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なぜ10人もの退職者が出るまで気づけなかったのか。若手を追い詰めていた【評判のいい社員】の正体

  • 2026.1.23

皆さんの職場の定着率はどのくらいですか。会社では定着率を上げるために、福利厚生面や業務改善など様々な工夫を凝らしていますよね。今回は筆者の友人K子が体験した、新入社員がなぜか定着しない職場の原因にゾッとしたエピソードをお届けします。

画像: なぜ10人もの退職者が出るまで気づけなかったのか。若手を追い詰めていた【評判のいい社員】の正体

同世代が少ない職場

K子は20代後半で、物流関係の会社の支店で事務職として働いています。支社が多い会社のため、隣県で定期的に研修や交流会があり、他支店の社員と顔を合わせる機会も少なくありません。K子の支店には同世代がほとんどおらず、10歳以上年上の社員に囲まれて働く日々。大きな不満はないものの、世代間のギャップからか、時折コミュニケーションに難しさを感じていました。

そんな中、隣県合同の研修会で、別支店のY子と出会います。Y子はK子より2歳下で、同じ世代ということもあり、すぐに意気投合。研修後に連絡先を交換し、ほぼ毎日たわいもないやり取りをする仲になりました。仕事の愚痴や将来の話をする中で、K子にとってY子は貴重な存在になっていきました。

同世代社員からのSOS

しかしある日、「実は、会社を辞めたいと思ってる」とY子から重たいメッセージが届きました。理由を聞くと、原因は40代のE美という女性社員でした。E美は仕事ができ、他支店からの評価も高く、“デキる人”として有名な存在。K子にも優しく接してくれていたため、話の内容を最初は信じられませんでした。

入社当初は優しく接してくれていたそうなのですが、ある時を境に態度が一変。無視、業務の押し付け、陰での悪口など、陰湿な行動が続くようになりました。さらに話を聞くと、E美が原因で辞めた若手社員は10人以上いるとのこと。しかも皆、「最初は可愛がられ、その後急に冷たくなる」という共通点がありました。

K子はその話を聞き、Y子の支店で起こっていることが、もしかすると他支店でも行われているから、うちの会社に若手が定着しないのではないかと頭をよぎりました。

ハラスメント対策による環境改善

そんな中、ハラスメント対策として、全支店で人事ヒアリングが行われることになりました。退職者が相次ぐY子の支店で調査する中で、Y子の支店から異動した社員複数からE美の名前が挙がったのです。

業務成績だけでは見えなかった人間関係の問題が表面化し、E美は指導対象に。重要な業務から外され、最終的には管理職候補からも外れる結果となりました。

組織として問題に向き合った結果、Y子も他のことにも挑戦したいと思えるようになり、退職ではなく部署異動を選択し、現在もK子と同じ会社で前向きに働いているそうです。K子は「評価の高さ=人としての良さではない」と、この出来事から学び、「仕事ができる」だけではなく、「周囲への尊重」があってこそ本当の信頼が得られるのだと痛感しました。

人が辞め続ける職場には、必ず理由がある。どれだけ有能でも、周囲を壊す人は、いずれ自分の居場所も失う。健全な職場環境の大切さを改めて考えさせられるエピソードでした。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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