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「マジで?」「テンション爆アゲ」約40年ぶりに遂げた“待望の復活” 今なお語られる『傑作アニメ』

  • 2026.4.28

「好きだった」で終わらせないために、作品は帰ってきました。再アニメ化は、名作を“いまの言葉”で語り直すチャンスになります。今回は、そんな“再アニメ化で再び話題をさらった名作”を5本セレクトしました。

本記事ではその第2弾として、アニメ『Dororonえん魔くん メ~ラめら』(毎日放送ほか)をご紹介します。約40年ぶりにアニメとしてリメイクされた、数々の懐かしいギャグや小ネタが昭和世代に刺さる一作です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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GoogleGeminiで作成(イメージ)
  • 作品名(放送局):アニメ『Dororonえん魔くん メ~ラめら』(毎日放送ほか)
  • 放送期間:2011年4月7日~2011年6月23日

1970年代の東京・下町。公害問題や物価高に揺れる街では、人知れず妖怪による奇妙な事件が頻発していました。洋海小学校に通う少女・ハルミ(CV:川澄綾子)の周りでも、友人の顔が消えたり、夢から目覚めなくなったりする異変が起こり、事態は深刻さを増していきます。そこでハルミが頼ったのは、学校の地下に拠点を構える“妖怪パトロール”でした。

閻魔大王(CV:若本規夫)の命を受け、人間界の妖怪を取り締まるために派遣された妖怪パトロールは、えん魔くん(CV:山口勝平)、雪子姫(CV:能登麻美子)、カパエル(CV:子安武人)、シャッポじい(CV:稲葉実)で構成された一行です。炎を操るえん魔くんを中心に、個性豊かなメンバーが次々に現れる妖怪に立ち向かいます。

“不条理ギャグ”が楽しいドタバタ劇

アニメ『Dororonえん魔くん メ~ラめら』の見どころは、1970年代の東京・下町の空気をよみがえらせつつ、テンポ優先のはちゃめちゃさで押し切る痛快さにあります。えん魔くん一行が妖怪パトロールとして人間界のトラブルを片っ端から解決していく一方で、昭和の世相ネタやパロディが容赦なく飛び込み、不条理なギャグが展開していきます。

監督・シリーズ構成を担当する米たにヨシトモ氏が仕掛ける自由奔放な演出のなかで、キャラクターの本質が浮かび上がる点も魅力。全12話という短い構成だからこそ、火力の高いギャグと妖怪たちが躍動する物語を一気見したくなるような作品です。

懐かしの“昭和ネタ”が満載

本作は、1973年に連載された永井豪先生による名作漫画を原作としています。永井先生といえば、『マジンガーZ』『デビルマン』『キューティーハニー』などを手がけたことでも知られており、お色気やギャグ、バイオレンスのような多岐にわたるジャンルの作品を生み出しました。永井先生は、閻魔大王の姪が主役となる『どろろん艶靡ちゃん』というスピンオフ作品も手がけています。その艶靡ちゃん(CV:宍戸留美)が、アニメ『Dororonえん魔くん メ~ラめら』にも主要キャラクターとして登場しているのです。永井作品ファンが思わずニヤリとしてしまうような、遊び心あふれるネタだと言えるでしょう。

約40年ぶりにアニメとしてリメイクされた『Dororonえん魔くん メ~ラめら』についてSNSでは「マジで?」「テンション爆アゲ」「まさかのリメイク」「昭和ネタ満載」「声優めっちゃ豪華」との声があがりました。本作は第1話から昭和ネタが詰め込まれており、オイルショックでトイレットペーパーがないという、1970年代を思い出すようなネタも。

加えて、「シェー!」や「ちょっとだけよ」といった往年のギャグが連発することもあり、50代以上の視聴者にまっすぐに刺さるはずです。本作の音楽を担当したのが、1976年にデビューしたロックバンド・ムーンライダーズとそのリーダー・鈴木慶一さんという点も、面白さのひとつになっています。

今もなお語られるアニメ『Dororonえん魔くん メ~ラめら』には、昭和世代を狙い撃ちしたかのような懐かしのネタがちりばめられています。昭和の空気を感じたい人も、永井先生が手がける作品が好きな人も楽しめる一作です。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari