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深夜ドラマで“異例の撮影手法”に称賛集まる「何回目で成功したの」「挑戦的すぎる」ミスが許されない制作陣の“緊張感”

  • 2026.3.26
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(C)「令和に官能小説作ってます」製作委員会

徳井義実と桃月なしこW主演のテレビ大阪『令和に官能小説作ってます』(水曜深夜24時〜)の第7話が2月18日に放送された。本作は、フランス書院で実際に起こった話をベースにした異色のお仕事ドラマ。BLコミックが好きな大泉ましろ(桃月なしこ)は、出版社で働くことを夢見て『フランス出版』に転職するが、配属先はまさかの『官能小説編集部』だった。編集長・玉川丈治(徳井義実)や一癖も二癖もある作家たちと関わる中で、新人のましろがプロの官能小説編集者へと成長していく姿が描かれる。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

「鬼畜の鬼」神室VS「擬音の魔術師」御手洗の対決を17分ワンカットで描く

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(C)「令和に官能小説作ってます」製作委員会

今回は、フランス出版・編集部で起きた騒動を、30分ドラマでは異例となる約17分間のワンカットで撮影。

新人編集者・ましろが担当する看板作家・神室氷雨(内藤秀一郎)の新作発売日。初の担当作家の作品が出版されて喜ぶましろのもとに、人気作家・御手洗民生(平井まさあき)が突然現れ、神室の新作を「私の小説の盗作です」と主張する。

御手洗は、神室の作品で使われている「くぬるくぬ」というオノマトペは自分が開発したものだと訴える。ましろと編集長の玉川、そして御手洗の担当編集者・石神井健人(九十九黄助)は、神室本人から事情を聞くことに。

しかし神室は、御手洗の作品をこれまで読んだことはなく、この言葉も「執筆中に突然降ってきた」と説明。さらに「官能小説で使われる比喩やオノマトペは共有財産」と主張する。一方の石神井は、「擬音の魔術師」と呼ばれる御手洗にとってオノマトペは命であり、「出版差し止めをしなければ二度とフランス出版で小説を出さない」とまで言っているという。

玉川が担当の編集者同士での話し合いを提案し、場所を移そうとしたその時、作家・東雲妖子(早織)が手土産を持って来訪。さらに老翁・柏木(綾田俊樹)も原稿を持ち込んで現れる。加えて、ましろの妄想内お姉さん・隣人さん(八木奈々)まで清掃員の姿で現れ、現場は大混乱。さらに御手洗も「直接、神室と話す」といって再びやって来たり、「くぬるくぬ」という言葉は、かつて父親が使っていたものだと語る。キャスト総勢10人によるドタバタ劇が、約17分にわたってノンストップで展開された。

「とんでもない努力」「挑戦的すぎる」異例の試みに大反響

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(C)「令和に官能小説作ってます」製作委員会

騒動の中、新人賞の選考をしていた編集者・渡瀬美帆(髙畑遊)が、柏木の持ち込み原稿の中に「くぬるくぬくぬ」という表現を発見。柏木によると、この表現は60年も前の官能小説を参考にしたという。調べてみると、昭和34年発行の大平大五郎の作品に「くぬるくぬ」という言葉が使われていたことが判明。つまり、この言葉は御手洗が書くよりも前から存在していたことになる。

神室は、自分の発想だと思っていた言葉が、実際は記憶の片隅に残っていたものだったことに気付く。一方の御手洗も、父親が官能小説を読んでいたという事実を知る。互いに誤解を解いた2人は謝罪し合い、握手を交わして騒動は収束した。

今回の7話では、神室がフランス出版を訪れる場面から解決に至るまで、編集部メンバーや作家たち、さらに隣人さんまでが入り乱れる中での議論が、約17分間のワンカットで描かれた。

ワンカット撮影は舞台劇のような流れる臨場感が魅力であり、長回しゆえにミスが許されない緊張感もある。30分ドラマでは異例の挑戦となった演出に、SNSでは「とんでもない努力」「何回目で成功したのかな」「挑戦的すぎる」といった声が上がり、撮影の難しさや制作陣の試みに注目が集まった。

本作は、ニッチな題材を扱いながらも、仕事ドラマとしての面白さと人間ドラマの深みを兼ね備えている点が魅力だ。さらに、今回のような実験的な演出にも挑む姿勢が唯一無二の作品へと押し上げている。


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