A Bunch of Stuff』を開催している。

チャーリー・バケット役 フレディ・ハイモア

CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY - Freddie Highmore, 2005

工場に近くに暮らし、謎に満ちた工場見学のためのゴールデンチケットの最後の1枚を手にしたチャーリー・バケットは、貧しい家庭に育ちながらも、素直で心優しい少年。好奇心旺盛で家族を何より大切にしている純粋な主人公を演じたのは、イギリス出身で撮影時12歳だったフレディ・ハイモア。前年に『ピーター・パン』の誕生秘話を描いた『ネバーランド』(2004)でジョニーと共演し、その才能に惚れ込んだジョニーが監督に強く推薦したのがきっかけで起用された。

オーディション前から原作は読んでいたフレディだが、1971年版の映画は敢えて鑑賞せず、自身の解釈を優先して撮影に臨んだという。現場では、巨大なチョコレート工場のセットに子どもらしく目を輝かせながら、原作を丁寧に読み込んだ真摯な役作りで演技に取り組み、クリティックス・チョイス・アワードで若手男優賞を受賞した。

『グッド・ドクター 名医の条件』は2024年にファイナルシーズンを迎えた。
FREDDIE HIGHMORE『グッド・ドクター 名医の条件』は2024年にファイナルシーズンを迎えた。

子役から見事に成長を遂げた彼は、ヒッチコックの名作『サイコ』の主人公の若きを描くTVシリーズ『ベイツ・モーテル』(2013〜2017)の主演で高く評価される。さらに製作も務めた『グッド・ドクター 名医の条件』(2017〜2024)では、自閉症の外科医ショーン・マーフィー役で世界的な人気を得た。一時期俳優業を休止してケンブリッジ大学に進学、スペイン語とアラビア語でダブルファースト(2科目で首席)の成績で卒業した。2021年に一般女性と結婚し、一児をもうけたが、私生活についてはプライバシーを重視し、ほとんど語っていない。

ジョーおじいさん役 デイヴィッド・ケリー

CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY - David Kelly, 2005

かつてウォンカ工場で働いていた過去を持ち、孫とともに冒険に参加するチャーリーの父方の祖父、ジョーおじいさん。家では、妻やチャーリーの母方の祖父母と4人でほぼ寝たきり状態だったものの、孫がチケットを当てたと知るや元気を取り戻し、工場見学に同行する。温かく親しみやすいおじいちゃんを演じたケリーはアイルランド出身の名バイプレイヤー。『ウェイクアップ!ネッド』(1998)や『ミーン・マシーン』(2001)などで知られる。

キャスティングが難航する中、バートン監督はパインウッド・スタジオで別作品の衣装合わせに訪れていたケリーと会って、短時間の会話で即座にキャスティングを決めたという。監督から「これは6カ月かかりますが、問題はありますか?」と聞かれたケリーは、「いいえ」と答えて出演が決まった。マシュー・ヴォーン監督の『スターゲイト』(2007)への出演を最後に約半世紀の俳優業に終止符を打ち、2012年に82歳で亡くなった。

バケット夫人役 ヘレナ・ボナム=カーター

CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY - Helena Bonham Carter, 2005

両親と義両親の4人に夫と息子という家庭で、介護と家事に明け暮れるチャーリーの母、バケット夫人を演じたのはヘレナ・ボナム=カーター。当時ティム・バートン監督のパートナーで、彼の作品の常連でもあったヘレナは、苦しい生活でも前向きで、息子に対して厳しくも愛情あふれる女性を演じた。

チャーリーが拾った新聞でゴールデンチケットについての記事を読む場面で、ベビーカーの中に赤ちゃんがいるが、これはヘレナと監督との間に生まれた息子ビリーだという。バートン監督との間にはその後に娘も誕生したが、2014年に破局。バートン監督作への出演は、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016)を最後に途絶えた。

2026年1月、 Netflix映画『アガサ・クリスティのセブン・ダイアルズ』のプレミアにて。
"Agatha Christie's Seven Dials" UK Premiere - VIP Arrivals2026年1月、 Netflix映画『アガサ・クリスティのセブン・ダイアルズ』のプレミアにて。

1980年代からイギリス映画を中心に活躍し、『ファイト・クラブ』(1999)などハリウッドにも進出、『ハリー・ポッター』シリーズのベラトリックス・レストレンジ役やアカデミー助演女優賞候補になった『英国王のスピーチ』(2010)などに出演し、近年は『エノーラ・ホームズの事件簿』シリーズで主人公の母を演じている。

バイオレット・ボーレガード役 アナソフィア・ロブ

CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY - AnnaSophia Robb, 2005

競争心が強く、記録更新のためにガムを噛み続ける少女、バイオレット・ボーレガード。工場で制止を振り切って未完成のガムを噛んだ挙句、全身が青く丸く膨れ上がって巨大なブルーベリーの実のようになってしまう。強烈なシーンに果敢に挑戦したのは、アナソフィア・ロブ。撮影時は11歳だったが、幼少からモデルや子役として活動していて、本作と同年公開の映画『きいてほしいの、私のこと -ウィン・ディキシーのいた夏』(2005)では主演を務めている。

ブルーベリー化してしまうシーンでは、ウィッグやコンタクトレンズを着用し、プロステティックスの特殊メイクで顔は2倍近い大きさになり、14フィート(約4.2メートル)の高さから回転させられるハードな撮影をこなした。ウォンカに突然抱きつくシーンは、アナソフィア自らの提案で、バイオレットがどれほど自信家で積極的かを見せたかったのだという。

『テラビシアにかける橋』(2007)や『ソウル・サーファー』(2010)に主演するなど、キャリアを重ねた彼女の代表作の一つが『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャリー・ブラッドショウの高校時代にスポットライトを当てたTVシリーズ『マンハッタンに恋をして〜キャリーの日記〜』(2013〜2014)だ。同作ではキャリーの恋人役をオースティン・バトラーが演じた。

2025年10月、『WWD』主催のパーティーにて。
AnnaSophia Robb at the WWD Honors 2025年10月、『WWD』主催のパーティーにて。

2022年、6年間交際したエンターテインメント専門の弁護士の男性と結婚。2023年にはSAG-AFTRAのストライキを支持し、ニューヨークでの抗議活動に何度も参加し、インスタグラムでも積極的にコメントした。最新作は名作映画『ロッキー』製作の舞台裏を描く映画『I Play Rocky(原題)』で、シルヴェスター・スタローンの最初の妻サーシャを演じる。

マイク・ティービー役 ジョーダン・フライ

CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY - Jordan Fry, 2005

工場見学のチケットを手にした5人の子どもたちのキャスティングは、個性や新鮮さを重視した結果、フレディとアナソフィア以外はほぼ新人、さらに映画出演はこの1本だけとなったケースもあった。生意気なTVゲーム漬けの少年マイク・ティービーを演じたジョーダン・フライも、本作でデビュー後、俳優業から距離を置いた時期がある。

2013年、『CinemAbility(原題)』のプレミアにて。
"Cinemability" - Los Angeles Premiere2013年、『CinemAbility(原題)』のプレミアにて。

ジョーダンは映画初出演ながら、ジョニー・デップという大スター相手に堂々とした演技で、ウォンカに冷やかな視線を投げる皮肉屋の少年になりきった。その後は2007年にはディズニーのアニメ『ルイスと未来泥棒』で主人公ルイスの声を務め、映画出演もしていたが、高校時代からは学業を優先して休業し、約10年のブランクを経て2023年に映画『Big Life』でカムバック。現在は短編映画やインディペンデント作品に出演している。

Text: Yuki Tominaga

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