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「ホワイト企業ですから」と自社を褒める面接官→「毎月、残業時間は何時間ですか?」と聞くと…【短編小説】

  • 2026.1.17
「ホワイト企業ですから」と自社を褒める面接官→「毎月、残業時間は何時間ですか?」と聞くと…【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

「ホワイト企業ですから」と自称する面接官の正体

転職活動中の私は、ある企業の面接に臨んでいました。

オフィスは綺麗で、受付の方の対応も丁寧。

期待に胸を膨らませて面接室のドアを叩きました。

面接官の方は、終始にこやかな表情で話を聞いてくれました。

「うちはホワイト企業ですから、安心して働けますよ。社員のワークライフバランスを何よりも大切にしているんです」

前職で長時間労働に悩み、心身ともに疲弊していた私にとって、その言葉は砂漠で見つけたオアシスのように魅力的に響きました。

面接官の方は、いかに会社が社員を大切にしているか、福利厚生がいかに充実しているかを熱心に語ってくれました。

「ここなら、自分らしく健康的に働けるかもしれない」 そう確信しかけた私は、最後にずっと気になっていた質問を投げかけてみることにしたのです。

「あの、具体的な働き方をイメージしたいのですが、毎月の平均的な残業時間はどのくらいでしょうか?」

曇り始めた面接官の表情

質問をした瞬間、面接官の方の笑顔がわずかに引きつりました。

「残業、ですか……。ええと、それは部署によっても異なりますからね。一概には言えないんですよ」

少し濁された気がして、私はさらに詳しく尋ねました。

「では、一番残業が多い部署や、繁忙期などの目安を教えていただけますか?」

すると、面接官の方は手元の資料をパラパラとめくりながら、視線を泳がせ始めました。

「うーん、繁忙期と言っても人によりますし……。早く帰る人もいれば、自分の意志で残って頑張る人もいますから。本当に、ケースバイケースなんです」

具体的な数字が全く出てきません。

私は違和感を覚え、最後に「大まかな範囲だけでも、実績として教えていただけませんか?」と食い下がってみました。

すると面接官の方は、先ほどまでの明るいトーンとは打って変わった、冷ややかな声でこう言ったのです。

「……申し訳ありませんが、現時点では詳細な数字については、お答えしかねます」

結局、最後まで具体的な時間は教えてもらえませんでした。「ホワイト」と自称しながら、最も重要な労働時間のデータを公表できない。その矛盾に気づいた瞬間、私の熱は一気に冷めていきました。

本当に社員を大切にしている企業なら、きっと数字を隠す必要はないはずです。甘い言葉の裏に隠された違和感を見逃さなくて良かったと、会場を後にした私は深く息を吐きました。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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