1. トップ
  2. おでかけ
  3. AIの浮世絵が100万円!北海道の名山が「北斎風」に…ニセコ町を救う一手に期待

AIの浮世絵が100万円!北海道の名山が「北斎風」に…ニセコ町を救う一手に期待

  • 2026.1.21

最高で100万円!「AI北斎」は何のため?

浮世絵のようなタッチのこの作品、ニセコ町から見た「羊蹄山」の景色です。
実はこれ…描いたのはAIです。
AIが葛飾北斎の画風で描く「AI北斎」のデジタル作品で、価格は最高で100万円!いったい何のために描かれたのか、取材しました。

羊蹄山の麓、ニセコ町。まちづくりに、『AI北斎』が活用されています。

ニセコ町が2025年11月から始めたのが、神奈川県や大手広告代理店などと共同で行う「北斎冨嶽令和景(ほくさいふがくれいわけい)プロジェクト」。

Sitakke
北斎冨嶽令和景プロジェクト ホームページ

「AI北斎」によるデジタル作品を販売し、売り上げの半分を町内の環境保護の取り組みに寄付する実証事業です。

葛飾北斎の世界的コレクターが監修し、東京のデザイン会社が開発した「AI北斎」を使い、羊蹄山を望む風景を北斎風のデジタルアート作品に仕上げました。

でも、どうして「北斎」だったのでしょうか?

どうして「北斎」?

Sitakke

ニセコ町商工観光課の米田舜係長は「北斎の富嶽三十六景は、富士山をいろいろな場面、いろいろな形で描いている。その富士山っていうところが、北海道で言えば、蝦夷富士=羊蹄山があるので、そこは北斎との親和性というか、接点になっている」といいます。

「AI北斎」による羊蹄山の風景画は3種類。

Sitakke

コピーできない「NFT」というデジタル技術を使い、一番高いもので100万円。売り上げの半分が、環境保護に取り組む町内のNPOに寄付され、購入した人には返礼品も贈られます。

インバウンドにも期待

ニセコ町商工観光課の米田舜係長は「もともと葛飾北斎の絵が、インバウンド(外国人観光客)に人気がある。自然や景観に対する意識が、インバウンドは強い」と話します。

デジタルアートを、ふるさと納税に活用する自治体もありますが、外国人観光客から絶大な人気を誇るニセコ町は、外国人からも寄付を集められる新たな枠組みとして期待を寄せています。

「AI北斎のイラストを購入することで、それが地域貢献じゃないですけれども、地域の景観や自然を守る取り組みにつながっていく」

「AI北斎」の作品の購入は先着順で、プロジェクトのホームページから申し込むことができます。

「AIさくらさん」に話しかけてみた!

Sitakke

一方、札幌市内でもAIが活躍しています。
地下鉄南北線でいま、観光客に好評なのが「AIさくらさん」です。

札幌市交通局が、2024年12月に北海道内で初めて導入した「AIさくらさん」は、日本語はもちろん、英語や中国語など多言語に対応。

生成AIを活用し、路線情報や目的地までの最適なルート、札幌市内の観光地やイベントの情報も案内してくれます。

「さっぽろホワイトイルミネーションは、どこで見られますか?」

「さっぽろホワイトイルミネーションは、大通公園、駅前通、南一条通、札幌市北3条広場(アカプラ)、札幌駅南口駅前広場で見ることができます」とAIさくらさんが答えてくれました。

業務の効率化やインバウンドに対応のため、札幌市は、外国人観光客の多い大通駅とすすきの駅に「AIさくらさん」を設置しています。

観光客の反応は

Sitakke

シンガポールからの外国人観光客に、なぜ「AIさくらさん」を使ったのか聞いてみました。
「このエリアで何を食べたらいいか知りたかった。どのレストランで食事をしたらいいか、QRコードで提案してくれたので、彼女はまぁまぁ便利だと思う」

すすきの駅の「AIさくらさん」は、この1年で2万3000回以上の利用があり、高評価は2000を超えました。
また、駅員の約7割が「業務負担が軽減された」と感じていて、今後、さらに真駒内駅にも設置されるということです。

AIが一番の相談先?一方で懸念も

HBCテレビ「今日ドキッ!」のスタジオでは、「見かけたことはあるが、使ったことはない」という声もありました。
HBCテレビ「今日ドキッ!」ゲストコメンテーターの香山リカさんに、医療の世界でのAI活用について聞いてみました。

「精神科でも、お話を聞ける時間が短いのですが、AIだと悩みを持つ人が質問すると、いくらでも答えてくれるということです。あるNPOが調べたところ、重い悩みを持った方の一番の相談先は、友だちでも、親でもなく、AIだったという話もあります。一方で、AIは止めてくれない…」

「例えば、『命を絶ちたい』と言ったら、人間だったら『やめろよ』と強い言い方で止めたりしますが、AIは否定しないので、そこは『諸刃の剣』のようなところもあるかもしれません」と懸念もあるとのことでした。

AIカメラで野球大会の配信も!?

Sitakke

札幌市では野球大会でもAIの活用がされています。

・スポーツ映像の配信を手がける会社などと協定を結び、2025年8月から東区・モエレ沼公園野球場で、AIカメラによる野球大会配信を実証実験

・3台のAIカメラが映像を撮影、自動でアングルを切り替え、少年野球や社会人野球などアマチュア野球の大会をライブ配信。見逃し配信も。

・人手不足解消や、低コスト化に期待

実際の試合の映像を見るとカメラの台数は少ないですが、試合展開に合わせてAIが自動でアングルを切り替えます。
スコアボード用のカメラもあるので得点経過も分かり、映像を見ているだけで楽しむことができます。

Sitakke

HBCテレビ「今日ドキッ!」ゲストコメンテーターの田村次郎さんは「ライブの映像を撮ろうとすると、何台もカメラを用意して、カメラマンを用意して…となるので、配信でも自動で切り替えていくのはいいなと思いました。楽しみです」と話しました。

「あまりにも、AIの精度が高くなると、アナウンサーの仕事も奪われそうです…」と、キャスターが不安を語る場面もありました。
しかしAIを扱うのは人。AIとの関わり方を考えていきたいですね。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あま

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年12月19日)の情報に基づきます。

元記事で読む
の記事をもっとみる