1. トップ
  2. 親の介護施設への入居が決まったら、家族がすることは?持ち込む荷物はどうする?

親の介護施設への入居が決まったら、家族がすることは?持ち込む荷物はどうする?

  • 2025.12.29

親の介護施設への入居が決まったら、家族がすることは?持ち込む荷物はどうする?

親の介護施設への入居が決まったら、家族の役割を見直して、納得のいく介護をしたいですね。施設に持ち込む荷物はどう考える? 入居後の家族はどんなサポートをするといい? 話題の新刊『親の介護で知りたいことが全部のってる本』から、一部抜粋してお届けします。

介護施設への入居準備中や入居後に家族がすることは?

持ち込むものは最小限に

親の介護施設への入居をスムーズに進めるには、入居前の準備と入居後のサポートの両方が大切です。まず入居前には施設選びを慎重に行い、見学や体験入居で雰囲気を確かめましょう。必要な書類や健康診断書、介護保険証、印鑑などをそろえ、入居契約の内容を家族でよく確認しておきます。

持ち込む荷物は最小限にし、使い慣れた衣類や写真など、本人が安心できるものを選ぶとよいでしょう。また、金銭管理や郵便物の受け取りなど、今後の生活に関する事務的なことも整理しておくと安心です。

スタッフとの交流も重要

入居後は、しばらくの間はこまめに様子を見に行きましょう。環境の変化で戸惑う人も多いため、家族が顔を見せて安心させましょう。家族がスタッフとよい関係を築き、体調や生活の様子を定期的に確認することも大切です。できれば施設の行事にも参加し、実際に生活の様子を確認しましょう。

入居は「新しい暮らしの始まり」です。家族が寄り添いながら、穏やかに過ごせる環境づくりをサポートしていきましょう。

入居後の生活やメンタルのサポートが家族の重要な役割

入居後に家族がすること

□ ケアプラン・ターミナルプランの作成に参加する
介護方針を決めるケアプランや、終末期を見据えたターミナルプランの作成には、家族の参加が欠かせません。本人や家族の状況や希望を伝えることで、安心できる支援体制に。

□ 連絡窓口になる、支払いを行う
施設との連絡窓口を家族が担当することで、体調変化や緊急時の対応がスムーズに行えます。請求書や領収書の管理、支払いの確認なども大切な役割です。確実に対応しましょう。

□ 面会に通って生活をサポートし親の様子を確認する
定期的に面会し、表情や話し方、体調の変化を観察することで生活状況を確かめられます。衣類の入れ替え、好物の差し入れなど、小さなサポートが親の心の支えにもなります。

□ 施設の行事に参加する、スタッフとコミュニケーションをとる
施設の季節行事やイベントに参加すると、親の暮らしぶりが感じやすくなります。職員とも積極的に話しておくと信頼関係づくりにつながり、日々の様子を共有しやすくなります。

□ 入院時などに駆けつける
急な体調悪化やケガなどで入院となった場合、家族の立ち会いや説明を求められることがあります。入院手続きや持ち物の準備、治療方針の確認など、迅速な対応が必要です。

□ 死亡時に手続きをする
連絡を受けたら、速やかに対応します。葬儀の準備や施設退去の手続き、荷物の整理、関係機関への届け出などすることは多いため、流れを把握しておくとあわてずにすみます。

私の介護体験

父は1人で家にいたころは、一日中テレビを見て閉じこもりがちでした。サ高住に入ってからは規則正しい生活を送り、季節のイベントも楽しみ、要支援2から1へ。日々の話し相手ができたことが大きかったようです。(福岡県・65歳)

※この記事は『親の介護で知りたいことが全部のってる本』鈩 裕和 監修/須山奈津希 漫画・イラスト(主婦の友社刊)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる