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「傘を横に持たないで」衝撃力は“ピアノ約1台分”...SNSで広がる危険行為も「注意しづらい」の本音も

  • 2026.3.15
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

雨の日、傘を横向きに持って歩く人を見かけることがあります。しかしその持ち方が深刻な危険と隣り合わせだと指摘するSNS投稿が、大きな注目を集めています。

横向きに持った傘の先端は、子どもや車いす利用者の目線と重なりやすく、非常に危険。そのリスクに関する情報を集めてみました。

横向きに持った傘の先端は「子どもの目線」の高さ

X(旧Twitter)では、「傘を横に持たないでほしい」という声が多数上がっています。

実は、横向きに持った傘の先端は、幼い子どもや車いす利用者の目線と同じ高さになりやすく、さらには混雑した駅の階段下で待つ人や狭い通路を行き交う人に直撃するリスクがあります。

この投稿は、多くの人の共感を集め、傘を縦に持つ意識を広げるきっかけとなっています。

横向きに持った傘の衝撃力はピアノ約1台分、失明・骨折のリスク

東京都消費生活総合センターの調査では、横向きに持った傘が人にぶつかった際、最大で240kgf(ピアノ約1台分)もの衝撃力が生じることが確認されています。その力は傘の先端に集中するため、目や顔に当たると失明や骨折といった重大な事態を招く可能性があります。横向きに持つと縦に持つ場合と比べて、他者への危害リスクが3倍以上になると考えられています。

また、同調査では44.0%の人が傘に関連した事故やヒヤリハットを経験しているそうです。昇り階段やエスカレーターでは身長差に関係なく前の人の傘が目の前にくることもあるため、多くの人が危険を感じるのでしょう。

一方で、傘を横向きに持ったことがある人は34.0%に上っています。横向きに持つ理由として最も多かったのは「持ちやすいから」で、回答の68.3%を占めていました。危険を感じつつも、持ちやすさを優先してしまっている実態があるといえます。

正しい傘の持ち方は「石突きを真下に向けること」

東京都消費生活総合センターが推奨する持ち方は、石突き(先端の金属部分)が真下を向くよう傘を持つことです。

具体的には、なるべく持ち手の先の方を持つと、手への負担が少なく、楽になるのだとか。また、傘から落ちる水滴が周囲に広がらず、石突きが階段等に当たりにくくなるとされています。

縦に持つだけで事故リスクは大幅に下がるとされており、特に人の多い場所では持ち方を意識的に切り替えることが求められます。

Xに広がった驚きの声と本音

投稿がXで広まると、「横向きに持った傘にそれほどのリスクがあるとは思っていなかった」「傘の先端が子どもの目の位置と重なるとは気づかなかった」という驚きの声が数多く集まりました。

小さな子どもを連れて歩く保護者からは、混雑した場所での傘の扱いに対する不安を訴える声も寄せられています。

一方で、「傘の持ち方を意識している人はすでに実践できているが、意識していない人にはなかなか情報が届かない」という率直な意見や、「傘を大きく振りながら歩く人に直接声をかけることへのためらいを感じる」というコメントも見られました。

傘は持ち方次第で凶器になる危険性を意識しよう

このように、傘は横向きに持ち歩けば急な動作や方向転換で周囲の人に当たる危険があり、その事故リスクの大きさは無視できません。

傘の持ち方は無意識のうちに習慣化されやすく、意識して改めなければ変わらないものでもあります。「石突きを真下に」という意識を日常的に持つことが周囲との安全な共存につながるでしょう。


参考:
その持ち方、危険です!~傘の安全性に関する調査を実施しました~(東京都消費生活総合センター)


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