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「今日はお弁当の日ですよ」って、え?「その手があったか」と言われた「即席・愛情弁当」のつくり方

  • 2026.1.2

幼稚園生活につきものの「お弁当の日」。SNSではキャラ弁や彩りの良いメニューが並び、「腕の見せどころ」のように思われがちですが、現実はそうはいかず……。今回は、友人Uちゃんの「リアルで共感できるエピソード」をご紹介します。

今月のお弁当の日はいつもと違った!

私と友人Uちゃんの子どもが通う幼稚園では、月末の金曜日がお弁当の日と決まっていました。しかしその月はイレギュラーで、お弁当の日が一週早くなっていたのです。……とはいえ、忙しい毎日。お便りは読むけれど、全部を完璧に把握するのは正直難しいもの。

その日、園の玄関で先生に言われるまで、Uちゃんは完全に忘れていたのです。「今日はお弁当の日ですよ〜」「……え?」Uちゃんの顔から血の気が引くのが、側にいた私にもわかるほどでした。

絶望からのコンビニダッシュ

この後、Uちゃんは仕事に行かなければいけません。一度家に戻って作っている時間なんて、絶対にない。でも、子どもをお弁当なしで登園させるわけにもいかない。パニックになりながら車に飛び乗り、脳みそをフルスロットルで回転させ、閃いたUちゃん。

向かった先は、コンビニ。時間も限られているUちゃんは、広いスーパーよりコンビニを選んだのです。「ここならきっとなんとかなる……!」そう信じて子供が食べそうなお弁当や冷凍食品、デザートのゼリーをピックアップ。

家に戻ると光の速さでお弁当箱を出し、コンビニ弁当の中身を丁寧に詰め直しました。「卵焼きOK! 唐揚げOK! 冷凍の枝豆は解凍せずに入れられる! 神!」こうしてUちゃんは、奇跡的なスピードでお弁当を完成させ、再び幼稚園へダッシュ。なんとか仕事にも間に合いました。

揺れるママ心

園にお弁当を届け終えた後、Uちゃんは私にLINEをくれました。「今日お弁当の日だって知らなくて……苦肉の策でコンビニ弁当にしちゃった……」「手作りじゃなくて申し訳なかったけど……こういう時くらい、いいよね!?」

そのメッセージには、達成感と罪悪感がごちゃ混ぜになったような感情がにじんでいました。本当は手作りしてあげたい。わかってる、わかってるけど……。人間誰しも失敗はあるもの。私はその気持ちが痛いほどわかって、思わず返信しました。「いいよ! むしろ賢い! その手があったか!」

コンビニ弁当だって愛情弁当

子供たちが幼稚園から帰宅してから、私はUちゃんにLINEで「今日のお弁当、子供の反応はどうだった?」と聞いてみました。するとすぐに返信が来て、「いつものお弁当となんか違ったけど美味しかった! って言ってた!……あ〜良かった〜」とのこと。

私は今回のUちゃんの機転を利かせた行動を見て、間に合わないから諦めるんじゃなく、どうにかしようと走って、工夫する。それってもう十分 「愛情弁当」だな、と思いました。それ以来私は密かに思っています。「もし私も同じ状況になったら……Uちゃん方式、採用しよう」と。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2020年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:Mio.T
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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