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なぜ後輩は「人の話を聞けない」のか? また同じミス、実は── 「聞いていない」の【意外な正体】にハッ

  • 2026.1.14

皆さんの周りには、注意されてもなぜか同じミスを繰り返してしまう人はいますか。見ている側は、なかなか改善されないことに、ついイライラしてしまう人も少なくないのでは。今回は筆者の元同僚R奈が体験した、困った後輩の成長エピソードをお届けします。

画像: なぜ後輩は「人の話を聞けない」のか? また同じミス、実は── 「聞いていない」の【意外な正体】にハッ

ムードメーカーで気さくな後輩

R奈は食品会社で営業として勤務している30代の女性。社歴は10年目となり、後輩の育成を任せられることもありました。その後輩の中にA香という女性がいました。

A香は行動が早く、誰とでもすぐ打ち解けられるタイプであるため、職場のムードメーカー的存在となっていました。一緒に行動する分には、話が弾み、居心地がよいのですが、ひとつだけ懸念がありました。それは、“仕事の説明を最後まで聞かない”こと。

聞いたつもりから繰り返されるミス

R奈が業務の流れを説明している途中で、A香は「はい、分かりました!」と元気よく返事をしてくるのです。そのため、最初は任せてみたものの後から確認すると、肝心な部分が抜け落ちていたり、独自の解釈で違う作業を進めていたりすることがちらほら。

本人に悪気はなく「聞いたと思ったんですけど……」としょんぼりするA香。R奈は「ちゃんと最後まで聞いて」と何度も伝えましたが、焦ると同じミスを繰り返してしまうのです。

塵も積もれば山となる

転機となったのは、繁忙期でした。A香がいつものように確認を飛ばしたまま作業を進めてしまい、修正に時間を要するミスが発生してしまったのです。今回はこれまでのようにR奈の修正作業だけで間に合うものではなく、先方も巻き込んでしまう大きなミスのため、A香は言葉を失い、ひどく動揺してしまいました。

R奈自身も焦っていたものの、冷静に対処しその場を切り抜けたと同時に、A香のその様子を見て、叱るよりも先に気づいたのです。A香は“聞いていない”のではなく、“一度に多くの指示を受けると、情報を整理しきれなくなる”タイプなのだと。

個性を活かしたミス回避術

その日以降、R奈はA香に対する指示の伝え方を変えました。口頭説明だけで終わらせず、「大事なポイント」を区切ってメモさせ、自分の進捗状況を確認できるようにしたのです。「一度に伝えるのは3つまで」と決め、A香自身も「一度メモしてから動く」「不安なときは確認する」というルールを自分に課すようになりました。

すると、あれほど多かったミスが、少しずつ減っていったのです。伝え方という「少しの工夫」で嬉しい変化がみられるなら、もっと早く気がつけばよかったと思うほどでした。

後輩もいつまでも後輩ではない

そんな事件から2年後、A香にも後輩ができました。他部署に移動したR奈が久しぶりに様子を見に行くと、A香は落ち着いた様子で後輩にこう声をかけていました。「焦らなくて大丈夫。一個ずつ確認しよう」

かつて自分が苦しんだ経験を、ちゃんと次に生かしている姿に、R奈は胸が熱くなりました。

欠点を責めるだけでは、人は変わることができません。その人に合った“回避術”を見つけたとき、弱点は強みに変わる。そんなことを教えてくれた、職場のリアルな成長エピソードでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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