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「結局、世話するのは私」出産と昇進の狭間で揺れる心…妊娠を喜ぶ夫の笑顔で前向きになれたはずが?<それも保育士の仕事でしょ?>

  • 2026.1.30

音喜多あいかは独立を夢見ながらエステサロンに勤める1児のママ。息子のはるとくんは保育園に通っていますが、保育時間の規定を超えて子どもを預け、休日保育の利用も頻繁。発熱した息子のお迎えにもあからさまに面倒そうな態度を見せ、ついには解熱から24時間は登園を控えるという感染症対策のルールを破ろうとする始末です。
「どうしても仕事に行きたいんです。預かってください」と言い張るあいかに対し、保育園の先生や居合わせた保護者はルールを守るよう厳しく指摘。子どもの登園に付き添うママたちから冷たい視線を浴びたあいかは「私には敵しかいない」と感じ、はるとくんを連れて保育園を後にしますが、あいかの身勝手な行動と態度の裏には、誰にも言えない苦悩と葛藤があったのです。

はるとくんが生まれる前、エステサロンの仕事に邁進していたある日のこと。当時の店長から昇進の可能性を伝えられますが、同時に店長はすでに結婚していたあいかに対し、「もしこれからお子さんとなると、店長業務は難しいと思うのよね……」とも打ち明けるのです。

その直後に妊娠していたことがわかり、キャリアも出産も大切にしたいあいかは、おなかに新たな命が宿ったことを夫に伝えますが……?

「できることは全部するよ!」夫はそう言ったのに現実は…?

(※)育児休業制度は法律(育児・介護休業法)で定められた労働者の権利です。会社の規定の有無にかかわらず、条件を満たすすべての従業員が取得することができます。2022年の法改正により、「産後パパ育休(出生時育児休業)」も新設され、企業側には育休制度の周知と意向確認が義務化されましたが、それ以前は周知不足から制度の存在が浸透しておらず、事実上「取得しにくい」という実態がありました。

「できることは全部するよ!」と言ったにもかかわらず、夫は育児をすることなく、出勤していく毎日……。

それでも実家や義実家には頼れず、あいかは「そもそも私以外にお世話する人はいないんだけど」と孤独感を深めるのでした。

以前と比較すると父親の育休取得が一般化してきてはいますが、それでも「パパが育休を取るのは当たり前!」といった社会ではないのが現実です。事実、2025年7月に厚生労働省から発表された「令和6年度雇用均等基本調査」によれば、男性の育休取得者の割合は40.5%。この数字は「過去最高」として報じられたものの、割合としては全体の半分にも満ちません。

育休取得は、男女問わず働く人の権利。さらには2022年の法改正により、「産後パパ育休(出生時育児休業)」が新設され、企業側には育休制度の周知と意向確認が義務化されています。ただし、「自分が抜けては仕事が回らない……」という懸念から、育休取得ができない男性もいることでしょう。

それでも一から十まで、すべてが初体験の育児は言うまでもなく大変であり、戸惑いの連続。それがワンオペともなれば、あいかの疲労と孤独感は相当なはずです。

そして、仕事がどんなに忙しくても、はるとくんは2人の子ども。朝早くから出勤し、夜遅くまで帰宅できない職場であっても、少なくとも育児と向き合うパートナーに労いの言葉をかける……。相手の負担を思い、その気持ちを言葉として伝える姿勢を忘れずにいたいものですね。


著者:マンガ家・イラストレーター まえだ永吉

ベビーカレンダー編集部

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