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2026年の年始におすすめの映画3選!『マクロス』監督最新作『迷宮のしおり』が面白い理由

  • 2026.1.4
2026年の年始から劇場公開される、おすすめ映画3作品を紹介しましょう!特に『迷宮のしおり』は『竜とそばかすの姫』を連想する「SNS時代ならではのファンタジー」として、とても興味深い内容だったのです。(※画像出典:(C)「迷宮のしおり」製作委員会)
2026年の年始から劇場公開される、おすすめ映画3作品を紹介しましょう!特に『迷宮のしおり』は『竜とそばかすの姫』を連想する「SNS時代ならではのファンタジー」として、とても興味深い内容だったのです。(※画像出典:(C)「迷宮のしおり」製作委員会)

新年あけましておめでとうございます! 日本のアニメ映画が大充実していた2025年に続き、2026年の元旦から、さっそく面白いアニメ映画が公開されていることをご存じでしょうか。年始に劇場で見るのにおすすめな洋画も含めて、3作品を紹介しましょう。

1月1日公開の『迷宮のしおり』が描くのは、SNS時代の「もう1人の自分」

元旦から公開の『迷宮のしおり』は、『マクロス』シリーズや『創聖のアクエリオン』で知られる河森正治監督が手掛けた完全オリジナル作品です。タイトルやパッと見のビジュアルでは「どういうこと?」な印象もあるかもしれませんが、実際のコンセプトはとても明確でした。あらすじは、普通の女子高生が突然「スマホの中」に閉じ込められたために脱出を目指す、というもの。さらに、「もう1人の彼女」が現実世界でSNSを駆使して自由奔放に振るまい、あっという間に人気インフルエンサーになってしまうのでした。

(C)「迷宮のしおり」製作委員会
(C)「迷宮のしおり」製作委員会

この物語が生まれたのは、河森監督いわく「現代人なら誰もが駆使するスマホを、履歴や個人情報が集積した“もう1人の自分”として捉えたこと」からだったのだとか。さらに、河森監督は「スマホが壊れたり失くしたりすると、自分の一部が壊れるような感覚になる一。そうした不安や恐れを描きたかった」「『いいね』やバッシングの扱い方は難しくて、その描き方は繊細に調整して、前向きな物語にしたかった」とも語っています。

(C)「迷宮のしおり」製作委員会
(C)「迷宮のしおり」製作委員会

細田守監督作『竜とそばかすの姫』もそうでしたが、SNSにおける自分を「うそ」の存在というよりも「自分の別の面が表れた存在」として描き、だからこその不安や恐れもはっきりと示している、「現実を投影したファンタジー」になっているわけです。その先に待ち受ける予想外の展開、そして「もう1人の自分への向き合い方」をめぐる物語の帰着は、なるほど現代の若者への確かなエールだと受け取りました。

SUZUKAの「1人2役」や寺西拓人の「危うさ」も魅力的

さらに『迷宮のしおり』で魅力的なのは豪華なボイスキャスト。 河森監督は自身が完全オリジナルアニメ映画に初挑戦ということもあり、キャスティングには「声優初挑戦の方とご一緒することで、『誰でも新しい事に挑戦できる』というメッセージを伝えたかった」というねらいもあったのだとか。それだけを聞くと不安に思えるかもしれませんが、実際は全員がもれなく役にハマった好演だったのです。

(C)「迷宮のしおり」製作委員会
(C)「迷宮のしおり」製作委員会

特に、今や世界的な人気を誇る「新しい学校のリーダーズ」のメインヴォーカルのSUZUKAは不安でいっぱいな女子高生と、自由奔放な「もう1人」を見事に演じ分けていますし、アニメ『映像研には手を出すな!』の伊藤沙莉も連想する、ややハスキーな声そのものが魅力的でした。さらに、劇中のライブシーンで歌われる主題歌『Sailor, Sail On』もとても耳に残ります。スマホの中の世界で出会うウサギのスタンプ役の原田泰造は「うさんくささ」も含めて役にばっちり。『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』の伊東蒼や、『カラオケ行こ!』の齋藤潤などの実写映画やドラマで活躍する若手俳優も共感しやすい若者を好演。さらに、若き天才起業家役に漂う「危うさ」を「timelesz」に新加入した寺西拓人が見事に表現しているのも聴きどころです。

