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「お客様、できれば言わないで」マッサージ店の施術スタッフが『ネガティブに感じてしまった言葉』とは

  • 2026.2.2

マッサージ店で働く友人の話です。常連客からの優しい気遣いが、ネガティブに感じてしまうという彼女。施術者としての本音をつづったお話です。

画像: 「お客様、できれば言わないで」マッサージ店の施術スタッフが『ネガティブに感じてしまった言葉』とは

穏やかな常連さん

私はマッサージ店で働いています。来店されるお客様は穏やかな方が多く、ほとんどが常連さんです。
その中に、いつも手土産を持ってきてくださる60代の女性Tさんがいます。体の疲れを取るというより、お話をしに来ている印象の方でした。

私は長年続けてきた仕事なので、夢中になってコリをほぐしています。するとTさんは「頑張らなくていいのよ」「あなたが、疲れちゃうじゃない」と、施術する私を気遣ってくれました。

その気持ちが嬉しかったので、ありがたく受けとっていました。

変わる空気

他のスタッフが退職し、私の勤務日数が増えた頃から様子が変わりました。「あなた毎日働いて、可哀そうね」と言われるようになったのです。

それ以降は会うたびに「大丈夫?」「痩せたんじゃない?」「今日も辛そうね」と心配の言葉が続きました。

確かに以前より忙しいものの、一時的なのでそこまで疲労は感じていませんでした。

それでも繰り返し心配されるうちに、「よほど、ひどい顔をしているのでは」と、自信がなくなっていきました。

施術者としての葛藤

私は元気になってもらう立場の人間です。施術する側が心配されると、ありがたい気持ちと同時に、どこか申し訳なさと居心地の悪さを覚えてしまいます。

Tさんは善意で声をかけてくれるからこそ、どう対応すればいいのか悩みました。Tさんが来る日は、意識して明るく振るまうようにしています。

それでも「大丈夫?」「今日も辛そうね」と同じ言葉が繰り返されるたび、少しずつ気力が削られていきました。

気づけば、元気を渡す仕事なのに、いつの間にか必要以上に“元気なふり”をする時間が増えていきました。

私の本音

優しいお客様だからこそ、「今日も元気だね」と言ってもらえる関係でいたい。それでも、「辛そうね」が口癖のように続くと、胸の奥に違和感が残ります。

そう言わせてしまう私に原因があるのでしょうが、癒やす側として受け止めきれない瞬間があるのです。

「できれば言わないでほしい」と、内心思ってしまう自分がいるのでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。

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