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未来が知りたい! 2026年、注目すべき最新テックニュース6選

  • 2025.12.31
TWITCH, Getty Images, NEKO HEALTH, AIRBOUND

自動化やAI、バイオテクノロジーなど、テクノロジーの進化はすでに私たちの身近なシーンに入り込み始めている。少し先の未来だと思っていた世界は、気づけばすぐそこまで来ているのかもしれない。そこで今回は、2026年に向けて注目したい最新テックニュースを6つ厳選。これからの暮らしや働き方、価値観をアップデートするヒントをお届け。今回お話をきいたのは、アメリカ発の最新テックやスタートアップ動向を深掘りするポッドキャスト番組「オフトピック」を手がける草野美木さん、宮武徹郎さん。

1.モビリティ自動化時代到来!

小さめの段ボールくらいのサイズで道路を横断するスターシップ社の配達ロボット。LAだと街なかも普通に走っている。 Getty Images

もはやアメリカの都市部では当たり前に活用されている自動運転システムが日本でもそろそろ本格化の兆し!? LAやサンフランシスコでは、運転手がいない自動運転タクシーサービス「ウェイモ」が普及。

グーグル傘下から誕生した、無人の自動運転タクシー「ウェイモ」。AIや多数のセンサーなどを搭載。 Getty Images

高速道路の走行も可能になりつつあり、かつ、ウーバーよりも安価な場合があることや、運転手とのコミュニケーションが不要という点から、着実に利用が増えている。日本では実証実験中の段階だ。

超軽量化を実現しているエアバウンド社のデリバリードローン。 AIRBOUND

また、自動配達ロボットによるデリバリーサービスが主にアメリカの大学キャンパス内で欠かせない存在に。物流における自動化の動きは各方面で進んでおり、インド発スタートアップのエアバウンドが目指すのは配達ドローンの商業化。すでに医療分野での実証に着手しており、今後の展開も期待大。

2.においのデジタル化がもたらすものとは?

Getty Images

思い出の場所や瞬間を、においで記憶する人も多いかもしれない。そんな感覚的にしかとらえることのできなかった“におい”のデジタル化を進めているのが、アメリカのスタートアップ「Osmo」だ。すでににおいを再現する技術は現実になっていて、デジタルから生まれた香水が商品化されている。映像技術や音声技術の進化とともにこれまでさまざまなデバイスが発明されてきたけれど、嗅覚をデータ化する技術がどんな革新をもたらしてくれるのか、大いに期待されている。

3.飛行機内の体験が変わる!

Getty Images

イーロン・マスク氏率いるスペースエックス社が提供する、衛星インターネットサービス「スターリンク」。これにより近年は、従来通信網が届きにくかった山間部や離島でも高速インターネット接続を実現している。その衛星インターネットがユナイテッド航空やエールフランス航空をはじめ多くの航空会社で導入され始めており、まもなく本格的に展開される見込み。リモート会議、動画ストリーミングサービス見放題など、地上と変わらないネット体験が空の上でも可能になる。

4.ライブ配信スター全盛期

【1】1カ月間配信中に、エド・シーランの生歌で起床する姿を見せたカイ・セナット。Twitch登録者数2000万人以上。【2】ジャスティン・ビーバーも最近Twitchを開設したことが話題に。【3】2大ライブ配信スターのもうひとりは、アイ・ショー・スピード。弱冠20歳でYouTube登録者数4600万人以上。 TWITCH, Getty Images

ライブ配信プラットフォームの盛り上がりがとどまるところを知らない。ゲーム実況や雑談といったコンテンツが中心のTwitchで人気配信者のカイ・セナットが実施した「1カ月間配信(24時間×30日!)」は、エド・シーランやセレーナ・ゴメスといった有名セレブリティがゲストとして連日出演したことも相まって大きな話題に。リアルタイム視聴者だけでなく、切り抜き動画が各SNSで拡散されることで圧倒的視聴者数を獲得することも前提。重要なメディアの位置づけがますます確固たるものに。

5.ヘルスケアデバイスで病気になる前にケアを

ロンドンやマンチェスターにある「ネコヘルスセンター」の近未来的なスキャンルーム。 NEKO HEALTH

予防医療のムーブメントが拡大中。ボディースキャン装置によって健康状態を簡単にチェックできる、ヘルスケアカンパニー、ネコヘルスはイギリス各地に拠点を増やしており、また眼科医不要で視力検査ができる装置「アイボット」はアメリカで展開している。

視力検査の時間を短縮する「アイボット」の装置。 3 エイトスリープ社のマットレスカバーは体温調節機能を備える。 Hearst Owned

より身近なデバイスだと、日々の体温チェックと温度調整が可能なエイトスリープ社のマットレスカバーや、ストレスや睡眠を計測できる「オーラリング」。特に生理周期などに影響を受けやすい女性ユーザーの需要が高まっており、単なるトラッキングだけでなく、次のアクションを起こすところまで普及し始めている。

エイトスリープ社のマットレスカバーは体温調節機能を備える。 Eight Sleep

アップル社もこうした動きに関心を示しており、エアポッズが補聴器に、アップルウォッチを血圧測定に、とヘルスケアデバイスに応用される未来も目前だ。

6.開発進む、長寿テック

@bryanjohnson_ / Instagram

自身の体に億単位の資金を投資し、不老不死を体現しようとしている48歳の実業家、ブライアン・ジョンソン氏を筆頭に、“寿命を延ばす”ことへの関心がますます高まっている昨今。そんな長寿関連バイオテックで最も実用化に近いのは、犬の老化を遅らせる薬を開発するロイヤル社だ。2026年には食品医薬品局(FDA)から初の条件付き承認を得られる見込み。そしてこの薬は、いつの日か人間に応用される可能性も秘めている……!?

PROFILE

Hearst Owned

MIKI KUSANO, TETSURO MIYATAKE
…アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報などを深掘りしながら解説するポッドキャスト番組「オフトピック」を運営。YouTubeやスポティファイで毎週木曜に配信中。

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