(C)「迷宮のしおり」製作委員会
(C)「迷宮のしおり」製作委員会

また、スマホの中の世界の暗さや孤独感は、ゲーム『サイレントヒル』やアニメ映画『ドラえもん のび太と鉄人兵団』を連想させます。ややホラーチックなシーンもあるものの怖さそのものはマイルドなので、未就学児のお子さんから楽しめると思います。

(C)「迷宮のしおり」製作委員会
(C)「迷宮のしおり」製作委員会

予備知識を必要としない間口の広い作品ながら、「三角関係」や「アイドルと歌」など『マクロス』シリーズらしい要素もあり、それらのファンサービスが笑ってしまうほど「カオス」になっていくのも見どころ。「主人公のお父さんのヒゲがすさまじい鼻毛に見える」「ライブでの観客の反応がさすがに変じゃね」などのツッコミどころもあった気もしますが、それも含めて楽しんでしまうのが吉。新年に最初に見る、元気の出るエンタメとして大推薦します。

1月1日公開『ロストランズ 闇を狩る者』は「中学2年生が大好き」要素満載!

さらに、元旦から景気良く公開となるのは、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者ジョージ・R・R・マーティンによる短編小説を実写映画化した『ロストランズ 闇を狩る者』。実写映画版『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督らしい、観客をとことん楽しませようとするダークアクションファンタジーになっていました。荒廃した世界観や獰猛な悪人たちは『マッドマックス』シリーズを思わせますし、「どんな願いも拒まない魔女」と「蛇使いのハンター」という「中学2年生」の心をくすぐる設定からワクワクできます。「利害が一致して共闘する男女のバディもの」はアンダーソン監督が手掛けた実写映画版『モンスターハンター』とも共通していますし、アクションのアイデアも多彩で飽きさせず、悪役の豪快な間抜けぶりにも笑ってしまう、「頭をあまり使わずに楽しむにはちょうどいい娯楽作」になっていました。

それでいて、後半にはツイストの効いた展開が待ち受けており、なるほど冒頭で「断じておとぎ話ではない。ハッピーエンドもない」と宣言された通りの、一筋縄ではいかない物語にもなっていました。物語の流れそのものはなかなか強引だった気もしなくもないですが、そういうところもアンダーソン監督らしさとして(たぶん)ほほ笑ましく見られると思いますよ。

1月2日公開の『ワーキングマン』は「仕事初め」に向けて前向きになれる

1月2日より公開の『ワーキングマン』は「ナメてた相手が実は殺人マシンでした映画」の第一人者であるジェイソン・ステイサム主演最新作。今回の主人公は建設会社の現場監督でありながら、恩人の上司の娘が失踪してしまったため、元特殊部隊員だからこその「スキルと人脈」を駆使して独自に調査を始めていきます。しかしながら、彼は「実の娘の親権を巡って法廷で争っている」最中。だからこその「暴力と決別しようと葛藤する」ドラマもなかなか味わい深く仕上がっていました。その点では「老婦人から金を巻き上げた詐欺グループを遠慮なく吹っ飛ばす」痛快さがあった『ビーキーパー』とは対照的でもある、やや「しっとり」めな作風とも言えるでしょう。

『ビーキーパー』が好きだった人はやや期待とズレるかもしれませんが、それでも「悪人は基本的にボコボコまたは拷問」という、PG12指定ならではのバイオレンスおよび、ステイサム映画に求められるスカッと爽やか(?)なノルマはしっかりこなしているのでご安心を。さらに、現場監督として1日の初めに告げる「共感を示しつつ過不足なく必要なことを伝える激励」からは、「仕事初め」に向けてのマインドを新たにもできるかもしれませんよ。

文:ヒナタカ

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