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時計とスタイル:〈THE DAY〉デザイナー・河内直哉のケーススタディ

  • 2026.2.5
〈セイコー〉の「アルピニスト」、〈セイコー〉の「SBTH007」など

袖口にスマートに収まること。ミリ単位の腕時計の美学

〈ザ・デイ〉のデザイナーとして活躍する河内直哉さんが、本格的に腕時計を着け始めて約10年。回り道もしてきたが、今は購入する際の明確な基準がいくつかあるという。

「ケースのサイズは絶対に40mm以下。それより大きいと日本人の手首に載せたときに負けてしまうんです」

理想のサイズ感は33mmから38mm、ベストは36mmだ。サイズへのこだわりは、毎日のように着るシャツとの相性にも直結する。大きすぎると袖口がもたついてしまうし、厚さも13mmを超えると、存在感が強くなりすぎてしまう。

次に大切にしていることはコンディション。その証拠に、ボックスに並ぶコレクションはヴィンテージが多いにもかかわらず、どれも傷一つ見当たらない。加えて、ほとんどがノンポリッシュ(未研磨)だという。

〈セイコー〉の「アルピニスト」、〈セイコー〉の「SBTH007」
〈セイコー〉の「アルピニスト」や、海外では「畳」の愛称で知られる〈グランドセイコー〉の稀少モデルを中心に90年代の国産のものが並ぶ。現行では〈セイコー〉「SBTH007」がお気に入り。

「誰かがつけた傷を背負うのが嫌なんです(笑)。磨きがかかっているものもエッジがだれてしまっていて、腕に載せてもシャキッとしないんですよね」

見た目は大事だが、あくまで腕時計は「時間を知るための道具」と捉える。過度な装飾より実用性を重視し、視認性も良くなくてはならない。

「それらの基準をクリアしたものなら、稀少性も価格も気にせず買っちゃうんです」だからこそ、数万円から驚く値段のものまで、幅広いラインナップがボックスには収納されている。

〈セイコー〉の2針のクォーツ
8年探し続けた末に手に入れた〈セイコー〉の2針のクォーツ。80年代に作られたモデルで、最も着用頻度の高い一本だそう。ベゼルのゴールドの縁も品がある。
〈ロレックス〉の「エクスプローラー Ⅰ」、〈エルメス〉の「アクロバット」
〈ラルフ ローレン〉ロウェルスポーツの前立てシャツには、〈ロレックス〉「エクスプローラーⅠ」と〈エルメス〉の「アクロバット」。

profile

河内直哉(〈THE DAY〉デザイナー)

かわうち・なおや/1984年静岡県生まれ。長きにわたり国内ブランドに勤めた後、2023年に自身のブランド〈ザ・デイ〉を立ち上げる。30代から本格的に時計を収集し始め、超稀少なものから現行まで、30本以上を所有。

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